The Ancient Varna culture
Varna Bulgaria 4700-4200 BC
古代ヴァルナ (ブルガリア)
ウィキペディア(Wikipedia) より
先史時代の集落である銅器時代のヴァルナ・ネクロポリス(放射性炭素年代測定で紀元前5,000年半ばに遡る)は世界の先史時代の考古学上の鍵となる遺跡で古ヨーロッパやヴァルナ文化のエポニムであり、現代の都市域では世界的に最古で最大の金の工芸品が発見されている。
広い地域では1900年以前は淡水湖であったヴァルナ湖と隣接したカルスト地形の泉や洞窟では30を超える先史時代の集落が発見され、旧石器時代中期か10万年以上前の最初期の遺品が発見されている。
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『ビッグヒストリー大図鑑:宇宙と人類 138億年の物語』
デイヴィッド・クリスチャン/監修、ビッグヒストリー・インスティテュート/協力、オフィス宮崎/日本語版編集 河出書房新社 2017年発行
金属の利用 より
冶金術の発明は、歴史上最も重要な技術進歩のひとつだった。金属器は型に入れたり槌で打ったりして新しい形に成型でき、切れ味が鈍ったら研ぎなおすこともできる。
冶金術はいくつかの段階を経て発達した。ユーラシアの人々は、徐々に硬い金属を処理する方法を学習していったのである。最初に利用された金属は銅である。銅は柔らかいので、銅器は定期的に研ぎなおす必要があった。次いで、銅に少量の錫を加えて青銅を作る方法が発明された。青銅は銅より硬く、剣や槍、盾に適していた。銅と錫はどちらも希少金属であるため、青銅器を使うのは主に特権階級の人間だった。
最後に利用されるようになったのは鉄である。鉄を精錬するのは非常に高温の炉が必要だからだ。とはいえ、高価な武器にも日用の道具や釘にもなる鉄が使えるようになると、アフロユーラシアの人々の生活は大きく変化する。
現時点で世界最古の金製品は紀元前4600年~紀元前4200年ごろのもので、ヴァルナ(ブルガリア)の墓地に死者とともに埋葬されていた。
最初の金属
金属加工は紀元前7000年ごり、中東の肥沃な三日月地帯で、農耕社会の人々が自然に産出する金、銅、鉛の塊から装飾品を作ったのが始まりである。これらは軟金属で、熱を加えなくても細工ができるが、槌でたたきすぎると砕けてしまう。