じじぃの「小さいものはみんなうつくし・わくわく感・かわいい文化!目からウロコ研究」

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ポケモン大好き

『人を幸せにする目からウロコ!研究』 萩原一郎/編著 岩波ジュニア新書 2014年発行
かわいいの系統的研究 【執筆者】大倉典子 より
私は、これまで「人にやさしい情報の形とは?」というキャッチフレーズを掲げ、21世紀の情報化社会において、女性・子供や幼児・障害者・高齢者等等の社会的弱者こそがその恩恵に浴すべきだという考えの下(もと)で、種々の研究をおこなってきました。
例えば2005年頃から、これらの社会的弱者が安心して暮らせるために必要な「生活空間の条件」を明確化し、安心空間のガイドラインの策定に寄与することをめざして、「誰もが安心して暮らせる社会を実現するための、生活空間の条件の感性実験による導出」を実施しました。またこの研究と並行して、SONY社製のAIBOを用いて、利用者に精神的な安定状態を得やすくする「脳波を用いたAIBOの操作制御システム」の研究も行いました。そしてこれらの研究の成果として、人間が空間やペットロボットに対して抱く「安心感」や「快適感」といった感性的な価値を、アンケートや生体信号(脳波や心拍数など)を用いて測定することが可能になりました。
しかし、「『安心感』や『快適感』だけでは、現在の日本社会の閉塞感は打ち破れないのではないか?」、そう考えた私は、この閉塞感を打ち破るための、もっと日本を元気にするようなキーワードとして「わくわく」という言葉に着目し、「わくわく感」という感性的な価値について、研究を進めるようになりました。
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それまでにも「かわいい」ものに関する研究はありましたが、それらの対象は、いずれも少女や子供や動物やそのしぐさ、あるいはそれらを模した人工物(例えばフィギュアやぬいぐるみなど)やそのしぐさで、人工物自体の「かわいさ」に焦点を当てた研究はありませんでした。
それに対し、この研究では、人工物の「かわいさ」、すなわち人工物の形や色や大きさや材質等の物理属性に起因する「かわいさ」を解析し、その結果から「かわいい」人工物を構成する手法を明確化することを目的としています。(ここで、かわいいものを見るとわくわくすることも考えられることから、この研究は「わくわく感」の一環と考えることもできます。
新しい研究に取り込む際、最初にするのは先行研究の調査です。しかし私がこの研究を始めた当初、「かわいい」を対象として調査を行いました。
日本において、現在の「かわいい」という価値に関する記述の起源は、平安時代に著された枕草子の146段にあると言われています。ここで著者である清少納言は、「うつくしきもの」として以下の例を挙げています。
 ・瓜に歯を立てている子供の顔
 ・スズメの雛(ひな)に向かって「チュッ、チュッ」と呼んでやると、こちらにピョンピョンやってくるところ
 ・3歳ぐらいの子供が地面に落ちている小さな変なものを見つけて突然に駆け出すと、小さな手で掴(つか)みとり、大人のところにもってきて見せる様子
 ・尼(あま)のような頭の少女が、日に被(かぶ)さる髪をかきあげるのではなく、顔を傾けてものを見る様子
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かわいいものを見たときのときめきを測定しようと考え、既に述べた「かわいい大きさ」の実験では、アンケートでかわいさの程度を評価してもらうと同時に、生体信号も測定しました。生体信号には脳波、皮膚電気抵抗などがありますが、この実験では、実験協力者(20代男女)が「かわいい」と感じたときに、心拍(1分間の拍動数)が約3拍上がることがわかりました。一方、かわいくないと思ったときは、心拍に変化はありませんでした。同様の結果は、別の複数の実験でも確認されており、さらに脳波でも「かわいい」と感じたときの変化を検知できそうで、現在さらに研究を進めているところです。