じじぃの「科学夜話・ウイルスの発見・iPS細胞の発見!わかるノーベル賞の本」

Murchison meteorite: The rarest of meteorites

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=O4tP7l0XA8Q

ウイルスと原始生命


隕石が原始の地球に核酸塩基をもたらした可能性がある


特集:ウイルスと原始生命

2022年7月号 日経サイエンス
「なんでこんなものが世の中にいるんだろう」。研究者を驚かすウイルスが相次ぎ発見されている。
従来の生物学の常識を覆す超特大のウイルスで、内部構造や遺伝子の構成はこれまで知られていたウイルスとはかなり違っている。この巨大ウイルス群の研究によってウイルス,そして生命に関する見方が大きく揺らいでいる。一方、原始生命体を模擬したRNA分子を用いた進化実験でも興味深い成果が上がった。RNA生命体が試験管の中で自己複製を繰り返すうちに、その生命体の力を利用して自己複製する「寄生体」が出現した。寄生体はウイルスの祖先といえる存在で、RNA生命体の進化を駆動していることがわかってきた。生物の祖先とウイルスの祖先は非常に強く結びついていたのかもしれない。
https://www.nikkei-science.com/202207_028.html

遺伝子の核酸塩基、隕石から主要5種全て検出 生命起源解明の手がかりに

2022.05.13 Science Portal
地球に落ちてきた隕石から、生物の遺伝子に欠かせない核酸塩基の主要な5種類全てを初めて検出した、と北海道大学などの国際研究グループが発表した。40億年ほど前の地球に隕石などの天体が飛来し、生命の材料が届いたとの説がある。
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20220513_n01/

『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』

うえたに夫婦/著 大和書房 2023年発行

月面着陸船みたいなウイルス 1969

ウイルスの増殖機構と遺伝的構想に関する発展 マックス・デルブリュック(アメリカ 1906-1981)、アルフレッド・D・ハーシー(アメリカ 1908-1997)、サルバドール・E・ルリア(アメリカ 、1912-1991)

1940年代、デルブリュックとルリアはバクテリオファージを用いた研究から、細菌に突然変異が起きることを証明。
また、ハーシーは、バクテリオファージが細菌の中で増える仕組みを明らかにした。
これは、DNAが遺伝を司っていることを決定づけ、その後の遺伝研究に大きく貢献した。

まさに夢の細胞!! 2012

成熟した細胞が初期化され、多能性を持たせることができることの発見 ジョン・B・ガードン(イギリス 1933-)、山中伸弥(1962-)

ガードンは1962年、ある程度育ったオタマジャクシの細胞の核をカエルの卵の核と入れ替えても、その卵は問題なく成長することを発見。
これは、成熟した細胞の核にも卵の核と同じように、将来いろいろな器官になる情報が含まれていることを示す。

2006年、山中伸弥は成熟した細胞に4つの特別な遺伝子を入れると、どんな組織にもなる「iPS細胞」がつくれることを発表。これは「細胞の時間を巻き戻す」ことであり、世界に大きな衝撃を与えた。現在、再生医療創薬のため、iPS細胞は世界中で研究が進められている。

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どうでもいい、じじぃの日記。

複雑な生命はどうやってできたのか

無機物から有機物を作ることはできても、生命はまだ作られていない。

生命の起源には、3つの説(化学進化説[オパーリンの化学進化説]・熱水噴出孔説・パンスペルミア説[地球生命の起源を宇宙にもとめる説])の他にも、地中の泥の中で生まれたとか、氷の中とか、いろいろな説がある。

生命としての最低条件を満たす3つが必要だとされる。
・膜を持つこと
・エネルギー代謝をすること
・自分の分身や子孫を残すこと

うえたに夫婦著『マンガと図鑑でおもしろい! わかるノーベル賞の本』という本を見ていたら、「月面着陸船みたいなウイルス」という項目があった。

ウイルスは生きているのか?

「生きている」とはどういう意味でしょうか?基本的なレベルでは、ウイルスは環境内、別の生命体の内部で生き残り、複製するタンパク質および遺伝物質です。宿主が存在しないとウイルスは複製できず、多くは細胞外環境で長く生存できません。では、自立できなければ「生きている」と言えるのでしょうか?

https://microbiologysociety.org/publication/past-issues/what-is-life/article/are-viruses-alive-what-is-life.html

ウイルスは自分の力で自分の分身を作れなくても、限りなく生命に近い物質だといえる。

もしかして突然変異で、自分の力で自分の分身ができたウイルスがいたかもしれない。

原始地球の海には、宇宙から無数の隕石が降り注いていた。

隕石のひとつに、生命の種ともいえるような有機物が入っていた。

膜を持った泡の集まりの中に、その隕石のかけらが取り込まれた。

その中から、ウイルスが誕生し、やがて自己増殖するウイルスが現れた。

どうだろうなあ。