じじぃの「脳科学・神経伝達物質・100兆個のシナプスが存在する?面白い雑学」

【解説】統合失調症の幻覚や妄想に最も関係する神経伝達物質はどれか【看護師国家試験第107回 午後060】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kJBRlFYEL5I


ストレス対策~毎日の食事を見直しましょう~

2019/05/07 DRP
●心の元気のもとは神経伝達物質
健康な心は興奮状態と抑制状態がバランスよく保たれていますが、それは脳内を駆け巡る神経伝達物質の種類と量によって左右されます。心の元気のもととなる神経伝達物質は日々のストレスによって消費されています。
ノルアドレナリンドーパミンなどの興奮系伝達物質が不足すれば気分が落ち込み、過剰であれば不安や恐怖に襲われたりします。ほかに、ギャバ(ガンマアミノ酸)などの抑制系伝達物質が不足すればけいれんや興奮、異常行動を招いてしまいます。それらを調整する物質はセロトニンメラトニンで、健康な心を保っていくためにはこれらの神経伝達物質をバランス良く脳内に放出させることが大切です。
https://www.drp.ne.jp/recipe_article/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%AF%BE%E7%AD%96%EF%BD%9E%E6%AF%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%EF%BD%9E/

『面白くて眠れなくなる脳科学

毛内拡/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅠ もっと知りたい!脳のはなし――ニューロンが放出する100種類の以上の化学物質 より

わざわざ電気信号を化学信号に変換

末梢神経やニューロンが発した電気信号は、電気信号のまま伝わるわけではありません。電気信号をいったん、化学信号に置き換えて伝達するという一見遠回りのような方式をとっています。なぜ、ニューロンは、そんな無駄なことをするのか。じつは、これによって情報の質を変化させるためだと考えられています。

ニューロンが放出する化学物質のことを神経伝達物質ドーパミンセロトニン、ノアルアドレナリンなど)と呼びます。

じつに100種類以上にもおよぶ神経伝達物質が知られていることからも、多様な情報を表現していることがうかがえます。
たとえば、ニューロンのなかには興奮性の神経伝達物質を放出するものと、抑制性の神経伝達物質を放出するものがあります。同じ電気信号を受け取ったとしても、その結果は、興奮と抑制ではまるで正反対になります。
興奮性の神経伝達物質の代表選手は、アミノ酸グルタミン酸です。また抑制性の神経伝達物質の代表は、同じくアミノ酸のガンマ酪酸(GABA)となります。
    ・
ニューロンの電気信号を送るのは軸索で、受け取るのは樹状突起という話をしました。1つの樹状突起には、棘突起(スパイン)と呼ばれる。トゲ状の構造が、数千から数万個、びっしりとひしめいています。この1つひとつに周囲にニューロンあるいは遠くにいるニューロンからの軸索と回路を形成しています。

ニューロンニューロンの複合部のことをシナプスといいます。

シナプスというのはギリシャ語で「つなぐ」という意味で、軸索末端部とスパインが向かい合って、膨(ふく)らんだ構造をしています。軸索末端部とスパインは、完全に接しているわけではなく、2万分の1ミリメートルの隙間があり、ここを神経伝達物質が拡散することによって伝わるのです。

人間の脳には、数千億個のニューロンがあるといわれています。さらに1つひとつのニューロンには、1000個から1万個のシナプスがあります。

しめて数百兆個にのぼるシナプスが情報を、縦横無尽にやりとりしているのです。

薬が効くしくみ

神経伝達物質を放出するのは、軸索の終末と呼ばれる構造で、神経伝達物質を含んだ袋状の構造をたくさん蓄えています。この袋状の構造は、シナプス小胞と呼ばれていますが、シナプス小胞は、神経伝達物質を放出するのを今か今かと待ち構えているのです。
一度、活動電位が到達すると、それが引き金となって、即座に神経伝達物質が放出されます。その遅延は約1000万の1秒です。我々にしてみれば誤差みたいな遅延ですが、細胞にとっては大きなタイムロスです。それでも情報の質を変えることが必要であることはこれまで見てきたとおりです。
一方、神経伝達物質を受け取るのは、スパイン上に存在する受容体と呼ばれるタンパク質です。よくコマーシャルでも、痛みの受容体をブロックなどと耳にすることがあるとおり、多くの薬はこの受容体をターゲットにしています。
ある薬は、受容体に先回りして、神経伝達物質と似たような働きを引き起こしますし、ある薬は、受容体に働きかえることで、神経伝達物質が作用できないように邪魔をしてしまいます。
このようなシナプス伝達は、脳だけでなく、運動神経と筋肉の間でもほぼ同様のしくみで起こっています。ある種の神経毒は、このシナプス伝達を標的にしていて、筋肉への伝達が阻害されてしまったり、過剰になってしまったりすることで、麻酔や痙攣を引き起こすのです。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。
我々の感情を調整している主な神経伝達物質にGABA、ドーパミンセロトニンアセチルコリンノルアドレナリンがある。
一説によると、腸内細菌はこれら神経伝達物質を作り出し、我々の脳にメッセージ物質として送り込んでいるのだとか。
脳の構造はこれらの腸内細菌にかなり影響されているのだとか。
今日も、下痢気味だなあ。
トホホのホ。