じじぃの「ダークマター・リサ・ランドールの目に見えない宇宙の秘密!Voice」

リサ・ランドール 『ダークマターと恐竜絶滅』新理論で宇宙の謎に迫る!! 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6zkI7VQ8DXA
リサ・ランドール

あのハーバード大教授リサ・ランドールが幽霊・超能力・異次元の愛について語った! 今後の研究テーマにも言及!(インタビュー) 2016.07.06 tocana
――最後にお聞きします。博士の今後の研究はどのようなテーマに焦点を合わせたものになるのでしょう?
ランドール  ダークマターの研究には、課題がたくさんあります。少しずつ進んできてはいますが、まだその特質さえよくわかっていません。この本にまとめた理由は、未だに網羅しきれていない可能性について見出すためでもありました。しかも、たとえそれが正しいかどうかわからなくても、もう一度どのように取り組んだらいいかを改めて考え直させてくれるのです。ダークマターの検知、天文学宇宙論に関することなど。そしてこれからは、現存するデータをどのように解釈するかという点を突き詰めていきたいですね。
http://tocana.jp/2016/07/post_10231_entry_3.html
『Voice』 2018年9月号
「目に見えない」宇宙の秘密 リサ・ランドール より
――(大野和基) ランドール教授は理論物理学が専門ですが、宇宙の研究において頼りになるのは、自らの頭だけなのでしょうか。たとえばハドロン・コライダー(ハドロン衝突型加速器)などの実験機は使用しますか。
ランドール 私の研究にはハドロン・コライダーが必要ですが、使用するのは私ではありません。実験をしてくれる研究チームのメンバーがいるので、とても助かっています。私の研究の多くは、対象を測定することでそこに何か存在し、そこから何を学べるのかを見つけ出すというものです。
―― では、宇宙最大の謎の1つとされる「ダークマター暗黒物質)」について教えてください。文字どおり、ダークマターとは目に見えない物質のことらしいのですが、われわれの知覚の常識に反しているように思えます。これは理論上存在している物質のことである、と理解すればよろしいですか。
ランドール その言い方は正確ではありません。われわれは、実際に自分の目で直接見えるものだけをリアルなものとして考えがちです。しかし、自分の目といっても、たとえば大野さんはメガネをかけていますよね。その場合、メガネのレンズを通して入ってくる映像を脳が処理して見ているわけです。必ずしも物質を直接見ていることにはなりません。
 ダークマターは宇宙にある物質の一種ですが、光を放出することも吸収することもないため、目で見ることはできません。現時点でわかっているのは、ダークマターと通常の物質が、重力を通じて相互作用するということだけです。われわれができるのは、その重力による相互作用を「観測(observe)」するということです。
 宇宙にダークマターが存在すると考えることによって、恒星や銀河系、銀河団の動きやビッグバン(宇宙の始めての大爆発)、宇宙マイクロ波背景放射(全方向からほぼ等方的に観測されるマイクロ波。ビッグバン理論を裏付ける有力な証拠とされる)など、多くの要素の辻褄が合います。ダークマターの存在によって、それらがすべて整合するのです。
―― 目に見えないが、たしかに存在するダークマターダークマターによる重力効果がなければ、宇宙は現在のような姿になっていなかったというのは、頭では理解できます。しかしそれは、われわれがよく知る万有引力の法則から導かれたいわば究極の推論であって、にわかには信じられないという人もいるでしょう。
ランドール ここで捨てるべきは、すべての物質は原子で成り立っているという固定観念です。これはある種の傲慢な考えです。そもそも、われわれ人間は、宇宙にあるものすべてが既知のもので成り立っていると思い込むほど、全知全能なのでしょうか。物質には原子(や原子を構成する粒子)以外から成り立つものがあるということを一度受け入れれば、新しいタイプの物質が宇宙に存在することを受け入れる余裕が出てくるでしょう。
―― 目に見えないもの、あるいは知らないものを「存在しない」という思い込む傲慢さは、脳の限界からくるのですか。
ランドール そうですね。ある意味では脳の限界があるからですが、それは脳というよりも、われわれの感覚に限界があるからです。われわれが必ずしも検知できない仕方で相互作用する物質が宇宙にはあるということです。
―― 1916年にアルベルト・アインシュタインが存在を提唱した重力波は、大規模な物理学実験を行なう施設LIGO(ライゴ)において2015年、世界で初めて検出されました。一方、ダークマターについては、実際に検出することはやはり不可能でしょうか。
ランドール ダークマターの正体が何かによります。通常の物質のように、少しでも光と相互作用すれば見ることができますが、それがなければ見ることはできません。先ほど、私が「観測」したといった意味は、ダークマターの影響(重力効果)であり、粒子から成り立っているものを観測したわけではありません。これは、隣の部屋で遊んでいるのが14歳のハリーである、ということまではわからなくても、実際に人間がいることはわかっている、ということに似ています。ダークマターについても、それが何であるかを見てはいないが、あることはわかっている、ということです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
宇宙の構成は、「ダークマター」が25%、「ダークエネルギー」が70%で、我々が目にしている物質はわずか5%程度しかないのだそうです。
宇宙の謎というと、そのほかに「ブラックホール」がある。
「すべての物質は原子で成り立っているという固定観念です。これはある種の傲慢な考えです」
しかし、ダークマターも物質なのだから、見つける方法はあるような気がします。
リサ・ランドール博士によると、恐竜を絶滅させたのはダークマターだそうです。