じじぃの「ある医師の胃がん闘病記・ダンピング症状とは!余命半年」

下蒸し野菜ポタージュ(じゃがいも)① 高齢者安心レシピ【ゆにしあ】 動画 YuTube
https://www.youtube.com/watch?v=DREVaOLSlA0
  逆流性食道炎 (astellas.com HPより)

チョイス@病気になったとき 「胸焼けで悩むとき」 2015年7月25日 NHK Eテレ
【司会】星田英利、浜島直子、徳田章
食道がん逆流性食道炎
逆流性食道炎が長い間続くと、胃酸の刺激をずっと受け、損傷と回復を繰り返し、傷ついた部分の食道の粘膜が胃の粘膜に置きかわってしまい、その場所に食道がんができることがある。このタイプの食道がんは欧米の食道がんの約5割を占める。日本人ではまだ割合は少ないが要注意。
http://www.nhk.or.jp/kenko/choice/archives/2015/07/0725.html
余命半年、僕はこうして乗り越えた! 西村元一/著 ブゥクマン社 2016年発行
プロローグ より
2015年3月26日に、僕は突然の下血があり、軽いショック状態になって倒れました。すぐに胃カメラ検査を受けました。すると、食道から胃に入るところに腫瘍が見つかりました。
そこから出血したということです。
次にCTを撮りました。胃に腫瘍があり、その一部が食道に入り込んでいますし、膵臓の方にもあるという……かなりの進行がんでした。6年間、何も胃の検査をしていなかったのです。さらにリンパ節にも転移がありますし、肝臓にもすくなくても3つはあるということでした。
基本的には、もう治らないがんだということです。
治療をしなければ予後半年、という状態でした。

味覚障害にはスープを より
甘味の閾値が低下しているときに1番美味しく食べられたのは、柑橘系の果物でした。ただ、服薬内容的にグレープフルーツは禁食であり、時期的に金沢ではいいものがなかったので、各地の知り合いにお願い(おねだり)し、おかげさまで日本全国の柑橘系の果物が食べられました。
味覚障害と一言で言っても、一様ではないことも体験して初めてわかりました。甘味の閾値の低下の次は、味覚全体が低下しました。先日まで美味しかったものが、段々と味化しなくなり、最後には歯ごたえだけが残る感じで、口に入れて噛んでも味がしないのです。気持ち悪くさえなりました。そういえば、以前ある患者さんから「美味しかったもんが、不味くなり食べられんようになるってこと、先生にはわからんやろう?」と言われたのを思い出しました。
こういうことだったのか……自分で経験してみて、よくわかりました。
      ・
抗がん剤治療を行うと、当然ながら副作用で食欲が低下するので、栄養補給をしっかりと考える必要があります。
数週単位で味覚の状態が変化し、さらに治療のタイミングと副作用の症状が上手くリンクしないこともあるため、料理の工夫も一筋縄ではいきません。
そのようななかで、味つけを濃くしたり、甘味や塩辛さだけを濃くしてくれたり、消化しやすさを考えたりと、妻がその時々の僕の調子を聞き取りながら、加えて胃の全摘後に酷く悩まされているダンピング症状(胃を全摘した人が、胃で溜め込むことができなくなった食べ物が小腸へと流れ込むことで起こるさまざまな不調)も考慮してくれたことには感謝としかありません。
ポタージュスープやシチューなどを中心とした料理を、苦心して作ってくれました。病院食を若干アレンジしただけの小手先の調整では、現在のような体調に戻るにもっと時間を要したのではないかと思います。
抗がん剤治療を開始して約2週間が経ち、2回目の投薬が始まりました。
2回目の治療となると、なんとなく経過が予想できる……と思いきや、2回目となると、さらなる食欲低下が起き、口のなかが絶えず甘いような苦いような変な感じがする症状も強く出ました。
ようやくその対処法を見つけて、食事のスタイルが確保でき始めた矢先に、今度は脱毛が始まりました。軽く髪をすくだけでパラリパラリ、昨日より今日の方がバッサリと、抜けていきました。
しかしこれも予想通り、教科書通りの副作用ではあります。ただ、ともかく初体験なもので「脱毛とはこんなものなのか」という驚きもありました。

                        • -

どうでもいい、じじぃの日記。
古本屋に寄ったら、西村元一著 『余命半年、僕はこうして乗り越えた!』という本があった。
著者は金沢赤十字病院副院長で、大腸がんの専門医。医者の不養生で、6年間も胃の検査をしてこなかった。突然の下血で、検査したら、食道から胃に入るところにできた胃がんだった。
私は去年の暮、げっぷが出るので胃カメラで胃の検査を受けた。
検査結果は、胃全体が炎症になっていて、慢性胃炎と診断された。そして食道と胃の境にある粘膜の「逆流性食道炎」と診断された。
「ネキシウム20」という錠剤を処方され、毎日1回夕食後服用している。
「妻がその時々の僕の調子を聞き取りながら、加えて胃の全摘後に酷く悩まされているダンピング症状(胃を全摘した人が、胃で溜め込むことができなくなった食べ物が小腸へと流れ込むことで起こるさまざまな不調)も考慮してくれたことには感謝としかありません」
胃を全摘出してしまうと、食事はポタージュ系のスープになるらしい。
胃がんの場合、毎年1回受診していれば早期発見で治るらしい。
私の場合は、胃がんもどきだったのかもしれない。
著者は今年の5月に58歳で亡くなった。ご冥福をお祈りします。