Chinese Gall ヌルデミミフシ(虫こぶ) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YWzo6jEvdis
偽物の花 (虫こぶ)
【連載】コスタリカ 昆虫中心生活 2012.02.27 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
昆虫だけで日本の何十倍も生息している生物多様性の国、中米コスタリカ。
西田賢司はここで単身、昆虫を採集・飼育し、研究している。部屋には昆虫を飼育する袋がずらりとぶらさがり、押入れには標本箱が積まれている。網を片手に森へ入れば、ゴミ袋いっぱいに昆虫たちを採ってくる。写真を通して見る、コスタリカのすごい虫たちと、西田賢司のちょっと変わった昆虫中心生活。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120227/300446/
ダーウィンが来た! 「かわいすぎる虫」 2018年8月19日 NHK
【出演者】西田賢司(探検昆虫学者)
中米のコスタリカは世界屈指の昆虫王国。激しい生存競争を生き抜く虫たちは、想像を絶するサバイバル術を駆使して生き抜いている。
全身コケだらけの姿で森に紛れたり、フンに化けて敵を欺いたり。植物を操って「偽物の花」を作り、その中に隠れる虫もいる。さらに「鎖」のような武器を作って身を守る驚きの虫も登場。
新種の昆虫を2千種も発見した探検昆虫学者・西田賢司さんと、虫たちの奇想天外なサバイバル術を探しに出かける。
http://www.nhk.or.jp/darwin/special/insect.html
8月19日 NHK ダーウィンが来た! 「かわいすぎる虫」 より
昆虫王国コスタリカ。
さらに、型破りの凄ワザでサバイバルを支える虫がいます。
その1つが西田さんが今注目して研究している虫なんですが。
西田さん、「あれ!」
見つけたのはきれいな赤い花。
これが虫のサバイバル術とどう関係しているのでしょうか。
西田さん、「植物の花じゃないので、中に部屋があって幼虫が住んでいる」
え、花じゃない?
実はこれ、虫が作った「偽物の花」!
半分に割ってみると、空洞があります。中には茶色い抜け殻。
このようなガ(蛾)の虫(アカバナキバガの仲間)が偽物の花を作ったといいます。
ちなみにこの植物に咲く本当の花はこちら。(ランの花に似ている)
全然違いますよね。
虫はいったいどうやって偽物の花を作るんでしょう。
アニメの映像。
まず、成虫が植物の茎に卵を産みつけます。
幼虫は植物の茎の中に潜り込み、まわりを食べて成長。
この時、化学物質を出すなどして、植物に刺激を与えます。
すると、植物の一部が変化して、本来ない形のものが出来上がるんです。
西田さん、「何か注入しているんだと思います。ホルモンなり、アミノ酸なり。植物の成長をコントロールする」
このように、虫が植物の形を変えて作ったすみかを「虫こぶ」といいます。
植物にかくまり、天敵や雨風を防いでいるのです。
まさに「植物シェルター」。昆虫たちが作り出す驚異のサバイバル術です。
実は、虫こぶの意外なメジャーなサバイバル術。虫の種類ごとに出来る虫こぶの形も違います。
虫たちは自分の体を特殊化させるだけでなく、他の生き物の姿を作り換えることによって命を守っていたんです。