じじぃの「神話伝説_170_エヴァンゲリオン・コキュートス」

CR新世紀エヴァンゲリオン〜最後のシ者〜CM 動画 YouTube
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神曲」 コキュートスで氷漬けにされる罪人

エヴァンゲリオン用語・語源事典』 オカルト雑学探究倶楽部 学研パブリッシング 2012年発行
コキュートス 第弐拾四話 (一部抜粋しています)
ダンテの「神曲」において、地獄の最下層の川として描かれるコキュートスは、作品中では、セントラルドグマ内の階層にある施設のことを指す。
テレビ版第弐拾四話『最後のシ者』では、ターミナルドグマへ向かう第17使徒タブリス渚カヲルが、セントラルドグマ降下中に「第2コキュートス」を通過するシーンがある。
ここでコキュートスという言葉が登場することからも、地底内部に向って広がっているセントラルドグマが、地獄を暗示しているのは明白である。地獄の最下層には、神に逆らった堕天使ルシファーがつながれており、エヴァンゲリオンにおいて、サタン=ルシファーに代わり、アダム(実際にはリリス)がロンギヌスの槍に貫かれている。両者は、人類創造における神と悪魔を象徴する姿として描かれているといえる。
【もとになった言葉の意味】
アケロンなどとともに、ギリシャ神話の地獄を流れる川のひとつ。ギリシャ神話では地獄の周囲をめぐる川として描かれているが、ダンテの「神曲」では、地獄の最下層を流れる川で、裏切り者が永遠に氷漬けになっている。日本緒民間伝承でも「極寒地獄」は最下層か、最下層近くに位置するため、これに近い存在であると考えられる。
アケロンとは「嘆きの川」を意味する。元来は「悲嘆」を意味している。
神曲」の地獄において、もっとも重い罪とされる悪行は「裏切り」で、地獄の最下層コキュートスには、イスカリオテのユダローマ皇帝ジュリアス・シーザーを裏切ったブルータスら、裏切者が永遠に氷漬けとなっている。
また、神を裏切ったルシファーもコキュートスに沈められたまま、身動きを取れずにいる。ここが地獄の中心であり、多層世界の中心であり、もっとも引きつける力が強く、脱出するのが難しいとされる。