じじぃの「科学・芸術_188_パリの料理・お薦めはクスクス」

Couscous Royal 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=d_vSjnuGWc4
couscous salad

パリで一番のクスクスレストラン
もともとはモロッコなど北アフリカの料理ですが、移民の流入とともにフランスの食卓に広まり、すっかり国民食となったクスクス。
街中至るところにクスクスレストランがありますが、ここだ! というおいしいお店にはなかなか出合えません。
http://infoparis.exblog.jp/18614635/
『パリ・フランスを知るための44章』 梅本洋一大里俊晴、木下長宏/著 赤石書店 2012年発行
各国料理 お薦めはクスクス (一部抜粋しています)
パリは国際都市である。世界各国の料理屋があってもなんの不思議はない。日本料理も以前から鉄板焼きといった和食の定食を出すレストランや(3区に「歌麿」という店があったが、いまではAZABU<6区>、CheZ Taeko<3区>などが評判)ラーメン専門店(1区オペラ通りの伝説的ラーメン屋「大阪」は撤退、そこに「ひぐま」が建っている。そのほかサン・タンヌ通りには「来々軒」「サッポロラーメン」とラーメン屋が何軒もある)があり、うなぎの店もある(1区サン・トレノ通り。「野田岩」が先駆け)。サン・タンヌ通り界隈は「日本料理街」と呼ばれている。サン・タンヌ界隈以外でも、高田賢三のお抱えシェフが最近開店した「TOYO」(6区)、ミシュランで1つ星を獲得した「あい田」(7区)など日本料理店は続々と登場してきている。うどん屋(「国虎屋」、1区)、蕎麦屋(「円」、6区)もある。日本人の経営するパン屋(3区の「アキ」も現われた。
しかし、日本料理を名乗る店の70パーセント以上が、経営者もシェフも中国や韓国の人だという。これを「さすが国際都市パリ!」と冗談ですましておくわけにもいくまい。JETRO(国際貿易振興機構)も推奨店制度を実地して「偽日本食」を追放しようとしだした。
「ZEN」という言葉が最高級のほめことばとして使われている時代のパリである、日本料理が各国料理の筆頭になってもおかしくない。
しかし、なんといっても、かつてフランスが植民地としていた国々の民族料理レストランも多く、これらは異国料理といえないほど。パリ人の食生活の一部となっている。モロッコアルジェリア、チェニジアの北アフリカ料理、レバノンなどの中近東そして中央アフリカ、中国料理も多い。が、中国料理店には看板に「シノワ・エ・ヴェトナミアン」(中国料理とベトナム料理)と掲げている店がたくさんある。かつてインドシナと呼んでいたベトナムは長い間フランスの植民地だったせいだ。面白いのはインド料理である。パリのインド料理はアフリカ経由だからである。つまり、パリで「キュイジュヌ・インディエンヌ」といえば、アフリカ東部のマルチニック島の料理なのだ。
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パリにしばらく住んでいて、クスクスを好きになった人は多いだろう。しかし、クスクスとひとくちに言っても、モロッコ式とアルジェリア式とではずいぶん違うところがある。レストランも数々ある。オペラ通りやシャンゼリゼには、内装も豪華にしてめかし込んだクスクス専門レストランがあるが、やっぱりクスクスは庶民的な店がいい。
2区のフランセーズ通りにあるモロッコ料理店「オ・クレール・ド・リュンヌ」(Au chair de Lune 訳せば「月光の下で」)は、パリにあるたくさんあるクスクス料理屋のなかでもいちばんのお薦めだ。
このレストランのメニューを見ると、主として肉の種類によって品を分類している。羊、牛、仔牛、鶏といった種類別と、タジン(肉の蒸し煮)とか串焼きとかの調理別、これら各種をとり合わせた豪華版(「ロワイヤル」となづけるのが普通)など、どれかを選ぶ。と、クスクスのスープが大鍋に、クスクスの粉は大盛にして皿に(クスクスの粒というのはデュラム小麦を碾き割にした粗い粉でセモリナ(semoule)と呼んでいる。それを蒸して柔らかくしたものをさらに盛ってくるのである)。
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どんな料理の本にも書いていないけれど、日本人も気に入るだろうクスクスの食べ方がある。クスクスを食べた翌朝の料理である。昨夜の残ったクスクスの粒を温め直し、その上に半熟の卵焼きをのっけてつぶして食べる。アルジェリアの女性が教えてくれた。前日の夜食べたクスクスとはまったく違う美味しさがそこにはあった。これは、レストランでは出してくれない。