じじぃの「トキソプラズマ・寄生虫を使ったがん治療!サイエンスZERO」

寄生虫 トキソプラズマ


ネコはヒトと遺伝子が似ている? 新たな治療法を招く"救世主"かもしれない!? 2015.05.29 HEALTH PRESS
ネコの糞には、「トキソプラズマ原虫」という単細胞の寄生虫が存在する場合がある。
妊娠中の女性がトキソプラズマに感染すると、胎盤を介して胎児が水頭症や脈絡網膜炎を起こすことがある。注意すべき原虫だが、ヒトのがん治療に効果があるとの研究が発表された。
http://healthpress.jp/2015/05/post-1794.html
サイエンスZERO 「寄生生物が世界を変える!」 2018年6月24日 NHK Eテレ
【司会】小島瑠璃子、森田洋平 【ゲスト】永宗喜三郎(国立感染症研究所 寄生動物部 室長)
寄生生物が世界を変える! 寄生虫などが持つタンパク質を使い、医療や農業に役立てようという研究が世界中で始まっている。
例えば、クローン病など自己免疫疾患の難病には豚に寄生する豚べん虫の卵を投与し症状を軽くする臨床試験が効果をあげ注目を集めている。豚べん虫が患者の樹状細胞やT細胞に働きかけ症状を抑えるメカニズムなどをわかりやすく解説する。がんやアルツハイマー病の予防に役立ようとする研究も行われれている。
トキソプラズマという寄生虫はほとんどの人間を含めた哺乳類に感染する。樹状細胞に感染をするが、その時にがん細胞を攻撃するT細胞を活性化するという特徴を持つ。
アメリカのダートマス大学デビット・J・ビジック教授は、トキソプラズマによるワクチンで、免疫療法の発展が期待できるとしている。
遺伝子操作で体内で増殖しないトキソプラズマが作り出されている。3年目後に治験に入る予定だという。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018087539SA000/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
6月24日、NHK Eテレ サイエンスZERO 「寄生生物が世界を変える!」を観た。
寄生生物が世界を変える! 寄生虫などが持つタンパク質を使い、医療や農業に役立てようという研究が世界中で始まっている。
●臨床研究をめざして 「寄生虫でがん治療」
トキソプラズマという寄生虫は、ほとんどの人間を含めた哺乳類に感染する。
小島、「トキソプラズマ細胞分裂みたいに数がどんどん増えていくんですか?」
永宗、「宿主の細胞の中でどんどん数を増やして物理的に維持できなくなって外に出る。その後次の細胞に入っていく」
小島、「トキソプラズマという寄生虫は寄生する場合には、どんな変化があるんですか?」
永宗、「トキソプラズマは基本的にすべての哺乳類、鳥類に寄生します。もちろん人も含まれます。猫が最終的なゴールなんです。猫に感染した時だけ、腸内でのみ有性繁殖と言って遺伝子発現を起こします」
小島、「感染したときの症状は?」
永宗、「ほぼ症状は出ない。例えば人の場合大体10人に1人ぐらい風邪のような症状を示す程度です」
アメリカのダートマス大学デビット・J・ビジック教授は、トキソプラズマによるワクチンで、免疫療法の発展が期待できるとしている。
ビジック、「私たちはトキソプラズマを用いて、卵巣がんやすい臓がんなど、いくつかの種類のがんの治療に取り組んでいます」
どのように治療しようとしているのか。
ポイントはトキソプラズマが細胞に侵入した後の対応にあるといいます。
ビジック、「この画像はすでに細胞に侵入したトキソプラズマです。樹状細胞に侵入しているのです。トキソプラズマはまず樹状細胞に優先的に侵入します。免疫細胞に司令を出す司令塔の役割の細胞です。トキソプラズマはタンパク質を分泌して機能を調整。すると、がん細胞を攻撃する免疫細胞T細胞が活性化することがわかりました」
ビジックさんはトキソプラズマのこの攻撃を利用して、活性化したT細胞にガン細胞を攻撃させ、がんを治療しようと考えたのです。
まず遺伝子操作で体内で増殖しないトキソプラズマを作ります。
卵巣がんのマウスに遺伝子操作したトキソプラズマによるワクチンを投与した場合、明らかに効果が得られた。
3年目後に治験に入る予定だという。
人に役立つ虫か、菌か、あいまいになってきている。
アメリカドクトカゲからは、糖尿病患者に必要なインスリンの分泌を促す薬が作られている。
病原菌といっても菌の仲間には、人に役立つ乳酸菌や納豆菌などがいる。
トキソプラズマという寄生虫は、将来がんの治療に使われるかもしれないという。
役に立たないじじいは、今のところ役に立つじじぃになりすまして生きています。