じじぃの「陽気なマネシツグミ・今や小鳥はよろこびの唄をさえずり!鳥・驚異の知能」

Northern mockingbird singing - Mimus polyglottos 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=z6XB3yW839Y
Lines written in early spring - William Wordsworth 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8SnYQqQmPKU
 マネシツグミ

ワーズワース 頌歌 ―不死なる幼きころに 私的海潮音 英米詩訳選
―不死なる幼きころに ウィリアム・ワーズワース
今や小鳥はよろこびの唄をさえずり
仔ひつじは こつづみの
音に合わせて跳ねおどり
独りこの身のもとにだけ 嘆きごころの来たるとき
ときをえた ひとつの声に放たれて
力強さがまたもどる
https://blog.goo.ne.jp/kozakana_2009/e/08be76b4a59ed3a0a4dac02cf677530e
『鳥!驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する』 ジェニファー・アッカーマン/著、鍛原多惠子/訳 ブルーバックス 2018年発行
さえずりと言語 より
1804年か1805年のある日の午後、あなたがホワイトハウスの階段の下にいたとしたら、昼寝しようと階段をあがっていくトーマス・ジェファーソン大統領のあとを、灰色の元気な小鳥がチョンチョンと跳んでいくのを見ただろう。
この小鳥は名前をディックといった。
大統領は、このペットのマネシツグミには自分のウマや牧羊犬につけたようなケルト語(ゲール語)の奇抜な名前――キキリン、フィンガル、ベルジェール――をつかはしなかったが、この鳥をことのほか可愛がっていた。義理の息子がはじめてマネシツグミが家に棲みついたと知らせると、ジェファーソンは「マネシツグミがやって来たことを心の底から祝うよ」と返信した。「子どもたちにこの生き物は鳥の姿をした崇高な存在だと教えるといい」
ディックは、ジェファーソンが1803年に買った2羽のマネシツグミのうちの1羽かもしれない。この鳥はたいていのペットの鳥より高価だった(当時で10〜15ドル、現在なら約125ドル)。この鳥が地元の森に棲むあらゆる鳥のさえずりのみならず、アメリカ、スコットランド、フランスで流行している歌も器用に真似できたからだ。
誰もがみなこの鳥を友だちに選ぶわけではない。ワーズワーズはこの鳥を「陽気なマネシツグミ」と呼んだ。けたたましい? たしかに。活気があって威勢もいい。でも、陽気? この鳥がいちばんよく出す鳴き声は乱暴な「チャック!」だ。あまり可愛げのない、鳥の世界で言う罵り言葉で、あるナチュラリストは嫌みたっぷりに、鼻を鳴らす音と痰を吐く音のあいだのようだと言った。しかしジェファーソンは、類いまれな知能、音楽性、すばらしい摸倣能力を持つディックを愛した。大統領の友人マーガレット・ベイヤード・スミスがこう書いている。「彼は一人になると鳥かごの出口を開けてやり、小鳥を部屋に放す。小鳥はしばらく部屋の中にある物を順に確かめてから、大統領のテーブルに乗って愛らしい声で大統領を楽しませたり、彼の肩に乗って口から餌をもらったりする」。大統領が昼寝するときには、ディックは彼のソファーにすわり、鳥の歌と人間の歌をうたう。
ジェファーソンはディックが賢いのを知っていた。周辺にいるほかの鳥の鳴き声、当時はやっていたポピュラーソング、パリに向かう船に積みこまれた材木のきしみまで真似するのだ。けれどもそのジェファーソンですら想像もできなかったもは、未来の科学がディックの能力の性質を調べるようになるということだった。この摸倣能力が稀有で危険をともなうこと、知力を必要とすること、もっとも謎めいた複雑な学習形態をしる糸口になることでもあった。模倣はヒトの言葉と文化の源泉なのだ。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
『鳥!驚異の知能』という本の中の章「さえずりと言語」に、詩人ワーズワーズのことが少し、書かれていた。
なんとなく、懐かしい思いがした。
今や小鳥はよろこびの唄をさえずり・・・。
春は生命の息吹が感じられます。