新型iPhone発表 顔認証でロック解除など新機能搭載 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=BdQ9OAzr6PI
顔認証システム
『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』 ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行
意識の量子論? より
スティーブン・ジョイ・グールドが語った思考実験に話を戻そう。彼は私にこう言った。45億年ほど前に誕生したばかりの地球に思い浮かべ、どうにかしてその地球とそっくり同じコピーが作れるとして、それを進化させてみよう。45億年後、この別の地球にもわれわれはいるだろうか?
容易に想像がつくように、量子論的効果や天候・海洋のカオス理論的な性質のせいで、その人類は、この地球にいるタイプとまったく同じ生物に進化することはあるまい。すると結局のところ、不確定性とカオスがあいまって、完全に決定論的な世界はありえなくなっているようだ。
この議論は、脳のリバースエンジニアリング(逆行工学)にも影響を及ぼす。もしもリバースエンジニアリングによってトランジスタでできた脳を作ることに成功したら、できあがった脳は決定論的で予測可能なものということになる。どんな質問であれ、その脳は、同じ質問には毎度まったく同じ答えを返す。コンピュータはそのように毎度同じ答えを出すから、やはり決定論的である。
すると、どうやらここに問題があるらしい。一方では、量子力学とカオス理論から、宇宙は予測可能ではなく、それゆえ自由意思は存在すると考えられる。しかし他方、リバースエンジニアリングによってトランジスタでできた脳は、当然予測可能になる。リバースエンジニアリングで再現された脳は、理論上は生体の脳とそっくり同じなので、人間の脳も決定論的で、自由意思は存在しないことになる。明らかにこのふたつの議論は矛盾する。
量子論のせいで、真に脳をリバースエンジニアリングすることはできないし、本当に思考できる機械を作ることなどできない、と訴える科学者も少数だがいる。彼らによれば、脳は量子論的な装置であり、単なるトランジスタの集まりではない。だから、この計画は失敗する運命にあるという。この陣営には、オックスフォード大学の物理学者ロジャー・ペンローズ博士もいる。アインシュタインが提唱した相対性理論の権威である彼は、量子論的プロセスによって人間の脳の意識を説明できるのではないかと主張している。ペンローズはまず、数学者のクルト・ゲーデルは算術が不完全であることを証明したと言った。つまり、算術の公理では証明できないのに「真」であるような命題が、算術体系のなかにあることを証明したのだと、数学だけでなく物理学も不完全である。そして、もとより脳は量子論的な機械装置であり、ゲーデルの不完全性定理のせいでどんな機械でも解決できない問題がある、とペンローズは結論づけている。それでも人間は、そうした難問を直感で解決できる。
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2017年9月14日、NHK Eテレ モーガン・フリーマン 時空を超えて 「デジタル技術は世界を滅ぼすのか?」 より
インターネットは確かに新しいものですが、まるで人間一人一人を孤立させるために作られたようなテクノロジーです。
社会構造を作り替えようともくろむなら、最適の手段だと言えるでしょう。
もし、インターネットに意識があるなら、何を求めどんな行動をとり人間とどのような関係を築きたいと思っているのでしょうか? インターネットはあらゆるセキュリティーに関わっています。
生体認証とは、その人にしかない体の特徴を使って個人を識別する技術です。
生体認証の安全性はパスワードやIDカードよりもはるかに上ですが、テロリストたちはそれを突破しようとしています。
突破するのが極めて困難な障壁を与え攻撃が無駄骨に終わることを示すのが目的です。
生体認証には多くの種類があります。指紋、虹彩、歩き方。
個人に特有なものであればあるほど、認証を破ることは難しくなります。
スイスのIDIAP(イディアプ)研究所では、サイバーテロリストを排除する「防御壁」が日夜研究されています。
セバスチャン・マルセルは身体的特徴をもとに本人確認をする「生体認証」の専門家です。
マルセルは自分が作ったシステムの弱点を常に探しています。
まず攻撃方法を考えそれに対抗する手段を見つけまたそれを上回る攻撃方法を考えます。
それを何回も繰り返し、このシステムを出し抜くことはとても不可能だというところまで詰めていきます。
もし、テロリストがセキュリティーシステムを破り自分を大統領だと信じ込ませることができたら戦争を始められるかもしれません。
ありえない話とは言えません。
顔のように唯一無二に思えるものでも、個人認証の面から見れば不十分なのです。
このノートパソコンは同僚の女性のもので、顔認証で守られています。
私がログインしようとしてもうまくいきません。
私と彼女の顔は全く違いますから当然です。
では、彼女の顔が映った写真をカメラの前にこんなふうにかざすとどうでしょうか。
ご覧の通り、いとも簡単にセキュリティーを突破できました。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988032/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
アップルは全面ディスプレイの新スマホ「iPhone X」を発表した。
「顔認証システム」が写真でも認証されると話題になっている。
顔認証で写真でも本人と認識してしまうのは、やはり機械でしかないからかもしれない。
人間が一瞬で顔認証できる仕組みは、人間の脳がアナログ処理とデジタル処理を同時平衡に行うからである。
ロジャー・ペンローズは言うように、脳は量子論的な働きをしているのかもしれない。