じじぃの「科学・芸術_488_日本の高齢化・ロボビーR3」

コミュニケーションロボットプラットフォームRobovie-R Ver.3(自己紹介) 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=fCe09zEgfcY
 ロボビーR3

Robovie-R3(ロボビー アールスリー) ヴイストン株式会社
Robovie-R3は、人とロボットのコミュニケーション研究のための等身大ロボットプラットフォームです。 Robovie-R ver.2の日常活動型ロボットとしての高い基本性能や拡張性などの特長はそのままに、一層の低価格化を実現しました。
Robovie-R3は、高齢者・障がい者(チャレンジド)の社会参加に貢献するロボットサービスなど新たなロボットサービスを創出するために必要な機能を搭載しております。 商店街や駅などでこれから展開される様々なロボットサービスの実証実験向きの特長を持っています。
https://www.vstone.co.jp/products/robovie_r3/index.html
マッキンゼーが予測する未来――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている』 リチャード・ドッブス、ジェームズ・マニーカ、ジョナサン・ウーツェル/著、吉良直人/訳 ダイヤモンド社 2017年発行
アフリカ以外のすべての国が高齢化社会に突入する日 より
ロボットが床を掃除してくれることは、珍しいことではなくなった。日本では、ロボットが執事の仕事をこなし、介護を助け、心を癒す友人へと急速に進化している。WAM(腕全体のマニピュレーター)として知られるロボット技術のハードウェアを使い、コンピュータ知能と腕を組み合わせ、日本の奈良先端科学技術大学院大学とバレット・テクノロジー社の共同開発チームの研究者たちは、人間が上着、シャツ、パジャマなどを着たり、脱いだりするのを手伝ってくれるロボットを開発した。
京都のATRクリエイティブ社と大阪のヴイストン社が設計・開発した「ロボビーR3」という人型ロボットは、まるで『スターウォーズ』の映画に出てくるR2-D2というロボットに命が吹き込まれたようだ。ロボビーR3は、ショッピングモールの中を最大時速1.5マイルで買い物客の横についてまわり、高齢者の手を引いて混雑した店内を案内してくれ、おもけに買い物かごを持ってくれる。しかも、くたびれたからお茶を飲んで休みたい、などとはけっして言わないのだ。
東京を初めて訪れた外国人が、この国の首都は未来都市みたいだと口にするのは、別に珍しくない。豊田市プリウスを生産する高効率の自動車工場と同様に、日本の工場ではロボット機器が、人間による労働力をすでに長年にわたり置き換えてきた。しかし、ロボビーR3などのロボット製品は、製造といった産業用途以外の目的で設計されている。具体的には、人口の年齢の中央値が46歳で、65歳以上の人口が24%を占める。世界で最も高齢化の進んだ日本という国ならではの、今現実にある人間のニーズを満たすための設計なのだ。
高齢化に加えて、移民の流入はきわめて少なく、低水準の出生率(女性が一生のうちに産む平均的な子どもの数は1.4名)の結果、増加する日本の高齢人口の世話をする人の数が足りない現状があるからだ。豊田市長がある会合で記者団に、日本はこの人口問題にどう取り組んでいけばよいのでしょうか、と尋ねられたことがある。その答えは、「たぶん、ロボットが解決してくれるのではないでしょうか」という、少しがっかりさせられるものであった。