じじぃの「人の死にざま_1750_ウィラード・リビー(化学者・炭素14)」

物理&日本史 放射性同位体14Cの半減期が5730年で元寇の船の碇の竹の紐で船が造られた年代測定20070413 002900 0ch 01 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D0SSgToThHg

リビー コトバンク より
リビー(Libby、Willard Frank、1908年12月17日 - 1980年9月8日) アメリカの化学者。
カリフォルニア大学で学位取得後、同大学准教授 (1933) を経て、シカゴ大学教授 (45) 。原子力委員 (54) 。放射化学の研究、特に炭素同位体 14C による絶対年代測定の研究によって考古学、人類学、地質学に貢献した (→ラジオカーボンデーティング ) 。

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サイエンスZERO 「クジラ生態調査からがん治療まで! “炭素14”新時代!」 2017年3月5日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央竹内薫 【ゲスト】横山祐典 (東京大学大気海洋研究所教授)
年代測定で知られる「炭素14」が、いま大進化! 測定精度が向上し、南極の巨大氷床が崩壊した年代が1万年も修正されるなど、歴史の修正が相次いでいる。
また、新たな使い方も始まった。医療の分野では、薬に炭素14を組み込むことで、体内での動きを追跡。抗がん剤治療に期待が集まっている。さらに海洋生物学の分野では、魚の体内に蓄積された炭素14を見ることで、クジラの生態調査に応用!
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp574.html
3月5日、NHK Eテレ サイエンスZERO 「クジラ生態調査からがん治療まで! “炭素14”新時代!」 より
1947年、アメリカの研究者ウィラード・リビーが科学の歴史を変える大発見をしました。
それは炭素の同位体である炭素14を使った年代測定法です。
時間の経過によって徐々に減っていく性質を使った方法で、発掘された土器やミイラの年代が分かるのも炭素14のおかげです。
世界最大の棚氷(たなごおり)である南極のロス棚氷が約5,000年前に大崩壊し、その原因が大気と海洋の温度上昇である可能性が高いことを、東京大学大気海洋研究所と海洋研究開発機構の研究グループが明らかにしました。
炭素14の活用は年代測定以外にも広がっています。それが物質の動きを追跡するトレーサーという使い方。
アメリカのがん治療の現場では、炭素14を薬に組み込むことで、体の中での動きを追跡。患者一人一人に相性のいい薬を短時間で見つけ出せるようになっています。
カリフォルニア大学デービス校。がんの治療や臨床試験を行う総合がんセンターです。
本格的な治療の前に抗がん剤の効果を見極める方法とは一体どんなものなのか。
まず、抗がん剤に含まれている炭素12を炭素14に置き換えます。そして実際の治療で使う量の僅か100分の1副作用の出ない量だけ患者に投与します。
翌日、血液を採取。つまり、抗がん剤がどれだけ効いているかを調べます。
この方法を使えば、最短2日で患者とその抗がん剤の相性が分かるのです。
まだ臨床試験の段階ですが、試験に協力した患者たちからは大きな期待が寄せられています。
抗がん剤を投与する前に効果が分かる、しかも短時間で分かるというのは夢のような技術です。