分子標的薬 「アバスチン」
作曲家、たかしまあきひこさん死去 「8時だョ!全員集合」や「クイズダービー」手がける 2016年10月22日 huffingtonpost
たかしまあきひこさん(作曲家・編曲家、本名:高島明彦が10月16日、膵臓(すいぞう)がんで死去した。73歳。公式サイトが21日、発表した。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/22/akihiko-takashima_n_12597150.html
サイエンスZERO 「クジラ生態調査からがん治療まで! “炭素14”新時代!」 (追加) 2017年3月5日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央、竹内薫 【ゲスト】横山祐典 (東京大学大気海洋研究所教授)
年代測定で知られる「炭素14」が、いま大進化! 測定精度が向上し、南極の巨大氷床が崩壊した年代が1万年も修正されるなど、歴史の修正が相次いでいる。
また、新たな使い方も始まった。医療の分野では、薬に炭素14を組み込むことで、体内での動きを追跡。抗がん剤治療に期待が集まっている。さらに海洋生物学の分野では、魚の体内に蓄積された炭素14を見ることで、クジラの生態調査に応用!
炭素14の活用は年代測定以外にも広がっています。それが物質の動きを追跡するトレーサーという使い方。
アメリカのがん治療の現場では、炭素14を薬に組み込むことで、体の中での動きを追跡。患者一人一人に相性のいい薬を短時間で見つけ出せるようになっています。
カリフォルニア大学デービス校。がんの治療や臨床試験を行う総合がんセンターです。
本格的な治療の前に抗がん剤の効果を見極める方法とは一体どんなものなのか。
まず、抗がん剤に含まれている炭素12を炭素14に置き換えます。そして実際の治療で使う量の僅か100分の1副作用の出ない量だけ患者に投与します。
翌日、血液を採取。つまり、抗がん剤がどれだけ効いているかを調べます。
この方法を使えば、最短2日で患者とその抗がん剤の相性が分かるのです。
まだ臨床試験の段階ですが、試験に協力した患者たちからは大きな期待が寄せられています。
抗がん剤を投与する前に効果が分かる、しかも短時間で分かるというのは夢のような技術です。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp574.html
NHKスペシャル 「“がん治療革命”が始まった〜プレシジョン・メディシンの衝撃」 2016年11月20日
日本人の2人に1人がかかる病、がん。その治療が根底から変わろうとしている。
進行した大腸がんを患う48歳の男性。再発を繰り返し手術不能だったが、ある薬の投与で腫瘍が大きく縮小。その薬とはなんと皮膚がんの治療薬だ。劇的な効果をあげたのは、がん細胞の遺伝子を解析し適切な薬を投与するプレシジョン・メディシン(精密医療)だ。今、7千人近くの患者が治験に参加。先進地のアメリカの事情とともに可能性と課題を追う。
大腸がんの男性が使っている薬は、免疫チェックポイント阻害剤と分子標的薬。この2つを投与しています。臨床試験を始めて2ヵ月後に検査を受け結果を聞くと、がん細胞の大きさがなんと43%も減っていたのです。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586864/index.html
分子標的薬の一覧 抗がん剤の種類と副作用
分子標的薬とは、がん細胞の持つ特異的な性質を分子レベルでとらえ、それを標的として効率よく作用するようにつくられた薬です。がん細胞を狙って作用するため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めると期待されています。
http://www.anticancer-drug.net/molecular/
『抗がん剤治療と上手につきあう本. 安心して治療を受けるために』 岩瀬弘敬、陶山浩一、岡本泰子/著 日経メディカル 2016年発行
抗がん剤治療は肺に悪い影響がありますか? (一部抜粋しています)
3)肺に障害を起こしやすい抗がん剤
ここに入っていない抗がん剤も肺に障害を起こすことがあります。すべての抗がん剤は肺障害を起こす可能性があるとお考えください。ここでは一般名(商品名)の順に記載しました。
(1)アルキル化剤
ブスルファン(マブリン)、シクロホスファミド(エンドキサン)。イホスファミド(イホマイド)、クロラムブチル(ロイケラン)、メルファラン(アルケラン)
(2)抗がん性抗生物質
ブレオマイシン(ブレオ:総投与量450mgを越えると、肺線維症の発現頻度が高くなると言われています)、マイトマイシンC(マイトマイシン)、ダウノルビシン(ダウノマイシン)
(3)代謝拮抗薬
シラタビン(キロサイド)、ゲムシタビン(ジエムザール)、フルオロウラシル(ファイブエフユー、ユーエフティ、ティーエスワンなど)、ヒドロキシカルバミド(ハイドレア)
(4)植物性アルカロイド
ビンブラスチン(エクザール)、ビンデシン(フィルデシン)、ビノレルビン(ナベルビン)、エトポシド(ペプシド、ラステット)、イリノテカン(トポテシン)、パクリタキセル(パクリタキセル「NK」、タキソール)、ドセタキセル(タキソテール)
*分子標的治療薬
ゲフィチニブ(イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)、アファチニブ(ジオトリフ)、ペバシズマブ(アバスチン:喀血等の出血を生じることがある)、ボルテゾミブ(ベルケイド)、エベロリムス(アフィニトール)、テムシロリムス(トーリセル)など。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
今日新聞を見たら、たかしまあきひこさん死去の記事が載っていた。73歳。すい臓がんだった。
手術したのか、抗がん剤による治療を受けていたのか。
抗がん剤はがんをやっつけるというより、がんの増殖を抑える薬だ。
しかし最近、分子標的治療薬と呼ばれる抗がん剤が出てきた。
分子標的治療薬・・・がん細胞の持つ特異的な性質を分子レベルでとらえ、それを標的として効率よく作用するようにつくられた薬。 がん細胞にピンポイントで作用するため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めることができる。
問題は、分子標的治療薬を使えるがん種は限られていることと、使っているうちに抗がん剤が効かなくなってしまうことらしい。
●ゲフィチニブ(イレッサ)
世界に先駆けて日本で承認された分子標的薬。手術ができない、または、何らかの治療の後に再発した非小細胞肺がんの患者さんです。
●エルロチニブ(タルセバ)
切除不能な再発・進行性の非小細胞肺がんを対象とした「シグナル阻害剤」と呼ばれる抗がん剤。
●アファチニブ(ジオトリフ)
進行性の非小細胞肺がん。そのなかでもEGFR変異陽性の進行性非小細胞肺がんに効果。イレッサよりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長する可能性がある。
●ペバシズマブ(アバスチン)
世界初の血管新生阻害薬で、治癒切除が不可能な進行・再発の大腸がんを対象としている。
●ボルテゾミブ(ベルケイド)
プロテアソーム阻害剤と呼ばれる分子標的薬で、細胞内にあるプロテアソームと呼ばれる酵素の働きを阻害して、骨髄腫細胞の増殖を抑制します。
●エベロリムス(アフィニトール)
手術で取りきれない、あるいは転移した腎細胞がんを対象とした薬です。細胞の分裂や増殖を促すスイッチの役割をするmTORの働きを阻害することにより、がん細胞の増殖を防ぎます。
●テムシロリムス(トーリセル)
トーリセルはmTORと呼ばれるタンパクの働きを阻害する分子標的薬です。根治切除(見えるがんを全て取り除く手術)不能又は転移性の腎細胞癌 に使われ、インターフェロン治療よりも生存期間を延長したとの報告が出ています。
抗がん剤や分子標的薬などによる薬物療法の他に、免疫療法「免疫チェックポイント阻害療法」という治療法が話題になっています。
この療法では、悪性黒色腫と進行性扁平上皮型の非小細胞肺がんで保険適用になっています。他のがん種にも効果があるようです。
こうやって毎日、がんに怯えながら暮らしているじじぃなのです。