じじぃの「科学夜話・猫を飼っている人は感性豊かな人?人間を科学する事典」

DVD「どスコい座り猫、まる。〜養老孟司先生と猫の営業部長」予告編 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=rc2qTdTNzQw
 ふてぶてしい姿の猫

ブサカワ猫の種類4選!世界中のファンを魅了するブサカワ猫の魅力とは?
最近、ブサカワ猫が人気になりつつあります。ブサイクな顔でどこか愛嬌があると「ブサカワ猫」と呼ばれるようになりました。
http://psnews.jp/cat/p/43106/
『人間を科学する事典―心と身体のエンサイクロペディア』 佐藤方彦/著 東京堂出版 2005年発行
感受性は身体のどこが掌っているの? より
私たちは「感性の豊かな人」というとき、それは往々にして、美しい音楽や絵画などに対し他の人よりも深い感動を覚える人――つまり「感受性の強い人」のことを指していることが多いように思われます。また、常人には理解できないようなデザインを生み出す人を「感性の鋭い人」などと表現することもあります。しかし「感性」とは一体何でしょうか? あらためてこのように問われてみると、言葉に詰まる方も多いのではないでしょうか。
私たちが何かを直観的に感じたとき、その内容を言葉によって過不足なく表現することは困難です。美しいものを見たときに、どんなに言葉をつくしても、自分の感じた「何か」をうまく表しきれないもどかしさは誰もが経験することでしょう。作家や詩人といった、言葉による表現力の非常に優れた人たちでも、その人の感じた「何か」を全く同じ形で他人に伝え、感じさせることは不可能です。
このようなことは、美しいものを見たときに限らず日常的にも数限りなく起こっています。たとえば「携帯電話」は、持ち運べて、人と話すことのできる便利な道具ですが、ある人にとっては何かとよい思い出と、またある人にとっては嫌な思い出とつながっているかも知れません。それを非常に大事なものと感じる人もあれば、生活の中ではほとんど重きを置かない人もいるでしょう。携帯電話に対して、人がその生まれ持った性質、経験や記憶などを総動員して感じる「何か」は千差万別で、この「何か」は決して言葉を用いて共有されることはありません。
    ・
このように考えてみると、感性というのは、決して「外界の印象を受け入れる能力(『広辞苑』における”感受性”の説明)といった受動的なものだけではなく、目や耳を始めとする各器官から飛び込んでくる全てのものに対して、自分という存在を総動員して漢字、生み出した「何か」を貼り付けていく能動的な力をも含む概念だということが分かります。そして美しいものに感動する力といった意味で日常的に使われる「感受性」は、感性という能力の受動的な部分を強調したもの、つまり感性の一部を表している言葉なのだと考えられます。
感性が言葉にならない「何か」を感じる力だとすると、もともと言葉を持たない動物にも感性があると考えるのが自然でしょう。犬や猫などのペットを飼ったことのある人は、彼らが驚くほど豊かにいろいろなことを感じつつ生きていると感じたことがあると思います。おそらく感性という能力は、生物の進化とともに、生命の存続や本能にのみ関連する原始的なものから、より複雑な要素を含む高度なものまで進化を遂げてきたのではないでしょうか。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
本を読んでいると、結構 猫好きな作家が出てきます。
「ふてぶてしい姿こそ可愛い」は、「感性の豊かな人」とどっか重なるのでしょうか。
そういえば、お隣、その前の家も猫を飼っています。