じじぃの「科学・芸術_474_超新星爆発・赤色超巨星ベテルギウス」

Betelgeuse Surface Video + Going Supernova 動画 YuTube
http://www.youtube.com/watch?v=pl-oR7hTTYY
アルマ望遠鏡がとらえた爆発直前のベテルギウス

What You Need To Know About The Impending Supernova Of Betelgeuse Mar 18, 2018 Disclose.tv
Our sky will be changed forever when this star, the seventh brightest for us in the northern hemisphere, explodes in our sky and will outshine the moon for a week before fading into a nebula.
https://www.disclose.tv/what-you-need-to-know-about-the-impending-supernova-of-betelgeuse-327938
アルマ望遠鏡がとらえたベテルギウス 2018.01.23 アルマ望遠鏡
オリオン座の一等星ベテルギウスの姿を、アルマ望遠鏡が視力4000を超える超高解像度でとらえました。
ベテルギウスは、その一生の終末期である赤色超巨星の段階にあり、太陽のおよそ1400倍の大きさにまでふくらんでいます。アルマ望遠鏡が撮影した画像では、星表面の一部で電波が強くなっており(画像内の白い部分)、周囲より1000度ほど高温になっていることがわかりました。また画像左側には、少しふくらんだような構造も見えています。
https://alma-telescope.jp/news/betelgeuse-201801
『本当は怖い宇宙のはなし---宇宙旅行に出かける前に読んでおく本!』 スペース探査室/編 KAWADE夢文庫 2013年発行
巨星ベテルギウス超新星爆発で地球にガンマ線X線が降り注ぐ? より
星は生きている。生きているからには死ぬときが必ずやってきて、死んだ星はやがて星空から消えていく。現在、まもなく死を迎えると見られているのが「ベテルギウス」と呼ばれる恒星だ。
ベテルギウスは、誰もが知る冬の星座「オリオン座」の1番星。オリオン座の左上のほうで、赤く明るい輝きを放っている。直径は太陽の約1000倍、重さは太陽の約7.7倍から20倍程度というから、とてつもなく大きな星である。
このベテルギウスがいま寿命を終えようとしており、その最後、消滅する間際に「超新星爆発」を起こす可能性があるといわれている。
超新星爆発とは、質量の大きな恒星(太陽の8倍以上)が死の最終段階に達して起こす爆発のこと。とてつもない大爆発で、その赤るさは太陽の100倍にもなる。こうした超新星爆発が、天の川銀河では100年に一度くらいの割合で起こっている。
ベテルギウス超新星爆発を起こした場合、地球からは満月くらいの大きさで見え、昼でも確認できるようになるという。
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さらに、ベテルギウス超新星爆発では「ガンマ線バースト」という最悪の事態が生じるかもしれない。
ガンマ線バーストとは、天体で観測される強力なガンマ線の大量放出現象のことで、地球を取り巻く全方位で年間約1000回以上確認されている。その威力はビッグバン以来宇宙最大といわれ、地球から100光年の距離で起こった場合、地球の半分が1メガトン級の核爆弾を1.6キロメートル四方に1個ずつ落とされたのと同じだけのエネルギーを受ける。地球には「バリア」ともいえる大気があるが、それも一瞬にして消し去られ、地球上の生命が絶滅したとしても不思議はない。
じっさい、地球は過去にガンマ線バーストによって生物の大絶滅を経験しているという説もある。約4億5000万年前から4億4000万年前、「オルドビス期末の大量絶滅」と呼ばれる生物の絶滅が起こった。
これが超新星より激しい極超新星爆発で発生したガンマ線バーストによって引き起こされたといわれているのである。
それでは、ベテルギウスはいつ爆発するのだろうか。
先に述べたように、ベテルギウスは地球から640光年離れたところにある。したがって、私たちがいま見ているベテルギウスは640年前の姿ということになる。つまり、たったいまベテルギウス超新星爆発を目撃したとすれば、それは640年前に起きたものなのだ。
そうしたことから、ベテルギウスが爆発する時期ははっきりわからない。もしかしたら、いまこのときに見えているベテルギウスはもう爆発し終えてなくなっているかもしれない。