じじぃの「宇宙は無限のマトリョーシカ・神はそのうち消滅するのか?時空を超えて」

モーガン・フリーマン 時空を超えて【宇宙人も神を信じるのか】 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GGLlu_5UsZs
マトリョーシカ

ヒトになった猿は神へと進化する - Sapiens: A Brief History of Humankind by Yuval Noah Harari 未翻訳ブックレビュー
ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を超える本、と煽られている2014-15年の世界的ベストセラー。
本書によれば、人間だけが、物理的な実体がないフィクションの存在、つまり神や貨幣や国家や法人(あと愛とか)を信じられる認知能力を持っており、それらを扱う言語を有している。アフリカの片隅で慎ましく暮らしていたホモサピエンスが現在の地位を築いた最大の理由はこの能力にあると本書は主張する。
有名な話だが、人間とチンパンジーのゲノムはわずか1.6%程度しか差がない。1対1で戦ったら人間はチンパンジーにボコられて終わりだ。10対10でもフルボッコだろう。けれど、150の閾値を超え、さらに1000や2000の集団になれば、間違いなく人間に優位性がある。つまり、人間の強みは個体レベルではなく集団レベルで初めて発揮される。本書では、共通のフィクションを信じて集団を組織する人間の能力を"mythical glue"(神話的な/想像上の結びつき)と表現する。
http://kaseinoji.hatenablog.com/entry/sapiens
モーガン・フリーマン 時空を超えて 「宇宙人も神を信じるのか?」 2017年10月12日 NHK Eテレ
人間は昔から天を見上げ神について考えてきました。
今の私たちは同じように天を見上げても少し違ったことを考えます。
「あの星々の中に進んだ文明を持つ宇宙人はいるのだろうか」と。
宇宙人がいるとすれば、彼らも天を見上げて何を思うのでしょう。私たちのように神に祈るのか? 神とは全宇宙に共通の概念なのでしょうか?
もし、宇宙人が我々よりも進化しているなら彼らの宗教はどうなっているのでしょうか? 神は絶滅していないのでしょうか?
ノース・ウェスタン大学の応用数学者ダニエル・エイブラムスは数学的な手法を使って世界のさまざまな物事を予測するのが仕事です。
エイブラムスは世界各国の国勢調査を分析しました。
世界85の地域を調べたところ、いかなる宗教も一切信じない「無宗教」の人々がどの地域においても急速に増大している事が分かりました。
この傾向が続くのかどうかを確かめるため、エイブラムスは9ヵ国(オーストラリア、カナダ、フィンランド・・・ニュージーランド)のデータを数学的モデルに当てはめてみました。
エイブラムス、「例えば、ニュージーランドでは人口のおよそ3分の1がいかなる宗教組織にも属していません。私たちの予測では2050年までに90%以上が無宗教になります」
エイブラムスが調査した9ヵ国のうちの6ヵ国で、2050年までに無宗教の方が多数派になると予想されています。
社会の変化によって宗教を信じる人々の数は次第に少なくなっているのです。
エイブラムス、「無宗教の人がどんどん増えていきます。現状では宗教の未来はあまり明るいとは言えません」
宗教が転換点に近づいている原因は、宗教に帰属することで得られる利益が減ったためだとエイブラムスは考えています。
エイブラムス、「教会などの宗教組織はかつては文化的生活の中心でそこに所属しないと生活が困難でした。しかし、その後、社会は大きく変化し今では宗教組織に属さなくても生活を営むうえで大きな問題はありません」
理論物理学者であり哲学者でもあるマルセロ・グライサーは私たちが宇宙についてどこまで知りうるのかを考えています。
机の上に入れ子になったマトリョーシカ(人形)が置かれている。
グライサー、「知識は一定の領域内にとらわれています。このマトリョーシカが知識の領域で紙切れ一つ一つに真理が書かれているとしましょう。この知識の領域にたくさんの真理が含まれています。その中には証明できないものもありますが、もっと大きな領域に出てみれば分かるかも。より大きな領域にはより多くの知識が含まれています。しかし、ここでも同じように証明できないものにぶつかり更に大きな領域を目指すことになります。その領域はどんどん大きくなりやがて宇宙と同じくらいになります。そして、宇宙の全てを理解するためにもっと大きな宇宙が必要になります。しかし、この宇宙から出られない以上それは不可能な話です。つまり、私たちが世界を知ることができる範囲には限界があるということです」
宇宙の全てを理解するためには、宇宙そのものから離れなくてはならないからです。
グライサー、「この宇宙には私たちが知りえないものや説明不可能な真理が存在します。そこに、神などの超自然的な概念が入ってくる余地があります」
もし、宇宙人と出会ったら私たちの社会や価値観は根底から覆されるだろうと言われています。
しかし、2つの世界がどんなに違っていても永遠に埋められない知識の空白がある以上そこには「神」という共通の概念が存在するのかもしれません。
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2017-10-12/31/14021/1988034/
どうでもいい、じじぃの日記。
無宗教の人がどんどん増えていきます。現状では宗教の未来はあまり明るいとは言えません」
ジャレド・ダイアモンド著 『昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来』の本に、こんなことが書かれていた。
「その社会が高齢者を尊敬する社会なのか、あるいは軽蔑する社会なのかによっても、高齢者への対応は異なるのである」
この言葉から宗教(寛容な心)も捨てたもんじゃないと、感じる。