Blind man sees wife for the first time in a decade - here's how 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=O51vis2iLGo
盲目の男性が始めて妻の顔を見る
1次視覚野のコラム構造
(chubu-gu.ac.jp HPより)
第一次視覚野の規則的構造:眼球優位コラム、方位選択性コラム 脳の世界メニュー
1981年にノーベル賞を受賞したヒューベルとウィーゼルが最初は丹念に細胞活動を記録しその分布を調べることによって報告し、その後、上に紹介したような方法で全体像を調べる取り組みを行いました。彼らはさらに、眼球優位コラムと傾きコラムの関係を調べ、2つのコラム構造はお互いに直交していると報告しました。彼らは、左右の目に対応する一対の眼球優位コラムと1周期分の方位選択性コラムによって構成されるコラムの区画をハイパーコラムと呼び、第一次視覚野における視覚情報分析の最小単位と考えました。
http://web2.chubu-gu.ac.jp/web_labo/mikami/brain/28/index-28.html
『睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか』 櫻井武/著 ブルーバックス 2017年発行
視覚野とコラム構造 より
みなさんは、眼球がカメラのような構造をしているのはご存じだと思う。では、網膜に映った像はどのように処理されているか、おわかりだろうか? 映った像がそのまま脳に投影されると考えている方も多いだろうが、そうではない。
左右の眼球からの入力は「半交叉」という方式で、外側膝状体(視床の一部)を経由し、左右の大脳半球の後頭葉にある視覚野に到達する。このとき、左側の「視野」は右の脳に、右側の「視野」は左の脳に入る。このとき注意すべきなのは、左目からの情報が右に、右からの情報が左に入るわけではない、ということだ。
右目にも左目にも、それぞれに、右視野と左視野がある。つまり、右網膜の左半分と、左網膜の左半分の情報は療法とも、左の脳の1次視覚野に到達する。それぞれの視野の情報が途中で、脳の左半球と右半球に分かれて入力されるわけだ。これを踏まえて視覚野の構造をお話ししたい。
1次視覚野は視覚情報が最初に処理される脳の領域であり、後頭葉の内側面に存在する。ここに入ってきた情報は、そのまま視覚として脳に投影されるわけではない。視覚情報は、まず眼球のレベルで高度に分解されるのだが、そのあと、この1次視覚野でも、要素別ばらばらに分解されてしまうのだ。
要素とは、線分の傾き、色、明るさ、コントラストなどだ。
ここで1次視覚野の驚くべき構造をみてみよう。そこには「コラム構造」が実に整然と並んでいる。まず、右の眼球からの情報を処理するコラムと左の眼球からの情報を処理するコラムが交互に並んでいる。右の視覚野だったら、左右の網膜の右半分からの情報が入ってくることを思い出してほしい。コラムは右目、左目、右目、左目……と交互にずっと並んでいる。これをX軸とすると、Y軸上には「方向優位性コラム」の整列が見られる。これは線分のいろいろな傾きに対応するコラムである。
さらに、これらコラムの整列の中には、チトクローム酸化酵素を多く含んだ「ブロブ」とよばれる斑点状のコラムがある。ブロブの中のニューロンは、色や明るさの違いに反応する。
このように視覚野は、視覚情報をまず、明るさ、線分の傾き、色、どちらの目から入ってきた情報なのか……などさまざまな要素に分解して、別々のコラムで処理しているのである。こうしてデジタル処理されたそれぞれの情報は、高次視覚野(視覚連合野)で再構成される。
こうしてみると、私たちが見ているのは脳がつくりだしたバーチャルリアリティーであるという言い方もできる。
「いやそんなことはない。私が見ているものはたしかにそこにある!」と反論する人もいるかもしれない。では、色について考えてみてほしい。色とは、素材がどのような波長の光を反射しやすいか、あるいは逆に吸収しやすいかで決まる。つまり網膜に入ってくる光の波長が色である。これはひとつの物理特性であって、そのような物理特性を脳が「色」として感じて初めて、色になるのである。
われわれの脳が感じないかぎり「色」というものは存在しない。色は脳が創り出したものなのだ。われわれの感覚世界は、たしかに現実に起きているものが材料になってはいるが、それらを脳によってわかりやすく加工した情報を感じているのだということがおわかりいただけただろうか。
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どうでもいい、じじぃの日記。
櫻井武著 『睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか』という本に、こんなことが書かれていた。
「われわれの脳が感じないかぎり『色』というものは存在しない。色は脳が創り出したものなのだ」
われわれが見た視覚情報は、一旦網膜で分解され、その分解されたデジタル情報は脳の後頭葉に送られ、脳で再構成されたものだ。
だから、理論的には全盲の人でもカメラからの映像を埋め込まれた人工網膜を使い、脳にその信号を送れば見えるようになる。
優れた人の網膜を、自分の網膜と取り換えれば、見えないものが見えるようになるらしい。
おバカでも救いようがある、ということか。