じじぃの「不凍タンパク質(AFP)・凍らない魚・凍らない人間?極限世界のいきものたち」

Hundreds of Chinese sign up to travel to Mars

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=pv6nUZj1dJI

中国、砂漠に模擬火星基地 420億円かけて観光拠点に

2019年4月20日 朝日新聞デジタル
「基地」は宇宙飛行士の居住区や制御室、植物を栽培する実験室などからなる。
周辺には乾燥した土地が広がり、環境が火星と似ているという。2023年までに約25億元(約420億円)が投じられ、宇宙をテーマにした観光拠点として整備されていく。
https://www.asahi.com/articles/ASM4M45CQM4MUHBI01W.html

魚類不凍タンパク質の効果とその応用分野

ニチレイ
●氷結晶成長抑制効果
不凍タンパク質は氷の結晶に結合し、凍結時の氷結晶の成長を抑える効果を持ちます。
不凍タンパク質を添加していない試験区(上段)では保管中に氷結晶が粗大化したが、型AFP添加区では、粗大化が抑制されていた。
https://www.nichirei.co.jp/lab/antifreeze-protein/effect.html

『極限世界のいきものたち』

横山雅司/著 彩図社 2013年発行

コオリウオ ~不凍液の血をもつ魚~ より

南極海は夏でも水温たったの2℃、冬は0℃以下というまさに氷の海である。南極大陸の周囲を巡るように海流が流れており、海流の北側と南側では水温や酸素濃度が唐突に変化する。そのため、南極海で進化した魚類は海流を越えて北側には進出できず、南極海には独自の生態を持つ魚が閉じ込められることになった。その代表的な種が、コオリウオである。
コオリウオは、その名の通り、まさに氷の海に適応した独特の特徴を持つ魚だ。
普通の魚が冬の南極海で過ごすと、体内の血液が氷点下になり凍ってしまう。当然全身の細胞が破壊され命はない。コオリウオはこれを防ぐため、血液中に不凍タンパク質という物質を大量に混ぜて血液の凍結温度を下げ、冬の南極海でも凍らない体を手に入れたのである。
だが、そのためにコオリウオの血液はあらゆる脊椎動物の中でも類を見ない異質な物へと変貌を遂げた。彼らの血液は赤血球を欠いているため、「透明」なのである。
コオリウオは酸素を血漿に混ぜて全身に運び、足らない分は皮膚呼吸をして補っている。血漿の量を増やし、心臓も巨大化させたが、それでも赤血球を持つ他の魚にくらべると酸素の吸収効率が悪く、酸素が豊富に溶けた南極海でなければ生きていけないという。
極寒の海で生きるために、赤い血を捨てたコオリウオ。失ったものは決して小さくなかったが、それゆえ、ライバルのいない南極で大繁栄を遂げることができたのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
不凍タンパク質とは、低温環境下に生息する魚や昆虫、植物、微生物などから見つかっているタンパク質で、生体において凝固点(凍る時の温度)を低下させ、凍結防止や氷結晶の再結晶化防止による生物の生命維持に寄与するタンパク質のことである。
キノコにも不凍タンパク質を持つのがあるのだそうだ。
何年か後の火星への有人探査は、人工冬眠が検討されているらしい。