じじぃの「脳科学・大脳皮質・脳の怪我で性格までもが別人に!面白い雑学」

【お子さまの不器用】ペンフィールドのホムンクロス

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=31phGS0LhYM

ペンフィールドの脳の中の小人(ホムンクルス

2015年2月3日 ア歯科島田診療所
宇宙人?何かの病気にかかった人?と思うくらい常人とはかけ離れた容姿をしてますよね。
実はこれは脳科学者のペンフィールドという人が考えた人形で、人の体のそれぞれの部分に対応する脳の割合を3次元的に表現したものなのです。手が非常に大きいというのがよく分かると思いますが、これは脳の中で手を司る部分の割合が非常に大きいということを示しているのです。
https://ashikashimada.wordpress.com/2015/02/03/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%AE%E8%84%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%B0%8F%E4%BA%BA%EF%BC%88%E3%83%9B%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B9%EF%BC%89/

『面白くて眠れなくなる脳科学

毛内拡/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅠ もっと知りたい!脳のはなし――脳の怪我で性格までもがまったくの別人に より

前頭前野」の損傷がもたらした変化

脳が心の働きに重要であるということが認識されたのは、そこまで昔のことではありません。心のありかは、長らく心臓にあると考えられ、つい200年ほどまえまで脳は単純に血液を冷やす場と考えられていました。
脳が大事であると再認識されたのは、フィニアス・ゲージという男の身に起こった不幸な事故がきっかけとなっているといわれています。1848年、アメリカの鉄道工事現場で爆発事故が起こり、直径3センチメートル、長さ1メートル、重さ6キログラムほどの鉄棒が左頬を貫通し、脳の一部を破壊して飛んでいきました。幸い、ゲージは一命を取り留め、自分の足で歩いたと伝えられています。
ゲージは、鉄道工事で現場監督を務めるなど部下からも信頼の厚い人物だったそうですが、この事故の後、性格が一変してしまい、下品で計画性のない人間になってしまいました。ゲージが損傷した脳部位は、今では「前頭前野」として知られる部分で、人間でもっとも発達している、まさに人間らしさをつかさどる部分だったのです。
この事故をきっかけに、脳こそが人間の性格や行動に重要なものであるという見方が再認識されることになります。
また、同時期の1860年代に、脳障害で珍しい言語障害を患った患者たちが発見されました。一方は、相手の言っていることは理解できるが発話できないというタイプ。もう一方は、言葉を発することはできるがまったく支離滅裂で意味をなさない言葉しか話せないタイプです。患者の死後、脳を観察してみるとそれぞれ大脳皮質の異なる部分が障害を受けていることが判明しました。現在では、言語野として知られる領域は、それぞれ発見した医師の名前からブローカ野、ウェルニッケ野と呼ばれています。同じ言語野でもまったく働きが違うことがわかります。
これらの知見から、大脳皮質では異なる領域が異なる役割を持っているのではないかと考えられるようになりました。1900年初頭には、カナダの脳外科医であるワイルダー・グレイヴス・ペンフィールドは、自分の患者の許可を得て、大脳皮質のさまざまな部分を電気刺激することによって生じる感覚や運動をつぶさに記録して、脳地図を作成しました。
その結果から、大脳皮質にはじつに見事にすべての感覚と運動を支配する領域が配置されていることがわかりました。
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もちろん、人によってこのホムンクルス(脳の中の小人)は異なるでしょうし、マウスは手よりヒゲの感覚が鋭いことから、ヒゲの領域が大きいホムンクルスになるでしょう。

同じ質の情報を、音や色と感じる不思議

このように、大脳皮質は場所によって役割分担をしていることがわかっています。たとえば、言語野の他にも、体の感覚をつかさどる体性感覚野、運動をつかさどる運動野、ものが見えることに関与する視覚野、音の処理に関与する聴覚野、思考や認知を担う前頭前野などが挙げられます。
脳は外観から、前頭葉頭頂葉、側頭葉、後頭葉と分けることができます。たとえば、視覚野は後頭葉に位置し、言語野は側頭葉に位置しています。このように、ほとんどの人が、同様の場所に同様の情報処理をする部位を持つのは不思議なことに思えます。
感覚情報を通じて脳に入ってくるのは単なる電気信号です。それは、目からくる視神経も、耳からくる聴神経もまったく同じ質の情報を送ってきます。ではどうして、視覚野に入った情報は、光や色として認識され、聴覚野で処理された情報は、音として理解されるのでしょうか。本当に不思議です。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ペンフィールドホムンクルス(脳の中の小人)って、どこか未来人のような姿をしています。
ホムンクルスは、人の体のそれぞれの部分に対応する脳の割合を3次元的に表現したもの、だそうです。
手と唇(声をふくむ)が大きな領域を占めています。

脳は複数の情報を各部位で同時並行処理しているのだそうです。