じじぃの「未解決ファイル_294_精神障害・詐病」

クローズアップ現代+ 「シリーズ障害者殺傷事件の真実 被告の手紙・遺族の声」170725 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=XUB9p4VC26g
クローズアップ現代+ 「シリーズ障害者殺傷事件の真実 被告の手紙・遺族の声」 (追加) 2017年7月25日 NHK
【司会】武田真一鎌倉千秋 【ゲスト】森達也(映画監督)、熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター准教授)
「謎」に包まれていた事件の動機が独自取材で明らかに。1年前、相模原市の障害者施設で19人が殺害された障害者殺傷事件。
殺人などの罪で起訴された元職員の植松聖被告(27)が、手紙を通じた取材に対し、「意思疎通がとれない人間を安楽死させるべきだ」と記すなど、今もゆがんだ考えを持ち続け、みずからを正当化する主張を続けていました。一方で、犠牲者や遺族への謝罪はありませんでした。
NHKは障害があるという理由で大勢が殺害された事件の深層に迫ろうと、先月から今月にかけて、横浜拘置支所に勾留されている植松被告本人と、4通の手紙のやり取りを行いました。
大学の友人、「聖がおかしくなっちゃってる。(事件の)1年前ぐらいですかね。言葉のキャッチボールもできない人が中にはいるって言っていて、すごく沸点が低くなったというか、すぐキレるようになった」
徐々に差別意識が強くなっていった植松被告。
手紙には「殺害に至るまでのきっかけ」が記されていました。それは事件のおよそ半年前のことだったと主張しています。
手紙の内容、「殺そうと考えたきっかけは、やまゆり園で見たテレビのニュースがはじまりです。ニュースでは、過激派組織ISの活動と、トランプ大統領の選挙演説が放送されました。世界には不幸な人たちがたくさんいる、トランプ大統領は真実を話していると思いました」
トランプ氏が繰り返していた過激な発言。捜査当局はこれを見ていた植松被告が自分の歪んだ考えを正当化したとみています。
手紙の内容、「深い考えなく、この人達を殺したらいいんじゃないですかね?と声にしました。一度しっかり考えてみれば、重度・重複障害者を肯定することはできませんでした」
その後、インターネットでさらに先鋭化していた可能性が浮かび上がってきました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4013/index.html
詐病と仮病の違いは何ですか? 2012/1/19 Yahoo!知恵袋
回答
詐病・・・経済的または社会的な利益の享受などを目的として病気であるかのように偽る詐偽行為。
仮病・・・欠席の理由付けなど、その場しのぎに行うものをいうことが多い。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1179695691
罪と罰と精神鑑定―「心の闇」をどう裁くか』 影山任佐/著 集英社インターナショナル 2009年発行
「心の闇」と精神鑑定との微妙な距離 (一部抜粋しています)
罪と罰』を書いたドストエフスキーは、幼いころから持病である「てんかん」の発作に悩まされつづけてきた。その息子(次男)もてんかん患者(小児てんかん)で幼少時に亡くなったという。このことは広く知られていて、その作品や作者自身を分析するときに必ず引き合いに出されるエピソードである。
私もまた、その持病がある意味でドストエフスキーの人生そして作品に決定的な作用を及ぼしたと考える一人である。
ドストエフスキーの日常生活に突然現れる、激しいてんかん発作の嵐が目に浮かぶ。そのかたわらで作品に描かれる世界は、いずれも平凡な日常とは非常に異なったものであり、作中人物は激しく揺れ動き、時間は極めて凝縮されている。
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詐病神経症は、詐病をつづけているうちに自己暗示にかかり、症状が自動化され、本人が意識しなくても症状が現れる。
拘禁反応のほうは、刑務所などに拘禁された人が自由を奪われたことに深く意気消沈し、なおかつ将来への不安を強く感じたとき現れる。そのとき、神経症の症状あるいは神経障害のような反応を見せることが多い。
いずれも「症状を見せる」というぐらいだから、確かに精神医学上の病気である。
私の恩師である鑑定医の報告によると、鑑定した件数328ケースのうち、6.7%にあたる22ケースに詐病が見られるという。
詐病であるかないかを見分ける方法はいくつか考えられるが、比較的簡単に見分けられるのが、知能テストである。知能テストは、たいてい心理士に依頼して実地してもらう。そのテスト結果が、被疑者の面接時の受け答えや日頃の挙動を比べて、極端に低い成績の場合、詐病を疑ってもいい。そこに、わざt答えを間違えるような意思が働いていると読み取れる場合である。
詐病の1例として、世界的に注目を集めた重大事件に「ケニース・ビアンキ事件」がある。裁判の結果、犯人は詐病と認定されたが、現在でも精神鑑定や判決の是非をめぐって議論が出ているほど有名なケースである。
1977年、ロサンゼルス郊外の山腹で10人の女性が遺体で発見された。殺害された女性たちはみなレイプされた上、絞殺された。容疑者として逮捕された男がケニース・ビアンキだった。
裁判で弁護側の鑑定人は、ケニースを二重人格者であり、犯行時は別人格となっていたと主張した。陪審員の頭が混乱したことは、想像に難くない。
ところが、逮捕後の拘留中、ケニースがあるテレビ番組を見ていたことが明らかになった。その番組は、こともあろうに多重人格を扱った「シビル」という当時人気のあったドラマだったそうだ。
さらに、公判中に検察側の鑑定医から「本物の多重人格者は3人以上の人格を持つことが多い」と指摘されると、ただちに「第3の人格」を鮮やかに登場させるということをやってのけた。これが、逆に疑いを深めることになった。つまり、検察側は「カマをかけた」のである。
その鮮やかな反応によって、ケニースは詐病だと判断され、判決では終身刑を言い渡された。
ケニースのケースのように、留置所内での日常の行動から詐病がばれることがある。そこには、刑務所側の協力が肝心なことは言をまたない。元来、健常人が病人を演じることは無理があり、いわば「素人考え」で病気を装うため、専門家にはわりあい容易に見分けがつくものだ。
もっとも、単なる「無から有を生じさせるような」詐病なら、比較的判断はたやすい。しかし、明らかに精神的な疾病が根底にあり、その症状を底上げさせたり、新たな症状が付け加えられたりするような意思(「疾病加重」)がある詐病の場合、その判断は困難さを増す。

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どうでもいい、じじぃの日記。
薬物をやっていた精神疾患者が犯罪を犯した場合、二重人格者のような振る舞いをすることがあるそうだ。
2016年7月、相模原市の障害者施設で19人を刺殺した事件で、容疑者は大麻の陽性反応が出ていたらしい。
彼は詐病神経症の可能性があるとのこと。
どこか、私と似たところがあるような気がする。(誇大妄想なところ)