じじぃの「科学・芸術_353_日本のタブー・福島第一原発」

福島原発1、3号機爆発映像 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VLJspb_mo-s
増え続ける汚染水 溶融燃料手つかず
(imart.co.jp HPより)

原発ゼロ、生きているうちに」〜小泉元首相講演〜 2016.05.26 時事ドットコム
「私が生きているうちに原発ゼロを成し遂げたい」。5月26日、東京・有楽町で小泉純一郎元首相の講演会が開かれた。
小泉氏は東京電力福島第一原発事故放射能に被ばくしたとみられる元米兵に会い、記者会見で涙を流した話も披露。ちょうど主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が開かれ、27日のオバマ米大統領の広島訪問が注目を集めていたが、小泉氏は記者団に「核廃絶よりも原発ゼロの方が易しい」と強調した。
https://www.jiji.com/jc/v4?id=201606koizumi0001
『言ってはならない 日本のタブー100』 西岡研介, 森功, 伊藤博敏, 鈴木智彦ほか 宝島社 2017年発行
日本のタブー 福島第一原発 【執筆者】八木澤高明 より
めっきり世間から忘れ去られた福島第一原発
しかし、福島が世界最悪の危険地帯という状況にまったくかわりはない。原発事故から6年が経ったが、いまだ廃炉作業のメドは立たず、高濃度に汚染された地下水を太平洋に撒き散らしている。
2017年2月、ヒトが立ち入ることができず、いまだ手つかず状態の2号機は、人間が浴びたなら、即死するレベルの毎時500シーベルトという放射線を放出していることがわかった。
原発に作業員を送り出す建設会社社長の証言によれば、「原発からあふれている汚染水を止める凍土壁はまったく役にたっておらず、水は海にダダ漏れだ」という。さらに、今も熱を発している原発からは、夜になると濃霧が立ち上がることがあるそうだ。
それらは、海も陸も原発から漏れる放射線で、汚染され続けていることを意味する。汚染が止まらないまま、16年9月には、福島沖でヒラメなど、一部漁業が再開されるなど、政府は何かに急(せ)かされるように原発事故を過去のものとして封じ込めようとしている。
東電は廃炉作業にかかる年数を30〜40年と発表している。
イギリスで1991年に始まった原発廃炉作業は、これからまだ70年の年月を必要とするという。このイギリスの原発は事故など起こしていないが、それですら、100年近い年月を必要とするのだ。
福島では、事故により1号機から3号機の燃料棒が溶け落ち、今もって、核燃料が原発建屋内のどこにあるのかもわかっていない。どのように核燃料を取り出すかという方法すら導き出されていないのだ。一部の専門家は、溶け落ちた核燃料が、建屋の底を突き抜け地中にメルトアウトしているのではないかと指摘する。
あまりに甘い廃炉作業の見通しを裏付けるように、経済産業省廃炉や賠償などの原発事故費用をこれまで11兆円としていたが、16年12月になって、突如倍近い21兆円かかる見通しだと発表した。