日曜討論「“2人に1人”の時代 がんとどう生きる」 2019年4月21日 190421
日曜討論「“2人に1人”の時代 がんとどう生きる」
2019年4月21日 NHK
【司会】太田真嗣、小郷知子 【出演】山口建(県立静岡がんセンター総長)、小澤竹俊(在宅療養支援診療所院長)、栗原幸江、古村比呂、西川大輔、西口洋平
2人に1人がなるといわれるがん。
私たちはがんとどう生きるのか?がん患者を社会はどう支えるのか?がんとの向き合い方が多様化する今、専門家などの討論を通じて考えます。
小澤竹俊、「がんという病気は本当に大きな苦しみをともないます。それこそ迷惑であったり、あるいは自分は誰からも必要とされないという大きな苦しみかもしれません。でも、その苦しみを抱えながら私はここに居てもよい、生きていてもよいという可能性を大事にしたいと思います。誰がどうがんになるか、それを一部エキスパートではなくて全国にそういう仲間を増やしたい。そうしなければこれからの時代 耐えられないと思う。そういう苦しみをケアする担い手を増やしたい。ぜひ人に任せるのではなくて私たちに出来ることがあることを伝えていきたい」
山口建、「自分に素直に生きる。不安を抱えている。でも誰にも言わない。素直になって遠慮せずにお医者さんにたずねる少しの勇気が大切だ」
小澤竹俊、「分かってくれる人がいるかいないか。どんな人が分かってくれるか。心の中を分かってケアしてくれるような社会になっていけばよい」
https://www4.nhk.or.jp/touron/x/2019-04-21/21/15951/1543547/
『苦しみの中でも幸せは見つかる 改訂版』
小澤竹俊(著) 扶桑社 2017/06
限られた“いのち”を生きるホスピス病棟で、「究極の苦しみ」と向き合うホスピス医だからこそ伝えたい、「苦しみ」を和らげる人間関係のあり方について説いた一冊です。
なぜ自分だけこんなに苦しまなくてはならないのか。1年間に2万人以上が自殺する時代、苦しみを持たない人はいません。人やものの大切さを表す表現に「価値」という言葉があります。多くの人は、役に立つから生きていて良いと考えています。しかし、病気やケガなどで健康でなくなると、役に立つという価値観では、自分の存在を支えることはできなくなります。役に立たない、何もできない私であったとしても、存在して良いと思えるためには、どのようなことが求められるのか。
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『苦しみの中でも幸せは見つかる 改訂版』
小澤竹俊(著) 扶桑社 2017年発行
医師である私の生きる道 より
ここでマザー・テレサが言われている「貧しい人」とは、物質的な貧しさに苦しんでいる人のことではありません。『誰からも必要とされていない人たち』のことを指しています。このメッセージを聴いて私は、海外で働くことよりも、日本でそのような仕事を探そうと思ったのです。
あるとき、友人の病気をきっかけに、この世で一番喜んでもらえることは、人のいのちに関わることだと思うようになり医師になることを決意しました。