じじぃの「顆粒球とリンパ球・抗体と抗原・TNF-αとは!免疫学の威力」

リンパ球の種類
(beckmancoulter.co.jp HPより)

NHKスペシャル 「シリーズ人体〜神秘の巨大ネットワーク〜」 (追加) 2017年9月30日
【MC】タモリ山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長)
人体は巨大なネットワーク、ANPやEPO、TNF-αやレプチンはメッセージ物質である!
衝撃の映像は腸の中でみられた、腸にある絨毛という部分にフォーカスすると、腸の細胞1つを捉え、その中がキラキラと輝いていた。この後起きた変化は腸の細胞からミクロの物質が噴き出した。
●免疫の大暴走を撃退! TNF-αの信号制御で関節リウマチ最新治療
関節の中で免疫細胞が盛んにメッセージ物質を出している。TNF-αというメッセージ物質で、これを免疫細胞が受け取り、臨戦態勢となる。さらに警告メッセージを拡散していく。
関節内の免疫細胞が居もしない敵を知らせるアラート(メッセージ物質:TNF-α)を発し続け、自分で自分の関節を敵と勘違いし攻撃し続けて破骨細胞が骨を破壊するのです。
清水絵美さんの人生が変わったのは4年前の新薬の開発(生物学的製剤)によってでした。
東京医科歯科大学生涯免疫難病学講座教授の森雅亮先生によれば、TNF-αにくっついて誤ったメッセージ物質をブロックする働きの新薬によってリウマチの進行を止められるようになるそうです。
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=11651
TNF-α 脂質と血栓の医学
1.TNF-αとは
 腫瘍壊死因子(TNF:Tumor Necrosis Factor)は、腫瘍細胞を壊死させる作用のある物質として発見されたサイトカイン。
 TNFには、主として活性化マクロファージ(単球)により産生されるTNF-α(157個のアミノ酸からなる)と、活性化Tリンパ球により産生されるTNF-β(171個のアミノ酸からなる)とがある。
 TNF-αは、単球、マクロファージのみならず、血管内皮細胞、脂肪細胞、ミクログリア、アストロサイト、からも産生されるという。
 TNF-αは、INF-γ、IL-6、IL-8の産生を誘導し、血管内皮細胞のセレクチンの発現を高める。
 ラットにLPS(Lipopolisaccharide)とD-GalNAc(D-galactosamine)を投与すると、まず、血清中TNF-αが、投与後2時間をピークに上昇し、次いで、IFN-γが投与後6時間をピークに上昇する。
 TNF-αは、細胞膜表面のTNF receptorに結合して、炎症を起こした細胞の細胞死(アポトーシス)を誘発し、炎症を収束させると考えられる。
 TNFレセプターは、INF-γで増加し、IL-1で減少する。
 TNFは、リンパ球に作用して、Tリンパ球やBリンパ球の増殖、Tリンパ球表面のIL-2レセプター発現の増強、HLAクラスI分子やHLAクラス分II子発現の増加、を来たす。TNFは、IFNと同様に、リポ蛋白リパーゼ活性(LPL活性)を抑制し、トリグリセリド(中性脂肪)を増加させる。
http://hobab.fc2web.com/sub4-TNF.htm
『免疫学の威力―なぜあなたの主治医は病気を治せないのか』 安保徹/著 悠飛社ホット・ノンフィクション 2003年発行
免疫力の中味 より
では、この病気と戦う免疫力の正体は何か? というと、それは白血球です。白血球が免疫力の正体です。
私たちの血液は、2つの血球、すなわち、赤血球と白血球からなっています。量からいえば、千対1くらいの割合で赤血球の方が多く、酸素や炭酸ガスを運んでいます。一方、非常に少ない白血球ですが、これが病気からからだを守る免疫力をつかさどっています。
次に、白血球は、「顆粒球」「リンパ球」、そして「単球(マクロファージ)」からなります。割合別にみれば、顆粒球が60パーセント、リンパ球が35パーセント、単球が5パーセントですが、顆粒球とリンパ球の比率は、一定ではなく、この数値を基準にして常に変動している点に注意してください。
顆粒球は、からだのなかに入ってきた細菌や、死んだ細胞を食べて分解しています。そして、重要な点は細菌を倒すと同時に自らも死んでしまうことです。この体当たりの戦いの後に累々と横たわる死骸が「膿」と呼ばれるものです。顆粒状は、食べることで相手を倒すので、「食細胞系白血球」といわれています。
他方、リンパ球は細菌より小さなウイルスや小さな異物と戦います。リンパとは、脊椎動物の体内を循環する液体(体液)で、リンパ節に集められ、いずれ血液に戻ります。リンパが循環している圏内にウイルスや小さな異物が入ってくると、抵抗を始めます。これが「抗体」と呼ばれるものです。
顆粒球も細菌と戦うのですが、通例、「免疫」という場合、リンパ球がからだに侵入する異物を「抗原」と認識して、「抗体」をつくってそれを処理することをいい、顆粒球に対しては「免疫」ということばは使いません。免疫以外の食細胞系も、大切な生体防御機構です。
さて、白血球の95パーセントを占める顆粒球とリンパ球の他に、最後に残った単球(マクロファージ)とは何でしょうか?
多細胞生物(たとえば、二胚葉生物)には、単球が存在していますが、単球は「大食細胞」といわれているように、体内に侵入してきた異物を食べてしまう。
しかし、異物があまり小さすぎると単球の網にひっかかりませんから、人間や生物が進化する過程で、リンパ球に引き渡すようになります。やがて、細菌のような大きなものを相手にする顆粒状と、より小さいウイルスや異物を相手にするリンパ球というように、役割の分業体制が整い、顆粒球とリンパ球の母体であった単球は少数派へと移行したものと考えられます。つまり、顆粒球もリンパ球も細胞は、もともとはこの単球から進化したものです。このように、人間は、太古の名残を、からだのなかにとどめています。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
私はクローン病で、「免疫」に関係する本を見ることが多い。
免疫力の主体は白血球で、マクロファージ、リンパ球、顆粒球から構成されていて、その中でリンパ球は、免疫機能の中心的役割を果たしている。
リンパ球はT細胞、B細胞、NK細胞からなり、そのうちのT細胞はマクロファージから病原菌(抗原)の情報を受け取り、B細胞に抗体を作るよう指令を出し、抗体を作るのを助ける。
私は「ヒュミラ」という生物学的製剤を2週に1回の割合で、皮下注射をしている。
このヒュミラを注射してから、下痢状のうんこがバナナの実のように出るようになった。おしりからの出血もなくなった。
ヒュミラは人の細胞性免疫に関与するTNF-α(腫瘍壊死因子α)の生理活性を抑制する免疫抑制剤らしい。
免疫の本を見ていると、いろんな細胞が出てくる。実はその細胞の役割はまだよく分かっていないらしい。(複雑にからみあっている)