じじぃの「為替操作国の中国・人民元はドルに並ぶ基軸通貨になりえるのか?通貨の未来」

人民元崩壊の始まり!? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ZlmX9uNGWB0
人民元の推移  (nyaaat.hatenablog.com HPより)

中国経済は崩壊する? 5分で分かる中国バブル経済崩壊の理由 2015-07-09 ニャート
さて、このグラフは、米ドル−人民元の推移を表すチャートである。
下にいくほど、ドルに対して上昇(元高)となる。
人民元は、2005年からドルに対して上昇し続け、外貨流入を呼び込んでいた。
だが、2014年1月(赤丸部分)に最高値1ドル=6.04人民元をつけてからは、下落を続けていた。
外貨準備高が減少したのは、人民元が下落しないよう、中国政府がドルを売って元を買ったことで、ドルが中国から出ていってしまったからだ。
http://nyaaat.hatenablog.com/entry/chinese-bubble-economy-bursts
トランプ大統領が中国批判、「為替操作のグランドチャンピオン」 2017年2月24日 ロイター
トランプ氏は大統領選ではしばしば、中国が人民元を対ドルで低く抑えて輸出を促進、米製造業の職を「盗んでいる」と批判。ただ大統領就任初日に中国を為替操作国に認定するという約束は果たさなかった。
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-china-currency-idJPKBN16302J
『通貨の未来 円・ドル・元』 英『エコノミスト』編集部  池村千秋/訳 2016年発行
悲願のSDR入りがもたらす思わぬ影響 2015年12月5日号 (一部抜粋しています)
2015年8月に拡張工事が完了し、スエズ運河の通航は以前より容易になった。しかし、今後は少しだけ状況が複雑になる。同運河の通行量は「SDR建て」で設定される。
国際通貨基金IMF)のSDR(特別引き出し権)とは、主要通貨で構成される通貨バスケットを裏づけとする仮想の準備通貨だ。これまで構成通貨はドル、ユーロ、ポンド、円の4つだったが、2015年11月、IMFがここに中国の人民元を加えることを決めたのである。
SDR建てで取引されるモノやサービスの量が多くなると、世界中の企業は、リスクヘッジのために人民元建ての資産を大至急購入しなくてはならない。それは、人民元を急激に値上がりさせる。しかし実際には、SDR建てのモノやサービスはごくわずかだ。
人民元のSDR入りは、象徴的な意味合いのほうが大きい。この決定は、IMF人民元に準備通貨(世界の国々が準備資産として保有するのに適した、安全で流動性のある通貨)としてのお墨つきを与えたことを意味するのだ。そして、それは、人民元に対する需要を一気に高めるどこか、逆に人民元の価格下落に道を開く可能性がある。
なぜか? それは、SDR入りにともない、中国の中央銀行である中国人民銀行は、これまで以上に人民元の価値を市場に決めさせるよう求められるからだ。豊かな国の中央銀行は、大半がそのような為替制度を採用している。IMFは、今回の決定をくだす前提として、人民元が「自由に取引できる」通貨であると認定する必要があり、そのために中国に為替制度を変更させていた。
最も重要な変更点は、毎朝発表する人民元の対ドルレートの基準値を、前日終値を参考に決めるようにしたことだ。それまでは、中国人民銀行がほぼ恣意的に基準値を決めていて、前日に終値とかけ離れた数字になるケースも多かった。
2015年8月に世界に激震を走らせた人民元の2%切り下げも、実は前日終値に準拠して基準値を決めた結果だった。それでも、自由な変動相場制とはまだお世辞にも言えないし、中国人民銀行はこれ以降も人民元の為替レートを支えるための介入を続けているが、為替介入のコストは以前より大きくなった。
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では、中国が為替を市場にゆだねたら、どのようなことが起きるのか? このところ、人民元は下げ圧力にさらされている。それを最もよく映し出しているのが、中国の外貨準備高の減少だ。2014年に過去最高の4兆ドル近くまで達していた外貨準備は、本稿執筆時点で3兆5000億ドルあまりに減っている。中国人民銀行人民元を支えるためにドルを売っていることがその一因である。2015年夏以降、資本移動のコントロールを強化していなければ、外貨準備の流出はもっと大規模になっていたかもしれない。
いま、人民元が割高に見えていることは間違いない。中国経済が減速しているにもかかわらず、上昇基調のドルにれんどうしているために、実効為替レート(貿易加重指数)が史上最高値近くまで上昇しているのだ。2015年12月までの上昇率は、1年半で13%を超す。中国が金融緩和をおこない、アメリカが利上げをすれば、(少なくとも対ドルでは)元安圧力がさらに強まる可能性が高い。

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どうでもいい、じじぃの日記。
IMFは2015年11月、特別引き出し権(SDR)に中国人民元を採用することを正式決定した。
人民元はドル、ユーロ、ポンド、円の4つの通貨に加わることになった。
中国の野望は、これを追い風に海外でのインフラ投資を進め、ドルと並ぶ「基軸通貨」にすることだ。
しかし、2014年から中国経済が減速し、元安方向に進んでいる。
米国・トランプ政権は中国を「為替操作国」、と報道した。
中国は今のところ、沈黙を守っている。
まあ、トランプ政権がどこまでやるか、気になります。