じじぃの「乳がん治療薬・PARP阻害薬オラパリブ!遺伝子・DNAのすべて」

Angelina Jolie, Brad Pitt Discuss Marriage, New Film, Cancer Fight | TODAY 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=TcDFFj9JlNI
breast cancer

女優アンジェリーナ・ジョリーさんの告白によって注目を集める「遺伝性乳がん卵巣がんと遺伝子検査」 2014年10月7日 がん治療ニュースTOPICS
●人気女優が告白した遺伝性のがんとは
アメリカを代表する女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが「がんを予防するため両乳房を切除した」という衝撃的な話題が飛び込んできたのは、2013年5月だった。なぜ健康な状態にもかかわらず乳房の切除を決断したのか。
彼女の場合、BRCA1という遺伝子に変異が見つかり、その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%あるとの診断を受けたという。
http://gan-mag.com/wmn/2239.html
『ビジュアルで見る 遺伝子・DNAのすべて』 キャット・アーニー/著、長谷川知子、桐谷知未/訳 原書房 2018年発行
がんに対する致死的兵器 より
ほとんどの化学治療薬は、腫瘍細胞の増殖を止めることによって効き目を現す。けれども、がんに特異的でなく健康な細胞の成長も妨げるので、吐き気や血液障害、脱毛などの副作用を生じる。求めらられているのは、がん細胞だけを攻撃するもっと的を絞った、より緩やかな治療法の発見だ。
興味深い方法の1つに、イギリスの科学者ステーヴ・ジャクソン教授とアラン・アッシュワース教授が開発した合成致死性を利用した治療法がある。彼らは、細胞がDNA損傷を修復するのに2つの道すじを持つことに気づいた。1つにはBRCA1またはBRCA2遺伝子がつくるタンパク質が関与している。もう1つはPARP(ポリADPリボースポリメラーゼ)を利用している。
BRCA1またはBRCA2遺伝子が欠損したがん細胞(どちらか一方の遺伝子の異常なアレルを受け継いだ人で増殖)は、DNA損傷を修復するときPARPに頼る必要がある。ジャクソン教授とアッシュワース教授、その同僚たちは、PARP阻害剤でがん細胞がDNAを修復できないようにすれば、細胞が死ぬだろうと気づいた。その考えはうまくいった。2015年、オラパリブ(リンパルザ)という薬が、欠陥のあるBRCA遺伝子を持つ女性の卵巣がんを治療する初のPARP阻害薬として承認された。現在、同様に標的となるDNA修復遺伝子の別の組み合わせが探求されている。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ちょっと早いが、2018年ノーベル賞「医学・生理学賞」の予想をネットで検索してみた。
1 がんの免疫治療
ノーベル医学・生理学賞で受賞が有力視されている海外の研究者やその研究成果。
その1つ目は、ヒトの免疫細胞の働きを抑えるたんぱく質があることを特定し、そのたんぱく質の働きを妨げることでがんを治す新しい治療薬の開発に貢献した、アメリカ・テキサス州立大学MDがんセンターのジェームズ・アリソン博士です。
2 DNAのメチル化
ノーベル医学・生理学賞で受賞が有力視されている海外の研究者やその研究成果。2つ目は、 生物の遺伝情報を含むDNAからどの部分を読み取るのかを決める「DNAのメチル化」という仕組みがヒトの体を形づくる上で、欠かせないことを突き止めた、イギリス、エディンバラ大学のエイドリアン・バード教授と、いずれもイスラエルヘブライ大学のハワード・シダー教授、アハロン・ラジン教授の合わせて3人です。
3 カプサイシン受容体
ノーベル医学・生理学賞で受賞が有力視されている海外の研究者やその研究成果。3つ目は、細胞の表面にある「カプサイシン受容体」というたんぱく質を発見し、ヒトが「痛み」を感じるときのメカニズムを解明した、アメリカ、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のデビッド・ジュリアス教授です。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2017/contyosou_medicine.html
今年は何となく、「免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ)」を開発した日本の本庶佑博士が受賞するような気がします。
「CTLA-4」という免疫細胞の働きを妨げることでがん細胞とたたかう免疫細胞の活動を活性化させる薬を開発したジェームズ・アリソン博士と一緒に受賞するのではないでしょうか。