じじぃの「未解決ファイル_304_冬虫夏草・コルジセピン」

日本産冬虫夏草を世界に〜あるアパレル企業の統合医療への貢献〜(短縮版/11分) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KLQ-ZfgKoRw

よくわかるやさしい冬虫夏草ガイド
冬虫夏草虫草菌の一種で、生きた昆虫に虫草菌が寄生して体内に菌糸の核をつくり、季節が来ると昆虫の頭部や関節から子実体を伸ばして成育したものです。
中国では古くから滋養強壮剤として用いられてきました。中国においての冬虫夏草は学名コルジセプス・シネンシスという1種類のみで、3,000m以上の高地でコウモリガの幼虫にコルジセプス・シネンシスが寄生して子実体を形成したものという厳重な定義が為されています。
http://www.tochukaso-expl.com/
知られざる脳の真実! 「世界を変える奇跡の力 〜今夜解き明かされる人類のフシギ〜」 2016年7月2日 フジテレビ
「人類最後のフロンティア」と言われる脳の世界。世界が研究にしのぎを削るいま、まさにその謎が解き明かされつつある。
認知症に効果 虫に寄生するきのこ「X物質」
傷ついた脳の修復は今医学界で重要な研究課題です。
岩手医科大学でも臨床を重ねながら海馬を修復するその可能性を探ってきました。
夫婦は岩手医科大学を訪ねました。
「カイコ冬虫夏草」の臨床研究を行っている寺山教授です。
カイコに寄生する「冬虫夏草(X物質)」を認知症などで記憶力がなくなった人に投与することで、回復を目指し、臨床試験中です。
きのこをカイコのサナギで培養します。
夫 由紀夫さんのような記憶障害にも効果があることがわかりました。

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『薬をつくる研究者の仕事』 京都大学大学院薬学研究科/編 化学同人 2017年発行
生薬からの医薬品開発ものがたり (一部抜粋しています)
京都大学薬学部での基礎研究から見つかった医薬品フィンゴリモドの開発ストーリー。冬虫夏草から免疫抑制物質を発見したことをスタートとして、大学・企業のたくさんの研究者との共同研究により、世界中の多くの患者を救うことができる医薬品になった。
多発性硬化症とは、脳や脊髄中の神経細胞の軸索を取り囲む髄鞘(ミエリン鞘)が、本来は外界から侵入した異物を破壊するはずの自己の免疫細胞(リンパ球)によって破壊されてしまう難治性の自己免疫疾患です。たとえれば家庭の電気コードのカバー(髄鞘)がぺっと(自己の免疫細胞)によってかじられ、電線(軸索)に流れる電気(情報伝達)が漏電するような危険な状態です。
国内の患者数は約1万5千人といわれていますが、欧米では日本よりも発症率が20倍以上高く、世界全体では、250万人程度だと見積もられています。とくに若い女性の発症頻度が高く、視神経の障害などからはじまり、再燃・寛解を繰り返しながら、四肢の麻痺へと移行します。
以前は適切な治療薬のなかったこの難病に対する薬フィンゴリモド(FTY720)をはじめて創ることに筆者はかかわることができました。冬虫夏草(とうちゅうかそう)から免疫抑制剤の開発研究を発想したのは1985年(当時54歳)ですから、2017年で30年以上も経ちます。ロシアを皮切りに治療薬として許可されたのは7年前、2010年のことでした。
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昆虫にキノコが寄生したものを、日本では一般的に冬虫夏草と総称していますが、中国では虫草とよばれています。本来、薬用の冬虫夏草はネパールやチベット、中国の高地が産地で、日本には分布しません。冬は虫、夏は草の形をしているように見えるので冬虫夏草と名づけられたようですが、薬の名称そのものが地球上の生物や季節などすべての精気を含んでいるような気がします。その薬用冬虫夏草は、バッカクキン科の菌類、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草菌、Cordyceps sinensis)がコウモリガ科の幼虫に寄生して生じたものです。
幼虫は菌に感染しても外観は変わらず生きていますが、体内では菌がゆっくり成長しています。春になると幼虫の養分を利用して菌糸が成長をはじめ、夏に地面から子実体(いわゆるキノコ)が生えます。そのときでも、地中部は幼虫の外観を保ったままなので。まさに「冬虫夏草」の姿になります(図.画像参照)。コウモリガの幼虫はタデ科の植物の地下茎を食べて生育するといわれています。そのような植物・昆虫・菌類の3つの生物の条件が成立しているとき、冬虫夏草が発生します。
ネパールでは王侯の秘薬といわれ、チベットや中国でも薬用・食用に珍重されています。ちなみに、19993年に中国・馬軍団の女子陸上選手が、多くの金メダルを獲得し、記録を更新したことがありました。その強さの秘訣は、「すっぽん、狗肉、冬虫夏草」入りのドリンクを飲んでいるからだと伝えられました。このようなことから冬虫夏草は、健康食品としても世界中で評価されるようになってきました。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、糖尿病で通院している病院で看護師さんに、「がんに効く食べ物ってのあるの」、と聞いたら、
「そんなのがあったら、みんな食べてるわよ」
さらに聞いたら、「アガリクスなんか、いいと聞くわね」
「キノコかあ」
たまたま、読んでいた本に「冬虫夏草」が載っていた。
ネットで、「冬虫夏草」をキーに検索してみたら、こんなことが書かれていた。
 「コルジセピンはDNA、RNAの合成を阻害することで、悪性腫瘍の分裂を阻害して積極的細胞死を誘発させる効果があると考えられています。コルジセピンを急性白血病HIVの新薬として利用するための臨床実験は、最終段階の医薬品認定ステージまで上がり今なお実験が継続されています。コルジセピンはサナギタケ冬虫夏草だけに含まれる代謝産物です。また同じサナギタケ虫草菌でもタンク培養した菌糸体からはコルジセピンが見付からず、昆虫生体培養のみでコルジセピンが生成されることも解りました」
もうちょっと、冬虫夏草について調べてみることにした。