じじぃの「謎のシュメール人・旧約聖書のアブラハムとの関係!興亡の世界史」

Mesopotamia: The Sumerians (Forbidden History)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Gz7Kc20YrX4

Ancient Sumer

『興亡の世界史 人類文明の黎明と暮れ方』

青柳正規/著 講談社 2009年発行

最古の都市文明・シュメール より

シュメール文明は人類が生みだした最古の都市文明を基盤とした。人類がそれまでけっして経験することのなかったタイプの文明であり、もしこの文明以前と以後を経験した個人がいたなら、ぼんやりとした夢心地の状態から、安全な覚醒状態に移ったような激変を感じたに違いない。その初期を代表する都市にエリドゥ、ウルク、ウルがある。
このうちエリドゥは南メソポタミア都市国家群の南端に位置し、シュメール王名表によると人類最初の王権が誕生した都市とされる。その始まりは紀元前5000年頃にさかのぼるが、前述のとおりまず神殿がつくられ、周辺部の人々が祈りのために集まるようになり、門前市のような空間が生まれた。その空間は徐々に居住区域として拡大し、年が形成されていったと考えられる。
この都市形成のパターンはウルクもウルも同じだが、ウルについては、狩猟採集生活をしていた大きな集団の移住によってさらに拡大したことが判明している。こうした例はウルばかりではない。したがって、メソポタミアの都市形成は、最初からそこに住みついた集団が自己増殖しただえではなく、途中から他の移住や吸収によって拡大したことになる。
そのウルには、ジグラトと呼ばれる古代の宗教建造物が残っている。日干し煉瓦を積み上げてつくられたジグラトの規模は基底部の平面が60X45メートルと大きく、上部は原型をとどめていないものの、高さは30メートルほどあったと推測される。
ジグラトはメソポタミアのいくつかの都市でつくられているが、興味深いのはウルのジグラトが、のちに旧約聖書バベルの塔のモデルになったのではないかと考えられていることである。

事実、旧約聖書に出てくるアブラハムはウルで生まれ、信仰を求めてカナーン(現在のイスラエルにほぼ相当する地域)へと旅立っており、ほかにもメソポタミアの都市名や地名が旧約聖書にはいくつも記されている。

19世紀ヨーロッパで聖書考古学がさかんになり、その研究フィールドはイスラエルだえではなく、メソポタミアやエジプトにも及んでいる。旧約聖書に出てくるさまざまな土地や出来事を検証するためである。
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この人類の存続にとって欠かすことのできない多様性はメソポタミア文明の時代にすでに認識されており、社会的に認知されていたのである。多様な文化をもった複数民族が集まる古代都市で共通の決まりごとを設定していたことがそれを物語っている。
その多民族性に関連していることであるが、かつてシュメール人のインド起源説を唱えた研究者がおり、また言語学の立場からイラン高原からやって来たとする研究者もいた。あるいはさらにアジア寄りのコーカサス山脈から来たという説、地中海のクレタ島を起源とする説もある。シュメール人の起源は、結局いまもって判然としていないが、こうしたさまざまな起源説があること自体、シュメール人にさまざまな文化や習俗をもった民族が混在していた証拠であろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
地球上で一番古いと言われている文明はメソポタミア文明(シュメール文明)と言われている。
シュメール人楔形文字(アルファベット文字の元)を発明し、暦、数学(60進法)、建築術、法制、学校制度、宗教制度をつくった。
彼らはアッカド王国滅亡後、しばらくして(紀元前2,000年頃)忽然と消えた、と言われている。
どこに消えたのかは謎とされる。
「事実、旧約聖書に出てくるアブラハムはウルで生まれ、信仰を求めてカナーン(現在のイスラエルにほぼ相当する地域)へと旅立っており、ほかにもメソポタミアの都市名や地名が旧約聖書にはいくつも記されている」
旧約聖書メソポタミア神話と重なる部分
・シュメールの七曜日
・神が泥から人間をつくった
・洪水神話(ギルガメシュ叙事詩
バベルの塔(ウルのジグラト)
シュメール人の都ウルクは、今日のアメリカ合衆国のように多民族の集合体であったらしい。
その中にはシュメール人セム族(ユダヤ人)が共存していた。
ウルクシュメール人たちは古代バビロニアに移り、もともと、地中海東岸やシリアからの人たちが、「約束の地」に戻ったのがユダヤ人だったということでしょうか。
ほんとかな。