カバキコマチグモのメス YELLOW SAC SPIDER IN JAPAN Cheiracanthium japonicum 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=772gQ0JUxFc
カバキコマチグモ
『極限世界のいきものたち』 横山雅司/著 彩図社 2013年発行
カバキコマチグモ 〜あまりにも壮絶な母の愛〜 より
クモといえば、毒動物というイメージをお持ちの方も多いだろう。
だが、少なくとも日本の野生種に限っていえば、ヒトに危害を加えるほど強い毒を持つクモはほとんどいない。その非常に少ないうちの一種が、カバキコマチグモである。
カバキコマチグモは草原に生息するクモで、ススキの葉を巻いて巣を作る。夏の産卵期には非常に攻撃的になり、巣に近づく者を容赦なく攻撃する。毒は国産のクモの中でももっとも強く、咬まれると半日は痛み、重症になると発熱や嘔吐などの全身症状が現われる。物騒なクモなのだ。
しかし、その一方でカバキコマチグモの母グモは、自分の子どもを非常に大切にすることで知られている。母グモは巣の中に生んだ卵をひたすら守り続け、子グモが孵化すると自分の傍に置いて片時も離れない。クモは基本的に我が子を保護する習性があるが、このクモの場合は他の種と決定的に違った特徴がある。なんと、母グモが子グモに食べられてしまうのだ。
最初の脱皮を終え、動けるようになった数十匹のカバキコマチグモの子グモは、次々と母グモの体に咬みつく。母グモは逃げようと思えば逃げられるはずなのに、じっとして動かない。そしてなすがままにされ、最後には子グモに食い殺されてしまうのである。
母グモを腹に収めた子グモは、その力をもらって新天地へ旅立って行く。子の成長のために自らの体を投げ出す、なんとも壮絶な母の愛である。
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どうでもいい、じじぃの日記。
生物の目的は本質的に自分の遺伝子を残すことだそうだ。
サケ、タコが産卵した後に死んでいくのはその目的の典型のようにみえる。
利他的行動は、自分に対して見返りを期待しないで他者に利益を与えることをいう。
「クモは基本的に我が子を保護する習性があるが、このクモの場合は他の種と決定的に違った特徴がある。なんと、母グモが子グモに食べられてしまうのだ」
チスイコウモリの場合は、自分が得た血を仲間のコウモリに分け与える。
そういえば8月に、行方不明になっていた2歳男児を救ったスゴ腕ボランティアの方が話題になりました。