じじぃの「ビッグバンへ向かって宇宙を探索・ダークマターはどこだ?現代サイエンスの常識事典」

宇宙白熱教室 第3回 「 宇宙膨張驚異の発見 〜 ダークマター への道のり 〜」 動画 dailymotion
http://www.dailymotion.com/video/x4j2pwn
【衝撃】カナダの大学が、ダークマター暗黒物質)の可視化に初成功! 浮かび上がった巨大網目 摩訶ちゃんねる 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=B0knpEdbTK4
ダークマター分布の時間変化

Hyper Suprime-Cam (HSC)

2017年4月27日 NHK Eテレ モーガン・フリーマン 時空を超えて 「宇宙を支配する法則は何か?」 より
この宇宙が1つの織物だとしたら私たちもその一部に編み込まれているため全体を見渡すことはできません。
見えるものは周りのごく一部だけ。全てを眺めることはできないのです。
しかし、もし見ることができたとしたらどうでしょうか? 宇宙を支配する法則を理解できたとしたら?
そんな発見ができたら絶大な恩恵があることでしょう。
過去のいかなる発見をも凌駕する科学の革命偉大なる進歩です。
地球上の生活を変え人類という種は永遠の繁栄を約束されるはずです。
しかし、限られた命しか持たない人間に宇宙の秘密を解き明かし神の意志を知るようなことができるのでしょうか?
アインシュタインによればエネルギーと質量は同じものです。
太陽の中心で質量がエネルギーに変換され光によって地球に送られてきます。
でも、この宇宙には太陽のエネルギーとは全く違う「ダークエネルギー」と呼ばれるものが存在します。
かつての学説によれば、宇宙の膨張はやがて速度が衰えるはずでした。
ところが、近年の観測により膨張はむしろ加速していることが分かりました。
何か未知のエネルギーが存在し銀河同士を引き離しているのだと考えられます。
地球上では坂なら何もしなくても重力の作用で前に進みます。
でも、作用する力がないはずの宇宙空間で前に進んだとしたら未知のエネルギーが存在するはず。
それがダークエネルギーです。
ダークエネルギーが宇宙に占める割合はどのくらいでしょうか? 宇宙の中で私たちに見える通常の物質は全部合わせても僅か4.5%。
質量がほとんどない素粒子ニュートリノが0.4%。
ダークマターと呼ばれる未知の物質が23%。
残りは全てダークエネルギーで宇宙の質量とエネルギーの実に72%にあたります。
全体の95%を占めるダークエネルギーダークマターは人間には感知することができません。
しかし、確実に存在するはずだと科学者たちは考えています。
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2017-04-27/31/26843/1988023/
トピックス - HSC 開発責任者が日本天文学会林忠四郎賞を受賞 2016年4月20日 すばる望遠鏡
すばる望遠鏡に搭載さている超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) の開発責任者である宮崎聡さん (国立天文台先端技術センター准教授) が、2015年度日本天文学会林忠四郎賞を受賞しました。受賞対象となった研究は、「すばる望遠鏡用広視野カメラの開発と、それを用いた観測的宇宙論の推進」です。
宮崎さんは自らが開発したカメラを用いて、弱重力レンズ効果からダークマター分布を求める観測研究を長年にわたり行ってきました。2015年には HSC の観測で得られた最初のダークマター地図を発表しました (2015年7月1日 すばる望遠鏡プレスリリース)。また、すばる望遠鏡第1期装置である主焦点カメラ Suprime-Cam (シュプリーム・カム) の開発でも重要な役割を果たし、科学成果を上げています。
https://www.subarutelescope.org/Topics/2016/04/20/j_index.html
『はっきりわかる現代サイエンスの常識事典』 成美堂出版編集部/編 成美堂出版 2014年発行
ダークマターはどこだ? より
私たちのグループ(国立天文台 宮崎聡さん等)が重力レンズ効果を用いて、ダークマター分布の調査を開始したのは2001年4月。Suprime-Camを開発して挑みました。Suprime-Camは想定通りの世界最高の性能を発揮し、多数のダークマターの集まりを直接検出することに成功しました。一方、宇宙の加速膨脹が観測され、その原因となるダークエネルギーが大問題になってきました。この問題を解くのに、私たちが観測していたダークマター分布の時間変化」が使えるんです。それ!ということで観測計画を検討してみると、50年以上もかかることがわかった。そこで、「約10倍の効率(視野)をもつカメラを造るしかない」と。これがすばる望遠鏡搭載の超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam (HSC)構想の始まりでした。HSCは2013年7月31日に開眼しました。
HSCは世界初の超高視野高解像度カメラです。国立天文台に蓄積されてきたモザイクCCDカメラ技術と、日本国内メーカーのセンサー、高額、精密機械技術を結集したもので、CCD素子は浜松ホトニクスとの共同開発。近赤外線1000nmで感度を初代S-Camの2倍。初代の10倍以上となる116個のCCDを並べるため、各CCDの画素と高さのばらつきを40μmいかに抑える組立技術を工夫しました。補正光学系を開発したのはキャノン、主焦点ユニットの開発は三菱電機です。HSCは視野直径が前回比3倍、レンズ直径は1.6倍、長さ2倍で、カメラの総重量は3tに達しました。これを精密に保持する機構の開発は容易ではありませんでした。
HSCの開発は、国立天文台東京大学高エネルギー加速器研究機構、台湾中央研究院天文及天文物理研究所、米国プリンストン大学などと共同で行いました。東京大学とカブリIPMUにおいては、重要プロジェクトに位置づけられ、「宇宙の起源と未来を解き明かす――超広視野イメージングと分光によるダークマターダークエネルギーの正体の究明」をテーマとしています。

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どうでもいい、じじぃの日記。
宇宙で謎とされるのに、ダークマターダークエネルギーブラックホール、重力がある。
 ダークマターの存在に気がついたのは、アメリカの天文学者フリッツ・ツビッキー(スイス人)が銀河の集まり、銀河団を観測していたときでした。
 銀河団では一つ一つの星が互いに引力を及ぼしながら動いています。ツビッキーはその銀河の動きを見て、ひとつの疑問を持ちました。ある銀河の星のスピードが予測より20倍も速かったのです。ツビッキーは銀河団の中により強い引力の源になる見えない物質が大量に存在するはずだと考えたのです。
         ―― 2010年9月13日 NHK クローズアップ現代ダークマター 見えない暗黒物質を探せ」 ――
ツビッキーが言い始めてからもう80年以上も経つ。
世界中で、ダークマターダークエネルギーに関する競争が起きている。
日本の「すばる望遠鏡」も頑張っているみたいだ。