じじぃの「アジア歴訪・トランプ×習近平会談・米中の溝!プライムニュース」

「インド太平洋」 なぜトランプ氏はこう繰り返すのか 動画 YouTube
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中国のさらなる野望 → 東太平洋へ
太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある

米中首脳会談 動かぬ習主席に失望した 2017.11.10 産経ニュース
核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮への対処をめぐる溝は埋まらなかったようだ。
習氏は「太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある」とも語った。中国は大国であると強調したつもりだろう。
それを口にしたいなら、北朝鮮の核・ミサイル開発放棄へ影響力を行使すべきだった。責任ある大国などとは程遠い。
http://www.sankei.com/world/news/171110/wor1711100007-n1.html
プライムニュース 「激突トランプ×習近平 対北朝鮮「圧力」行方 貿易不均衡…米中の溝」 2017年11月9日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】森本敏防衛大臣政策参与 元防衛相 拓殖大学総長)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)、呉軍華(日本総合研究所理事 主席研究員)
日米首脳会談で核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への圧力を最大限まで高めていくことで安倍首相と一致したトランプ大統領。9日には中国の習近平国家主席との首脳会談に臨む。
会談では、北朝鮮に影響力を持つとされる中国に対し、トランプ大統領がどのような要求を突きつけ、中国がどう応じるかが焦点だ。
先月の共産党大会で、権力集中が進んだ習主席との会談で、トランプ大統領は十分な外交成果を得ることが出来るのか?また、アメリカが描く対中政策とアジアの安全保障の中で、日本はどのような役割を果たしていくべきなのか?

米国・トランプ大統領と中国・習近平国家主席が9日会談し、北朝鮮問題で国連安保理制裁決議の完全履行の必要性で一致するとともに、貿易不均衡問題に関連して総額約28兆円にのぼる米中両国企業による契約が発表された。
トランプ大統領は会談後、「全ての責任ある国は人殺しの政権との貿易を断つべきだ」と北朝鮮との取引根絶を主張したのに対し、習主席は「対話と交渉を通じて解決を」と従来の立場を繰り返し、新たな制裁強化策などは示さなかった。
トランプ大統領は今後も貿易不均衡是正を図る姿勢を強調したが、今回の契約には米国産の製品やエネルギーの中国への輸出を後押しするものが多く、「良好な大国関係」を目指す習主席の意向が強く反映された。

安倍首相はベトナムで開かれるAPECアジア太平洋経済協力会議)とフィリピンでのASEAN東南アジア諸国連合)の首脳会議に向け夕方、羽田空港を出発。
ベトナムでは習近平国家主席との首脳会談が予定されており、安倍首相は、「戦後的互恵関係のもと、あらゆる分野で関係を発展させたい」と強調。
マニラでは中国・李克強首相とも会談予定で、1回の出張での中国首脳との相次ぐ会談は極めて異例。

●激突!「トランプ×習近平」 最新情報・米中首脳会談
アジア歴訪中のトランプ大統領は日本、韓国に続き、きのう午後から中国を訪問しきょう午前、習近平国家主席と首脳会談を行った。
首脳会談冒頭、習近平主席に対しトランプ大統領、「米中の関係以上に重要なものはありません。でも私たちだけでなく他の国々にも参加してもらわないといけません。私はあなたに愛情があり、2人にはいいケミストリーがあります。私たちは大半の課題を解決できるでしょう、たぶん全部を」
トランプ大統領は日本や韓国での訪問と違い、夕食会冒頭の挨拶で用意された書面を置いて丁寧に読み上げており、あまり笑顔を見せていない様子だった。

アジア歴訪中のトランプ大統領は日本、韓国に続き、きのう午後から中国を訪問しきょう午前、習近平国家主席と首脳会談を行った。
北朝鮮に対する経済制裁を完全に履行することで両国は一致。
通商問題においては28兆円の契約を結んだ。
北朝鮮問題についてトランプ大統領からは圧力強化に向けた言質を取りたい意向があったが、習近平国家主席は共同発表の時に、「対話と交渉によって解決を図るべき」という従来の中国の主張を繰り返した。
新たな追加制裁も出ず、平行線をたどった。
28兆円の契約については米国の中国に対する年間の貿易赤字に匹敵する額。
トータルで見ると米国から中国への輸出という結果につながるような商取引がほとんど。
トランプ大統領習近平国家主席の雰囲気について聞く。
森本敏、「日本と米国2国間だけでなく、多国間で日米がリーダーシップをとっていくという考え方で中国に行ったと思うが、米中関係を最大限にAPEC、EAS(東アジア首脳会議)への参加につなげたい気持ちがあった」
呉軍華、「緊張した背景の一つが今ワシントンで中国に対して厳しい見方の人が多い。
中国は経済だけと考えているが、米国は米中関係全体が不均衡だと不満が高まっている」
米国・トランプ大統領習近平国家主席の雰囲気、トランプ大統領の訪中に対するASEANの見方について聞く。
宮家邦彦、「トランプ大統領は『米中関係ほど重要なサブジェクトはない』と言った。1980年代は日米関係は最も重要だと言っていた。米国が重要だと言う時は『相手が問題だから気を付けないといけない。だから重要だ』という意味で使う。貿易不均衡は赤字の額の問題ではなく透明性があり、自由で、規制緩和をして、ちゃんとした改革をしてくれないと困る。米国は中国のシステムの改革を望んだが、ゼロ回答だったからお金のことしか出てこない」
森本敏、「マルチだと大勢の合意を得ないといけないため、米国が持っている最大の国力、ステータスを十分発揮できない。アジアで最初の訪問したのは日本で、インド太平洋の自由で開かれた関係が非常に大きい。『一帯一路』のようなものではなく、基本的な価値観を日米で秩序だとか海洋の法の秩序とか、南シナ海とは言わないが中国は分かっているはず。中国もインド太平洋の自由で開かれた関係に入ってください。ASEANに対しても説得力がある。この道筋をつけた日本外交は大きな成果だ」

習近平国家主席は、「朝鮮半島の核問題において、我々は朝鮮半島の非核化の実現のために再びゆるぎなく尽力する。国際的な核不拡散体制を守る。双方は国連安保理の決議すべてを厳格に順守する。半島問題については話し合いによる解決に尽力する。朝鮮半島と北東アジアの長期的安定実現への道のりを関係各国が共に検討することを希望する」

トランプ大統領は、「習主席と北朝鮮の完全な非核化について両国の責任を話し合った。過去に失敗してきた数々のアプローチは繰り返さないと同意した。北朝鮮への国連安保理の決議をすべて履行することに同意した。北朝鮮が無謀で危険な行動をやめるまで経済制裁を強化することにも、すべての責任ある国は力を合わせて、殺人的な北朝鮮政権の武装化と経済援助、貿易を止めなくてはいけない。平和を勝ち取るには世界中の力、行動、献身が必要だ」と述べた。

中共同記者会見ポイント(対北朝鮮
トランプ大統領
「国連安保理決議を『すべて履行』で同意」「挑発が止むまで『経済制裁強化』で同意」「すべての責任ある国は北朝鮮武装化と融資、貿易を止めなければならない」。
習近平国家主席
「半島問題は対話による解決に尽力」。
森本敏、「中国でトランプが日本でも韓国でも圧力を最大限にすると言い続けてきた言葉を全然使っていないのは、中国と価値観を共有しないから。中国は半島対話なので米国と価値観を共有しない」
呉軍華、「米国のアジア歴訪での北朝鮮問題の位置づけは圧力強化、包囲網拡大とはっきりしている。米中関係で見ると、中国側には北朝鮮問題とロシアゲートが『神風』だった。自由とか言論、民主、知的所有権などの話から逃れることができる。米露連携がロシアゲートでなくなったのは中国にとってはよかった」
習近平国家主席「米中は共にアジア太平洋地域において大きな影響力を持つ国である。太平洋は十分に広い。米中両国を包み込める」
トランプ大統領、「私たち2人の間だけでなく他の国もいくつか含めなくてはならない。彼らもすぐに加わるでしょう」
宮家邦彦、「太平洋2分割を主張する中国を受け入れて米国のアジア政策はうまくいくと考える人たちと、同盟国に対して安心を与えることで米国の国益が東アジアで守られるのだと、徐々に後者の考えが増えている。米国と同盟国を切る形で米中を前面に出すやり方はますます上手くいかなくなってくるのではないか。昔は米国が中国で投資をしたら儲かって中国と仲良くしなくてはという意見が主流だったが今や差別され撤退して儲からなくなっている中で、この数年間で中国との関係を良くしなくてはいけないという人の数は明らかに減っている」

米中ビジネス交流調印式
トランプ大統領、「私の政権は中国との貿易とビジネス関係の改善を全力で目指す。公平で互恵的なものになるように必死で努力していく。米中間には想像以上に大きな貿易不均衡がある。貿易不均衡は年間50000億ドル。知的財産の損害だけで年間3000憶ドル」

習近平主席、「米中間の経済関係は長期的に良好であり経済の発展が友好を支えてきた。米国3大自動車企業は中国で500万台販売。中国企業の対米投資は14万人の雇用を創造。今回米中企業の契約額は2500億ドル超。今後5年間に米国からの輸入額は8兆ドル超」

呉軍華、「2500億ドル超という大きな数字に驚いた。米中関係の安定を非常に強く望んでいるという習近平国家主席のきもちも現れているのでは」

宮家邦彦、「少し文言を変えれば日中貿易戦争の時と同じ。毎年5000億の赤字があるならまた元に戻る。中国はこのままのやり方でどうするのか。トランプ大統領が言っていることはほとんど国内向け」

提言 「東アジア安定に向け、日本がやるべきこと」
宮家邦彦 「自由、民主等の価値の共有と国際主義の追求」
 中国にないものは自由と民主主義。トランプにないのは国際主義。これを両方うまく組み合せないと東アジアは安定しない。
呉軍華 「歴史の超越」
 本当に東アジアの安定を求めるのなら、日本と関係国の和解が必要。
森本敏 「インド太平洋の自由で開かれた繁栄を日米でリーダーシップを取ること」
 インド太平洋の自由で開かれた路線が確立しつつある。この路線を押し進めていく。

前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d171109_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d171109_1