じじぃの「科学・芸術_818_日本の企業・芝浦電子」

株式会社岩手芝浦電子 イメージムービー

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1tKE_A3gdT4

株式会社角館芝浦電子

当社はNTCサーミスタの売上シェア世界No.1の芝浦電子グループとして、秋田県内で、主に次世代HEV/EVユニット専用温度センサの製品設計から製造・FA開発・品質管理まで一貫して行っています。
サーミスタに特化した専業メーカーで、ニーズに合わせてきめ細かな仕様チェンジに対応できる高い技術力が最大の強みとなっています。
近年は正確なセンシングが要求されるHV車のモーター用センサに当社製品が取り入れられ、国内外から高い評価を得ています。
http://www.k-shibaura.co.jp/business/

週刊エコノミスト 世界経済総予測2019』

2019年1/1・8号

〔図解で見る 電子デバイスの今〕 日本が強い「サーミスタ」温度センサー 自動車、家電から住宅、医療へ拡大 【執筆者】松永新吾 より

温度の変化で抵抗値が変わる現象を利用したサーミスタ(thermistor)の市場が拡大している。自動車や家電、空調向けの需要が増加しており、メーカー各社の生産増強にも拍車がかかる。
サーミスタにはさまざまな種類があるが、大きくは、温度が上昇すると抵抗値が下がるNTC(negative temperature coefficient)、逆に温度が上昇すると抵抗値が上がるPTC(positive temperature coefficient)、そして、ある温度を超えると急激に抵抗値が減少するCTR(critical temperature resistor)の3種類に分類される。
PTCとCTRはある温度域で急激に抵抗値が変化するが、NTCは温度の上昇に対して、抵抗値が緩やかに減少していく。また、測定可能な温度領域も下はマイナス50度から、上は400度程度と幅広いことから、一般にはNTCサーミスタが温度センサーとして使われている。
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旺盛な需要に支えられ、サーミスタメーカーは順調に売り上げを伸ばしている。芝浦電子の2017年度(18年3月期)の売上高は253億円で、3年前に比べて25%増加した。SEMITEC、大泉製作所も増益基調が続いている。
18年度も販売は好調で、18年4~9月の業績はいずれも増益増益だった。芝浦電子、大泉製作所は自動車、空調向けが好調で、SEMITECも自動車、医療向けが良かった。自動車分野では電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向けのモーター、ジェネレーター用の温度センサーの需要が増えている。
18年10月~19年3月期も販売は堅調に推移すると予測しており、各社の18年度通期業績は前年比で増収増益になる見通しだ。
需要が旺盛なことから、生産能力の増強も活発化している。従来は中国に生産拠点が集積していたが、最近は中国における人件費高騰や為替の影響(円安・元高)、さらには生産拠点の分散化などの理由から、タイやベトナムなど東南アジアに生産拠点を移すケースが増えている。
芝浦電子は国内でサーミスタ素子の生産ライン増強を行うほか、最近では、タイ中部のシンブリ工場に6号棟を建設し、空調用センサーの生産を開始した。タイの工場では今後の需要増に備えて7号棟の建設も検討している。