じじぃの「古代ギリシャ・数学者ピュタゴラスはシャーマンだった?世界を知る101冊」

Who Was Socrates? - 8-Bit Philosophy 動画 Youtube
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ancient Greek philosophers

The Top 10 ancient Greek philosophers Athens Insiders
When you think of ancient Greece, you might imagine bearded philosophers drinking wine under Acropolis, speaking wise words about politics, science and the universe. Although this picture might not necessarily be true, ancient Greek philosophers were the first that doubted the contemporary philosophical paradigm, observed and interpreted the world they lived in and set the basis of Western civilization thinking. This list will introduce you to the top 10, so sit comfortably and get ready for some wisdom!
https://athensinsiders.com/the-top-10-ancient-greek-philosophers/
世界を知る101冊――科学から何が見えるか』 海部宣男/著 岩波書店 2011年発行
謎の哲学者ピュタゴラス 左近司祥子著/講談社選書メチエ '03 より
時は2500年前、哲学の黎明期。場所は古代ギリシャを中心とする地中海諸国である。自然哲学の最初の体系をスタートさせたピュタゴラスピュタゴラス学派の姿が、おぼろげにあぶりだされる。実際、豊富に引用される旧(ふる)い文献の上でさえ、その姿はとてもおぼろなのだ。語り部ソクラテスであり、その弟子プラトンアリストテレスなど、絢爛豪華な顔ぶれだ。今から見ればほぼ同時代の彼らにとっても、ピュタゴラスはもう霧の向こうにしか見えない過去の人だったのである。
古代世界では、科学と宗教は一体として発展した。そうした古代の科学や技術の典型は、中国やバビロニアで発達した占星術だ。しかし。これまでも哲学をわかりやすく紹介してきた著者が本書で展開するように、ギリシャでは少し趣が違った。世界の根源は何か、人間はどこからきたのか、という問い。著者は「ギリシャ人の1つ(=究極なるもの)好き」と表現するのだが、ギリシャでは究極を追求する学問的情熱が、宗教に抱かれつつも発展したのである。
ピュタゴラスが創設した教団もある種の新興宗教で、魂の輪廻転生を説いた。魂の転生を何度も何度も経験し、根源的理想である「イデア」を見てきたという存在が、教祖ピュタゴラスピュタゴラスは、イデアとの交流ができるシャーマンだったという。一方でピュタゴラスは、魂を清めるため、世界の根源を知るために、学問に励めと説いた。教えを受けて学問生たちの存在が、ピュタゴラス教団を特異なものにした。宇宙論や数学の源流は、こうして芽生えたらしいのだ。
自分のことを「知者ではない。知を愛するものだ」と最初に言ったのも、ピュタゴラスだったようだ。それがソクラテスに受け継がれて、「知を愛するもの=哲学者(フィロソフィー)」という言葉が生まれた。科学も、「知ることを愛する」ことが基本になっている。科学は後になって哲学から独立したものなのだ。ピュタゴラス教団はその意味でも、自然科学の源流に位置するのである。
それにしても、ギリシャ哲学が魂をめぐっていかに長い論争を続けたかに驚く。魂の転生、魂の起源、魂の分類、魂と物質(肉体)との関係。この本を流れるメインストリームである。もう1つ、先にも触れたギリシャ人の「根源好き」がある。世界をなんとか1つに帰着させようとするこの情熱は、どこから来るのだろう。この2つがからみあい、大いなる哲学者たちと数々の思想が生まれ出た。教科書とはまったく違った、その時代に生きた哲学者たちの実像が見えてくる本である。引用と挿話と哲学者たちにもみくちゃにされながらだけれど。
ところで古代ギリシャの哲学者たちの死は、どれも単純でない。讒言(ざんげん)で死刑宣告を受けたソクラテスは有名だが、アリストテレスも迫害された。エンペドクレスは自分の神性を証明しようと、エトナ山の火口に身を投げた。主人公のピュタゴラスにいたっては集会中に放火され、逃げ出してブドウ畑で首を掻(か)き切られたとか。

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どうでもいい、じじぃの日記。
古代ギリシャ古代ローマの民主主義は、奴隷制度の上に成り立っていたといいます。
ギリシャ人の1つ(=究極なるもの)好き」
彼ら哲学者たちは、どこかシュメール人を連想させます。