じじぃの「科学・芸術_149_レバノン・シリア移民」

Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005 high definition.flv 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=VHWUCX6osgM
スティーブ・ジョブズ

iPhoneを作ったスティーブ・ジョブズは、シリア移民の子供だった 2015年09月11日 huffingtonpost
2011年に亡くなったアップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏の写真が、難民問題への関心を高めるために使われている。
ジョブズ氏は、1954年にアメリカに渡ったシリア人男性の息子だった。トレードマークのふちなし眼鏡をかけた彼の象徴的な白黒写真が「シリア移民の子供」というキャプションと共にTwitterに投稿されると1万3000回以上リツイートされた。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/10/refugee-crisis-steve-jobs_n_8120084.html
カルロス・スリム・ヘル ウィキペディアWikipedia)より
カルロス・スリムは1940年、メキシコシティにてレバノンから移住したキリスト教マロン派(マロン典礼カトリック教会)信者の両親の下に生まれる。カルロスの父フリアン・スリム・ハッダードは1902年、14歳の時にメキシコに移住した。
少年期より数字への興味が強く、わずか12歳で株式投資を始める一方で、メキシコ国立自治大学では工学を専攻、又その傍ら代数学線形計画問題について教鞭をとっていた。
2009年8月のフォーブスによれば、以前は第3位だったが、マイクロソフト社のビル・ゲイツを抜いて世界1位(総資産約 8兆3000 億円)の大富豪となった。

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『シリア・レバノンを知るための64章』 黒木英充/著 赤石書店 2013年発行
世界に広がるレバノン・シリア移民 (一部抜粋しています)
「兄はドイツで医者、母方従妹はアメリカの大学で研究していて、父方の伯父はオーストラリアで貿易をやっている。曾祖父から分かれた別の親戚は3大にわたってブラジルで商売、今はスーパーのチェーン店を経営している」。シリアでもそうだが、特にレバノンで、こんな話を耳にすることが多い。かつて、日本の商社マンが高度成長期に世界各地に出明けて事業を展開したとき、あちこちで地元の手ごわい商業ネットワークと対峙したのだが、そこで「レバ・シリ商人」はインド・パキスタン系の「イン・パキ商人」や「ユダヤ人商人」「華僑」よりも商売が上手だ、と話題になったという。
レバノン・シリア移民とその子孫はさまざまな分野で非常に目立っている。際立った人物を思いつくままに挙げてみよう。ビジネス界では、あず世界長者番付1位のカルロス・スリム。(資産690億ドル=6兆9000億円で、東京都の一般会計予算を超える!)1940年メキシコシティ生まれ、父親は南レバノン山間部の出身で1902年メキシコに移民、母方祖父はベイルート近郊の出身でメキシコ初のアラビア語新聞社の創業者。カルロス氏自身はメキシコの電信会社経営から事業を拡大した。今やニューヨーク・タイムズ紙の大株主でもある。日本でおなじみのカルロス・ゴーンアラビア語名ゴスン)日産CEOは、1954年ブラジル生まれのレバノン移民3世。小・中学校を中心に11年間をレバノンで過ごし、1971年に高等教育を受けるためフランスに移った。コピー印刷や製本で世界的なチェーンを展開するフェデックスキンコーズ創業者のポール・オルファリーは、カリフォルニア生まれのレバノン移民2世。アップル創業者の故スティーブ・ジョブズは、アメリカで生後すぐ離別した実の父親がホムス出身の政治学者なので、シリア移民2世と言える。
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文化・芸能・(医)学界・ファッション界など数え始めるときりがないが、こうした著名人を別にしても、世界各地のレバノン系・シリア系の人々は、概ね経済的に豊かな生活を確立しているように見える。中には失敗して表に出ない人々もいるだろう。しかしこの目立ち方は尋常ではない。もちろん傑出した人たちは、その才覚・努力を育った環境が重要なのであって、人種的に優れているという話では毛頭ない。ただ、レバノンとシリアの国内の人口はそれぞれ400万人、2300万人を考慮すれば、実に注目すべき現象なのである。