じじぃの「自己複製子・ミーム・私たちが存在する理由は何か?時空を超えて」

スーザン・ブラックモア: ミームとテーム 動画 TED
スーザン・ブラックモアのミーム学:ウィルスのように脳から脳へと自己複製するアイデア
彼女は大胆な新理論を展開します:人類は新しい種類のミーム(テーム)を産みました。テームはテクノロジーによって広がっていきます ― そして、自分で生きていく方法を発明します。
https://www.ted.com/talks/susan_blackmore_on_memes_and_temes?language=ja
『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I 私が科学者になるまで』 リチャード・ドーキンス/著、垂水雄二/訳 早川書房 2014年発行
不滅の遺伝子 より
初版の最後の章、ミーム――新登場の自己複製子」についても、なにか言っておくべきだろう。
この本の残りの部分が、遺伝子を、生命の進化における主役スターである自己複製子として舞台の中心に押し出したことを考えると、自己複製子がDNAでなければならないという印象を払拭することが重要だった。冒頭のサイエンス・フィクション気分を維持しながら、私は、別の惑星ではまったく異なった自己複製システム――ただし、それがどういうものであれ、高い忠実度の複製(コピー)のような、いくつかの性質をもっていなければならない――によって生命の進化が促進されたかもしれないことを指摘した。
そんな実例を1つ探しだそうとした、この1975年という年にコンピューター・ウイルスが発明されていたら、それを使うことができただろう。その代わりに、私は、新しい「原始スープ」としての人類文化を見つけた。
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私は、ミームという概念が適用できそうなさまざまの方法、たとえば宗教の普及と警鐘について議論を続けた。けれども、私の主要な意図は、人類文化の理論に貢献することにはなく、遺伝子を、ダーウイン主義的な過程の根源に横たわっているかもしれないと考えられる唯一の自己複製子として重視しすぎないようにすることだった。私は「普遍的ダーウイン主義」(1982年のダーウイン没後100年記念の会議での講演を基にしたのちの論文の表題)を推進しようと試みていた。にもかかわらず、哲学者ダニエル・デネット、心理学者スーザン・ブラックモア、その他の人々がミームというボールを引き継いでくれたのは、私にとって嬉しいことだった。

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NHKドキュメンタリー 時空を超えて「私たちが存在する理由は何か?」 2018年2月8日 NHK Eテレ
【語り】モーガン・フリーマン
今回は、生命には何か究極の目的が存在するのかをさまざまな角度から探っていく。
私たちが今ここに存在することに理由はあるのだろうか。生きる意味は何なのか。
ある進化生物学者は、数十年におよぶ実験を実施。生きることの意味を進化の観点から説明する。生命の本質はアルゴリズムだと主張する物理学者も登場。多種多様な進化は、周囲の情報をより効率的に収集するためだと考えている。生命が存在する理由、そしてその究極の目的を、さまざまな科学的アプローチで探っていく。
人類が獲得してきた知識には、何か最終的な目的があるのか。
私たちは自らの手で運命を作り上げているのでしょうか。それとも、無作為なハプニングの連続なのでしょうか。
私たちがなぜ、ここに存在するのでしょうか。
スーザン・ブラックモアは進化論研究者です。
人間と鶏を比べた場合、大きな違いがあります。
私たちは言語などの能力を発達させたことで、生物学的な遺伝子以外の形で情報を複製できるようになりました。
ブラックモア、「ミームとは文化における遺伝子のようなものです。直接間接を問わず、人から人へと伝わるすべての習慣、技術、物語など、あらゆる情報が含まれます。ミームは私たちの脳に働きかけ、自己複製させようとします」
遺伝子と同じようにミームも利己的です。すきあらば結果を公表せずに広がろうとします。
たとえば大昔、石の斧で闘うミームが広く拡散しました。しかし、やがて新しいミームがやってきました。青銅の剣で戦うミームです。2つのミームは生き残るために競争をしました。
ミームの運び手に自己を複製させ、子孫へと受け継がせるのです。生存競争に負けたミームは多くの場合、滅び去ります。
ブラックモア、「ミームの間で激しい競争が行われています。私たちに利益をもたらし、この時にミームから複製させることに成功したミームだけが繁栄し、他は消滅します」
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2018-02-08/31/21678/1988040/
どうでもいい、じじぃの日記。
動物行動学者リチャード・ドーキンスは、文化の伝播を遺伝子になぞらえた「ミーム」という語を考案した。
同じような意味で「テーム」という語がある。
テームはテクノロジー、主にインターネット技術のことのようだ。
生命は究極のところ、情報遺伝子ではないのか、という説。
なんとなく、生命は情報+αという気がする。