じじぃの「科学・芸術_331_TIME誌・20世紀の人」

Time Covers: 90 Years In 120 Seconds | TIME 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=XcJij_r3y5A
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Person Of The Century: Albert Einstein Dec. 31, 1999 TIME
He was the embodiment of pure intellect, the bumbling professor with the German accent, a comic cliche in a thousand films. Instantly recognizable, like Charlie Chaplin's Little Tramp, Albert Einstein's shaggy-haired visage was as familiar to ordinary people as to the matrons who fluttered about him in salons from Berlin to Hollywood. Yet he was unfathomably profound - the genius among geniuses who discovered, merely by thinking about it, that the universe was not as it seemed.
http://content.time.com/time/magazine/article/0,9171,993017,00.html
タイム100「20世紀で最も重要な・偉大な100人」【タイム誌(TIME)】
アメリカのニュース雑誌「TIME(タイム誌)」が、1999年に「20世紀で最も重要な100人(The Most Important People of the Century)」のリストを発表した。
 これは20世紀の100年間に世界で活躍した偉人100人を選んだもので、日本では「20世紀の最も影響力のある100人」というタイトルで紹介される事もある。
100人は以下の5つのカテゴリから、それぞれ20名ずつ選出された。
・指導者と政治家(Leaders and Politicians)
・科学者と思想家(Scientists and Thinkers)
・アーティストとエンターテイナー(Artists and Entertainers)
・時代の創造者/先駆者と偉大な人物(Builders and Titans)
・人々の記憶に強く残る人物と英雄(Icons and Heroes
http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-112.html
佐藤文隆先生の量子論 佐藤文隆/著 ブルーバックス 2017年発行
アインシュタインの四つの顔 より
図(画像参照)にはアインシュタインの四つの顔を載せた。キーワードでいえば、「革命」「力強い」「夢」「ハイテク」の変遷である。図の一番目(a)の「革命」は、20世紀の末に雑誌『TIME』が選んだ「世紀の人」の第1位に選ばれたアインシュタインで、第2位はフランクリン・ルーズベルト、第3位はガンジーと、まさに世界を変えた人物の一人という位置付けである。
彼の「革命」は欧米精神世界へのインパクトである。一夜にしてアインシュタインを世界の有名人に仕立てた「1919年の一件」には、拙著『孤独になったアインシュタイン』で精述したが、「終戦の虚脱感と開放感のまじり合った時期に交戦国同士の科学者が協力しあってニュートン以来の大発見をしたという美談なのである」。この衝撃は旧世代と新世代の断絶を伴う量子力学への飛躍を可能にした背景でもある。
図の二番目(b)の原爆を背景にした顔は「力強い」科学技術を象徴するものであり、三番目(c)は彼の「生誕100年」時の物理学の盛り上がりを「夢」、すなわち、「力強い」だけでなくロマンをもたらすという「再発見」だとされた。そして四番目(d)は、「驚異の1905年」から100年を記念に国連で決議した「世界物理年」の時に、米物理学会の月刊誌『APS NewsLetter』に記載されたマンガである。
アインシュタインは屋根の上の太陽電池を眺めて「ソーラーパネル会社の株をもっと買っておけばよかった」と言っているのだが、こころは「あれは俺が発明したものだから」である。たしかに、現在のハイテクの基礎は光子と電子の光電効果が出発点だったといえる。
こうした絵は社会からみたアインシュタインの様々な顔を映し出していると言える。日本では圧倒的に(c)の「夢」や「ロマン」の対象として人気を集めているが、(b)や(d)のような巨大な進歩を遂げた20世紀の科学技術の顔でもあるのである。それにしても、世の中は「いい加減」というは、同じ人間の偉大さの基準がかくも変動するのである。
ちなみに『TIME』誌選定「20世紀の人」の科学・医療・技術の20人には、アインシュタインのほかは、フェルミ、ショックレー、ハッブル、ワトソンとクリック、カーソン、フロイトピアジェチューリングゲーデルライト兄弟ゴダード(ロケット)、ファーンズワース(テレビ装置)、バーナーズ=リー(計算機)、ベークランド(プラスチック)、ウィトゲンシュタインケインズ、ソーク(ポリオワクチン)、フレミングペニシリン)、リーキー一家(人類のアフリカ起源)であった。