じじぃの「科学・芸術_239_ベトコンの処刑・衝撃的な写真」

Vietnam war pictures 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=bxOWsw6zQlE
photo of the Vietnam War (1968)

世界を震撼させた20世紀の衝撃写真 2007年08月27日 らばQ
●ベトコンゲリラの処刑(1968年)
この写真は写真家エディ・アダムス(Eddie Adams)によって撮影され、ピューリッツァー賞を受賞した一枚。
サイゴン警察が捕虜として捕らえたベトコン(南ベトナム解放民族戦線)の兵士グエン・ヴァン・レム(阮文歛)を、グエン・ゴク・ロアンが路上で射殺するところである。ベトナム戦争アメリカの介入について世論に大きな影響を与えた。 グエン・ヴァン・レムのことを残虐なベトコンだったとしてこの処刑は正当であったと主張した。 グエン・ゴク・ロアンは後にアメリカへ亡命し1998年に癌のため亡くなった。
http://labaq.com/archives/50761341.html
『世界の特別な1日未来に残したい100の報道写真』 マルゲリータ・ジャコーザ、その他/著、村田綾子/訳 日経ナショナル ジオグラフィック 2017年発行
1968年2月1日 南ベトナムサイゴン ベトコンの処刑 (一部抜粋しています)
サイゴン、1968年2月1日。北ベトナム軍と南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)によるサイゴンおよび南部の諸都市へのテト攻勢(テトはベトナムの正月)の最中のことだった。AP通信の報道写真家エディ・アダムズ(当時35歳)は、それまで多くの戦争を取材し、高い評価を受けていた。今回も米NBCテレビのカメラマンを同行して紛争地帯にきていた。そして彼のカメラは、国家警察長官グエン・ゴク・ロアンが平服の捕虜を処刑する決定的瞬間をとらえた。こめかみに1発。次の瞬間、捕虜は死んでいた。処刑されたグエン・バン・レムは南ベトナム解放民族戦線の若き戦士だった。この写真は、ベトナム戦争のもっとも衝撃的な写真のひとつに数えられ、米国の世論を反戦へと向かわせる重要な役割を果たした。
この写真により、アダムズは1968年に世界報道写真大賞を、翌年にピュリッツァー賞を受賞する。しかし、それが重荷となりその後の仕事の方向性を見失った。彼はこの1枚を、ライティングや構図の「悪い写真」とまで言っている。アダムズは米国のベトナム介入を支持しており、自分の写真を観た米国民に与える影響を予想していなかった。この写真は世界中の新聞各紙の1面を飾ったが、以降、彼はこれについてあまり話したがらなかった。それどころか、ロアンのイメージを傷つけたことを本人に謝罪までした。ロアンはその行為を裁かれることはなかったものの、サイゴンが陥落すると米国へ亡命している。