じじぃの「アリ人間・大きいことはいいことだ?ウニ・バッタもすごい」

鳥は恐竜から進化した|大きいことは本当にいいことなのか?

2017/8/11 藤村正宏ブログ
恐竜が地球上で繁栄できたのは、体を大きくしてきたから。
ところがある時期、地球環境が激変したため、大きな体を維持できなくなった。
そんな話です。
https://www.ex-ma.com/blog/archives/7802

『ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学』

本川達雄/著 中公新書 2017年発行

コラム 大きいことはいいことだ より

生物の歴史を見れば、体が細胞1個でできているごく小さな原核生物に始まり、真核生物、多細胞生物と、進化のある時点までは、後に登場したものほど体が大きくなっていった。大きいことには次のような利点があるからである。
①機能を増やせる
 生きていくには、どんな動物でも備えていなければならない最小限の設備があり、この設備を納めるための最小限のスペースが必要である。小さい体のものは、そのスペースだけで体がいっぱいになってしまうが、大きければスペースに余裕が生じ、たとえば、卵をよりたくさんつくって蓄えておけるし、胃袋を大きくして食いだめも効き、また、まさかの時のために体に栄養分蓄えておくこともできる。脳を大きくとって、よしなきことを考える余裕ももてるわけだ。
 小さいものには余裕がなく、スペースが限定要因となり、もてる機能に限りが出てきてしまう。動物が新しい機能を追加しようとすれば、そのための設備(たとえば新たなタンパク質)が必要で、それを入れるスペースが必要になってくる。いきおい、体が大きくならざるを得ない(これは企業でも同じこと。新しいことを始めるには〇〇準備室と、まずスペースを用意するではないか)。
②食われにくい
 捕食者は通常、自分よりもずっと小さいものを狙う(ふつう、自分の体重の10分の1ほどの餌を食べる)。
③恒常性を保ちやすい
 小さいものほど体の割には表面製が大きいから、それだけ外界の影響を受けやすい。たとえば、外の温度が変わればたちまち体温も変わるし、外の海水の塩分濃度が変われば、たちどころに体液の濃度に影響がでる。生きているとは、体内で活発に化学反応が起きていることであり、化学反応の速度は温度に大きく影響を受けるし、生物の化学反応には酵素が関わっており、酵素の活性は塩分濃度に大きく影響される。だから体内の環境が変わりにくい、つまり恒常性が保たれていることは重要なのだが、小さいと恒常性を保ちにくいのである。
以上、大きいことにはかなりの利点があることを挙げたのだが、じつは小さいものにも利点がある。最大の利点の1つが、新しい種を生みだしやすいことである。実際、進化の歴史を見ると、新しい系統の祖先となった動物は、たいてい小さな動物だった(われわれ霊長類の場合でも、リスほどの大きさのものが祖先となっている)。小さいものが祖先となり、それをもとに多様な子孫がつくられていくとすれば、後のものに大型のものが生じてくるのは、当然と言えば当然のことである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「大きいことはいいことだ。おいしいことはいいことだ」
どこかで聞いたことのあるCM。
進化はある種が多様な環境で生き残ると、体が大型化するのが多いのだそうです。
7000万年前 恐竜が生きていた時代、人類はネズミのような小さな生き物だった。
7000万年後の世界はどうなっているのでしょうか。
アリさんが進化して、アリ人間になっているかもしれません?