じじぃの「未解決ファイル_299_γ-アミノ酪酸(GABA)」

Inside Out- Outside Edition 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AiQofjOPS6E

 Sally and Anne

自閉スペクトラム症(アスペルガー症候群) サリーとアン課題 心の病気について考えよう
サリーはおやつのパンを自分のバスケットの中に入れました。そして部屋を出ていきました。
それを見ていたアンはサリーのバスケットの中からパンを取り出して自分の箱の中に入れました。
そしてアンは部屋をでていきました。
起きたことを知らないサリーは部屋にもどってきました。
サリーは自分のバスケットとアンの箱、どちらからパンを取り出そうとするでしょうか?
http://kokoromasic.com/82_asperger4
『なぜ人はドキドキするのか? 神経伝達物質のしくみ』 中西貴之/著 技術評論社 2017年発行
興奮させるグルタミン酸、それを抑えるガンマアミノ酪酸(GABA) より
記憶や思考に伴って、神経細胞シナプスから大量の神経伝達物質が放出されます。
神経伝達物質は、情報の受け取り手である神経細胞を活性化する興奮性と、逆に鎮める抑制性の2種類に分分けことがるできます。
興奮性神経伝達物質の代表がグルタミン酸で、抑制性神経伝達物質の代表がガンマアミノ酪酸です。
ガンマアミノ酪酸は、グルタミン酸を原料として体内で合成されます。興奮性のグルタミン酸を原料にして、抑制性の神経伝達物質が作り出される点は興味深いところです。
グルタミン酸もGABAも、記憶のメカニズムに深く関与していることが示されています。
グルタミン酸は、人が新しいことを覚えるときなど神経が情報を保持する過程で大量に放出されることが分かっています。グルタミン酸は、神経細胞のネットワークを新たに構築する過程でのみ必要ですので、通常は用事が終ればすみやかに除去されます。
ところが、なんらかの理由で除去がうまくいかず、シナプス周辺にグルタミン酸が滞ると、神経細胞は興奮した状態を維持させられることになり、機能に支障をきたして、てんかん発作を引き起こしたり、神経細胞が過労死したりします。
グルタミン酸で興奮した神経細胞を落ち着かせるのが、ガンマアミノ酪酸(GABA:ギャバ)です。
GABAは、抑制性神経伝達物質で、交感神経におけるノルアドレナリンの放出を抑制します。
作用する場所は脳の内部です。GABAは血液脳関門を通過できないので、食品として摂取しても役に立ちません。
そのため、血液脳関門を通過できるグルタミン酸を材料にして、脳内で合成されます。
合成後、神経終末に蓄えられ、神経の興奮を抑制せよと命令を受けるとシナプス間隔に放出されます。
神経の興奮を抑えるのが仕事ですので、ガンマアミノ酪酸が脳内で不足すると、異常な神経の興奮を抑えきれなくなり、けいれんが起きます。
最近の研究では、GABAが記憶の定着と関係していることも分かってきました。

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どうでもいい、じじぃの日記。
意識(心)はいつ生まれるのか?
鏡に映った自分の姿を見て「自分だ」と認識するのは、発達心理学の古くからの研究テーマです。
自分を自分と認識するのは生後6ヵ月ごろからなのに対して、他人の心を読み取り始めるのは、4歳児ごろからです。
「サリーとアン」は、まだ他人の心を読めない3歳児に対してのテストです。
実は、3歳児までは興奮系の神経細胞が優位に働き、4歳ごろから抑制系の神経細胞が働くようになるのだそうです。
この興奮系の神経伝達物質グルタミン酸で、抑制系の神経伝達物質ガンマアミノ酪酸(GABA)なのだそうです。
また、GABAは長期記憶に重要な役目を担っている可能性があるそうです。