じじぃの「科学・芸術_401_中国のインターネット・独立王国」

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中国で自由にインターネットアクセス!規制回避で不便を解消する方法!
中国に行くけど、グーグルやLINEに繋がらないと困る!
中国に来たけど、いつも見てたサイトに繋がらなくて困っている!
中国国内でもインターネットが非常に普及していて、ユーザー数も世界最多なのですが、政府によって情報の検閲や統制が実施されていて、世界中のサイトに自由にアクセスできません。
当局が不適切と判断したサイトは見られないように規制されています。中国人は大雑把な国民性なのですが、この点はかなりの徹底ぶりで、事前に分かっていても実際に経験すると想像以上だと驚く人が多いです。
http://www.xn--vpn-u68dy61b.xyz/
『北京を知るための52章』 櫻井澄夫、人見豊、森田憲司/著 赤石書店 2017年発行
世界最大のインターネット 「独立王国」 より
二千年以上にわたって中国を外敵から遮断してきた「万里の長城」が、インターネットでも復活、壁はどんどん高く、そして長くなっている。「防火長城(グレート・ファイアウォール)」と俗称され、中国当局にとって好ましくない国外の情報を遮断するシステムとして有名だ。一方、壁の内側では、体制を揺るがすような情報発信を統制しながらも、経済活動などではネットの利便性を活用、選択的に外部世界と切り離したインターネットの「独立王国」を形成しつつあるように見える。
当局の発表によると、2016年末の中国のインターネット人口は7億3100万人と世界最大で、人口13億人の半分以上がネットを利用していることになる。そのうちの95%がスマホで接続しており、デスクトップパソコン(60%)やノートパソコン(37%)をはるかにしのいでいる。もちろん広い中国のことだから、ネットとまったく縁のない山間部の農民などもいるだろうが、北京など大都市での生活はもはやネットなしでは不自由極まりない。
特徴は、まず国外の先進的サービスを研究、有用な手法を吸収した後、不要な場合は遮断するか中国国内では使いにくくし、似通った独自のサービスを「独立王国」内で発展させていることだ。検索エンジン、電子メール、ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)、動画、eコマース、電子ゲーム、そしてニュースサイトに至るまで、あらゆるネット空間のサービスでこの環境が進んでいる。
中国に旅行したり、駐在したりする外国人が最初に悩まされるのが、それまで自国で当たり前のように使っていたボーダーレスのサービスの多くが中国では使えなくなることだ。ユーチューブ、フェイスブックツイッターといった日常的に使うサービスが遮断されており、台湾や西側諸国のニュースサイトなどは閲覧できないものが少なくない。しかし、「独立王国」内には、これに替わる中国独自のサービスがほとんどの分野で用意されている。
検索エンジンでは「百度バイドゥ)」、知人とのやり取りは8億人以上が使うとされる微信(We Chat)、短文投稿には微博(ウェイボー)、投稿動画を見たければ優酷(Youku)がある。ただ、大きな違いは内容次第で”ネット警察”によって削除されることがあることだ。生活や経済面でのサービスは多彩だ。タクシーは「快的打車」や「滴滴出行」などの配車アプリが北京など都市部で普及。商品の購入は天猫(Tmall)や淘宝(タオバオ)などのeコマースを利用すれば宅配してくれ、支払いは支付宝(Alipay)や財付通(Tenpay)などでネット決済できる。
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日本でもそうだが、ニュースはネットでチェックするのがもはや大多数となり、新浪、網易、捜狐といった大手ポータブルサイトが写真や動画を多用、ビジュアルな分かりやすい形でスピーディーかつ大量にサービスしてくれる。新華社や人民日報、中国中央テレビといった伝統メディアはコンテンツプロバイダーとしての役割を強めており、結果として当局が安心できるニュースがネットの大部分を占めている。しかし、フィルターのかからない情報を知りたい、または知らせたいという人々が、微信や微博などさまざまなネット上の手段を使ってつながろうとする動きがやむことはない。