じじぃの「長距離移動・最初の人間は誰か?人体600万年史」

Human Origins: Expanding World of Homo Erectus 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=X_t6O3V7e4g
Homo erectus, Homo sapiens

「初期人類はすべて同一種」とする新説 2013.10.18 ナショナルジオグラフィック
約180万年前のものと見られる頭蓋骨の化石の発見によって、人類の祖先の系統に関する議論が再燃している。
グルジアのドマニシ遺跡で発掘されたこの化石は、下顎を含めた頭蓋骨がほぼ完全に残っており、初期人類の歴史の転換点を示すものだという。 首都トビリシから南西約100キロに位置するドマニシ遺跡では多数の化石が見つかっている。この遺跡で、グルジア国立博物館の人類学者デイビッド・ロードキパニジェ(David Lordkipanidze)氏の率いるチームが、ほぼ完全な状態の下顎の化石を発見したのは2000年のこと。その5年後に頭蓋骨の残りの部分も見つかった。この化石の重要性は一目見ただけで明らかだったが、論文を発表するまでには分析に8年かかったとロードキパニジェ氏は言う。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8462/
『人体600万年史(上)』 ダニエル・E・リーバーマン/著、塩原通緒/訳 秦かわ書房 2017年発行
最初の狩猟採集民 より
氷河期は狩猟採集の進化を促しただけでなく、それと連動して、初期のホモ属のいくつかの種の体型を現代的なものにしたが、なかでも最も重要な種がホモ・エレクトスジャワ原人北京原人など)である。人間の進化を理解するうえで、この種がたいへんに大きな存在として俄然注目されるようになったのは1890年以降のことだ。この年、怖いもの知らずのオランダの軍医、ウジュェーヌ・デュボアがダーウインらに触発されて、人類と類人猿とのあいだの真のミッシング・リンクを探しにインドネシアに向かって出発した。運にも恵まれ、デュボアは到着して数ヵ月で頭蓋骨と大腿骨の化石を発見し、すぐさまされをピテカントロプス・エレクトス(「直立猿人」)と名づけた。その後1929年に、中国・北京近郊の洞窟で居たような化石が発見され、シナントロプス・ペキネンシス(北京原人)と名づけられた。その後数十年で、同じような化石がタンザニアのオルドヴァイ渓谷や北アフリカのモロッコアルジェリアなどからも次々と発見された。北京原人の場合と同様に、これらの化石の多くにも、最初は新しい種の名前がつけられていたが、第二次世界大戦後、学界はこれら各地の骨格標本が、じつはすべて同じ種、ホモ・エレクトスのものだという結論をくだした。現在得られる最良の証拠から察するかぎり、ホモ・エレクトスは約190万年前にまずアフリカで進化して、その後アフリカから旧世界全体にあっというまに散らばった。ホモ・エレクトス(もしくはその近縁種)は、180万年まではジョージア(旧グルジア)のコーカサス山脈に、160万年までにはインドネシアと中国にあらわれている。そしてアジアの一部地域では、ほんの数十万年前まで生息していた。
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ホモ・エレクトスの歩行を助けた別の適応は、いまもあなたの足に残っている。すでに見てきたように、アウストラロピテクスの一部の朱はそれなりに現代的な足を持っていた。ほかの足指とほぼ並行した頑丈な親指があって、足裏の中央をこわばらせられる部分的な足踏まずもあったので、一歩の最後に爪先で身体を押し上げながら前方に進ませることができたはずだ。しかし、これらの種でも、歩くときにはいくぶん偏平足気味であったと見られる。これまでのところホモ・エレクトスの完全な足は見つかっていないが、ホモ・エレクトスがつけたと思われる150万年前の足跡ならケニアで発見されていて、それはあなたや私が砂浜を歩いたときにつける足跡と非常によく似ている。誰がこの足跡を残したにせよ、この足の持主は背が高く完全に発達した土踏まずを使って現代的な足取りで闊歩していたはずだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
最初の人間は誰か?
ホモ・エレクトスの歩行を助けた別の適応は、いまもあなたの足に残っている」
獲物を追って、長距離移動を始めたのはホモ・エレクトスかららしい。
ジョージアグルジア)のドマニシ(Dmanisi)遺跡で発掘されたホモ・エレクトスの化石は、下顎を含めた頭蓋骨がほぼ完全に残っている。
ドマニシ遺跡から見つかった頭蓋骨のなかには歯がまったくないのがある。
仲間から柔らかい食べ物をもらうなどして介護されていたらしい。
ホモ・エレクトスは現生人類と比べてほんのちょっと眼窩上隆起しているが、最初の人間のような気がする。