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雑草だらけの庭
『オオカミがいないと、なぜウサギが滅びるのか』 山田健/著 集英社インターナショナル 2015年発行
雑草の庭づくり より
さて、雑草の根が、土を耕すのにとても有効だということは、有機栽培の項で詳しく述べたが、ぼくは、できれば都会の公園や学校の校庭、自宅の庭でも、「雑草の根を抜かない」という運動を始めたいと思っている。
都会には土壌がない。地表に土が残されている空間が驚くほど少ない。
公園には土があるように見えるかもしれないけど、あの土は、人間に踏みかためられてしまって、水がほとんど浸み込まない。
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都会の下水道は、すでに述べたように、生活排水と雨水が一緒に流れるようになっているところが多い。そのため、大雨の際には、しばしば下水処理施設の能力を超えてしまい、汚い水がそのまま川に放流されてしまうのだ。周辺の住民は、あまりの臭さに、文字通り閉口(閉鼻?)することになる。
だったら、下水道に入る雨水の量を減らすしかないじゃないか、というのが、いま言った武蔵野市による「雨水浸透マス作戦」なのである。
この作戦には、間違いなく効果が期待されるのだけれど、ただし、屋根と庭に降った雨のすべてを小さな浸透マスで浸み込ませてしまおうというのは、いささか無理がある。
そこで、われわれが提案したいのが、浸透マスにプラスする「雑草の根を抜かない作戦」なのである。
この作戦のいいところは、雨水の浸透だけではなく、生き物の多様性復活にも、かなりの効果が期待できそうな点である。
庭や公園に、雑草を主役とした小さな生態系ピラミッドをつくるのだ。もちろん、生やすのは雑草だけでなくてもいい。背が低く管理された雑草の間から、きれいな花が頭を伸ばして咲いていてもいいし、小鳥たちが好む実の生る木が生えていてもいい。
要は、いまある庭の雑草を抜くのをやめ、定期的に刈り払う方式に切り替えよう、という運動である。
簡単極まりない。
ハードルは、たぶんこころの中にしかない。
雑草のある風景は汚い、という思い込みだ。
しかし、それは本当なのだろうか。日本の古典の中には、雑草が生い茂る庭に、そこはかない風情を感じるというような名文が、いたるところに見つかる。たぶん、日本人は、もともと、そんな雑草嫌いではないような気がする。
残念ながら、いまの日本人は、そういう感性を忘れてしまったように見える。
さらには、雑草を根から抜いてない庭を見ると「手入れが悪い」とか「怠け者だ」などと低く見る傾向がある。
なにしろ「勤勉」が大好きな国民なのだ。
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どうでもいい、じじぃの日記。
しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん。
お庭の雑草も健やかに育っています。
お隣さんのお庭はよく手入れされ、見事なアジサイが咲いています。
「さらには、雑草を根から抜いてない庭を見ると『手入れが悪い』とか『怠け者だ』などと低く見る傾向がある」
しかし、雑草のある風景は汚い、と思うのは思い込みかもしれない。
雑草もまた、きれいだなあ。 (^^;;