じじぃの「神話伝説_171_エヴァンゲリオン・アケロン」

エヴァンゲリオン新劇場版:破 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_Wp3KLnpCa0
Acheron River

エヴァンゲリオン用語・語源事典』 オカルト雑学探究倶楽部 学研パブリッシング 2012年発行
アケロン 新劇場版・破 (一部抜粋しています)
新劇場版で初めて描かれるアケロンは、別名を「辺獄エリア」といい、ユーロとロシアが管理している北極圏基地=ベタニアベースから、封印を解くことで行けるようになる。辺獄は死後の世界(冥府)のひとつであるため、外の世界との境界地点という意味が込められていると想像される。
また、リリスが封印されたエリアの上層にコキュートスがあることや、新劇場版・破の冒頭での戦闘シーンの描写からも、塔が多数ある封印施設の一番外側のエリアをアケロンと呼んでいるようである。
ギリシャ神話に記載のあるアケロンは、現世と冥府との境界を示す地下を流れる川=ステュクスの支流のひとつである。別の支流であるコキュートスは、テレビ版で第17使徒渚カヲルが弐号機とともにターミナルドグマを目指す際に、その呼称が用いられた。
【もとになった言葉の意味】
ギリシャ神話でステュクス、コキュートスなどとともに登場する冥界の川のひとつ。日本風に考えれば、三途の川にあたる。もともとは「嘆きの川」の意味である。
ギリシャ神話では太陽の没する西方にあるとも、地獄の王ハデスの住む地下にあるとも考えられた。
死者はヘルメス神に導かれ、アケロンの川原に着き、渡し守カロンに1オボロスの対価を払って対岸に渡った。このため、ギリシャでは小銭を死者の口に含ませるならわしがあった。
アケロンを渡った死者は3つ頭のケルベロスが番をするハデスの館でミノス、ラダマンチュス、アイアコスの3判官に生前の所業について裁きを受ける。
多くの死者はアスフォデロスという、枯れることのない花の咲きみだれる野にさまようことになるが、英雄や正義は地獄の西にあるエリュシオンの野に送られて至福の生活を送る。
一方、極悪人は地獄の奥底のタルタロスにへ押しこめられ、永遠の責め苦にあうものとされた。