じじぃの「慢性腰痛・脳の機能障害とプラセボ効果・気は病から・病は気から?カラダの知恵」

NHKスペシャル「腰痛・治療革命 〜見えてきた痛みのメカニズム〜」 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_FCiB7ef3Ss
腰痛 多くの原因は「脳」にある 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ok5C1qS1P4c
脳の中の「幻の痛み」

NHKスペシャル 「腰痛・治療革命〜見えてきた痛みのメカニズム〜」 2017年12月21日
治療しても効果がなく、一度治ってもぶり返すなど長引く「慢性腰痛」に苦しむ人は1400万人と推定される。
最先端の治療現場では、「脳」のある働きを改善し、慢性腰痛を克服する対策が、大きな成果をあげている。例えば腰痛への不安を解消する映像を見たり、恐怖心を克服する運動をするなどの対策を取るだけで、改善する人たちがいる。専門的な心理療法で、極めて重い症状の患者の腰痛が改善するケースも出始めている。
https://www.nhk-ondemand.jp/share/pr/nspyoutsu.html
『カラダの知恵 - 細胞たちのコミュニケーション』 三村芳和/著 中公新書 2017年発行
暗示というコトバ――プラセボの効果 より
カラダは意識あるときもないときも絶えず内からも外からもストレスという波によって上へ下へと揺すられる。いっぽう、「自分はひとつ」だとカラダは無意識につじつまを合わせては対処する。まるで噴水みたいだ。遠くから見ると白い水しぶきを勢いよく空高く、いつもおなじ高さに噴き上げている。だが、目を水すぶきの先に近寄せると水は上がったり下がったり、膨らんだりしぼんだり、ゆらゆらとけして一定ではない。
プラセボも自己を揺るがす波のひとつだ。たとえ科学的に薬効のない偽薬であってもプラセボに寄せる期待感がポジティブな情動を生むきっかけとなり、噴水を高く勢いよく上げる。片や悲哀や不安は噴水をしぼませる。気は病から、そして病は気から。一身一如とプラセボの科学的説明を加える。
がんの再発をくり返し、ボクだったらとうに音を上げ、絶望で無為な時間をただ見送るだけにちがいない状況にあっても前向きに、生きることの覚悟みたいなものがつたわってくる患者さんがいる。ケセラセラと受容し(ているように見受けるし)、むやみに不安が不安を増幅させてすべての活動が立ち行かなくなるのを回避するすべを心得ているように見える(だが、実際は、暗い海のように広がる夜に再発という恐怖に足がすくみ、心臓が凍りつく思いをしているにちがいない)。でも気丈夫にふるまう。ボクはそうした人を心から敬服する。なにが彼女を彼を、それほどまでに強くさせるのか。最終的には与えられた人生にどういう意味をどれだけもたせるかという、その意思に尽きるような気がする。病人は生きることに本能的な執着をもち、意思と理性で生きる意味をもとめる。いっぽうで、病気にともなう情動が不安と恐怖をあおる。両者のせめぎ合いががん患者を苦しめる。そうしたときの医療者のひと言、態度は大いに患者の生きようとするきっかけを左右する。医療者が灯しつづける希望のあかりと、それに誘導される病人の前向きな態度とは臨床的にもよい結果をもたらす。すなわち、ポジティブな情動や瞑想、運動は副交感神経を活性化し、骨格筋の緊張をゆるめ、カラダをリラックスさせる。そして、ある種の免疫細胞からいくつかの炎症性サイトカイン(TNF、IL-1β、IL-6、IL-18)の放出を押さえる。
     ・
あなたの脳内にはあなた自身のカラダの構造と機能に関する最新のマップができあがっている。手足がどんな形でカラダのどこに、空間のどんな位置にどのいうにあるのか、どこそこの関節はどのくらい曲げることができるのか、どの筋肉はどのくらい収縮できてどのくらいの力を入れることができるのか、そして自分が自由に動かせる空間の広がりはどの範囲であるのか、それらがマップ上に記載されている。
このマップに基づいて運動が展開され、その結果が即座にフィールドバックされ瞬時にマップが上書きされていく。カタツムリみたいにそろりそろりとした動き、はじめの一歩がすくんでしまうパーキンソン病患者の島皮質には緩慢な動作しかできない固有知覚マップがすでにできあがっている。その地図がある限り、そのとおりの運動しかできない。このマップの内容を「あなたの足はスムーズに動きます。手の震えもなくコップをもつことができます」と書きかえることができるなら、それを参照する筋骨格系は病気を発症する前の元気な動きとなる。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
腰痛が、3ヵ月以上続く場合、慢性腰痛という。
慢性腰痛は、不安やストレスなどにより、体からくる痛みの信号を抑える脳の中の仕組みが鈍くなってしまうためだと考えられている。
慢性腰痛の患者に、あなたの腰痛は不安やストレスが原因だとする、科学的エビデンスを見せると、それだけで約半数が改善されたという。
「あなたの足はスムーズに動きます。手の震えもなくコップをもつことができます」
こうやって、脳内マップを書きかえてやればいいのだそうです。
歯の痛みも「イタイのイタイの飛んでケー」とやると、歯の痛みが飛んでいくそうです。 (^^;;