じじぃの「赤ん坊の時の記憶・ちびまる子ちゃんのお話!疑問を調べてみた」

ちびまる子ちゃん「まる子が生まれた日」の巻 ほか 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=U2HAmO6I8mQ
たまちゃんとの出会い

『おんぶにだっこ』 さくら ももこ/絵と文 小学館 2006年発行
おっぱいをやめた日 より
私が2歳の頃、両親と姉と私は家の一番奥の部屋で寝起きしていた。部屋は八畳ほどでタンスとテレビと鏡台と、片隅にはベビーベッドが置かれていた。
たぶん、姉が生まれた時にベビーベッドを買ったのだろう。そしてその後、私が使ったのだと思うが、ベビーベッドで寝ていた頃の記憶は残っていない。
私は2歳になっても、まだ母のおっぱいを飲んでいた。普通の御飯も食べていたが、おっぱいをおやつ代わりに飲んでいたのだ。
母にしてみれば迷惑だったと思う。母を見かけるたびに私は「おい、おっぱい」と呼び止め、母が「今は忙しいから」と断っても「ちょっとでいいから」と追いかけ、仕方なく飲ませるという作業を1日に何回も行わなくてはならなかったのだ。あたしゃ牛じゃないんだから、と心の中では叫んでいたにちがいない。
おっぱいをねだるたび、母に「あんた、いつまで飲む気だね」と断乳の時期を迫られていたが、私は一生飲み続ける気でいたので、「大きくなってからもずっと飲む」と答えた。
ある日、酔っ払ったヒロシが「ももこは、おっぱいおっぱいって、お母さんのところばっかり行くけど、お父さんだっておっぱいがあるんだぞ。ちょっと飲んでみろ」と言ったので、私は”なるほど、そういえばお父さんもおっぱいがあるなぁ”と思い、試しに飲みに行ったところ、何も出なかったのですごく頭にきた。
「出ないじゃん」と言って怒ると、ヒロシはアッハッハと笑い、「どうだ参ったか、これが男のおっぱいだ」と威張ったので余計腹が立った。

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『かなり聞きづらい疑問を調べてみた件。』 素朴な疑問探究会 KAWADE夢文庫 2015年発行
生まれて数年間の記憶だけは、どうしても思い出せないのは、なぜか? より
中年を迎えると、誰もが悩みはじめることになる記憶力の低下。「子どものころは、まるでスポンジが水を吸い込むように何でも記憶できたのに……」と歎く人も多いだろう。
しかし、記憶力について、ひとつ不思議なことがある。子どものころは記憶力バツグンなのに、なぜ、生まれてから数年間の記憶がないのだろうか?
人間の記憶は、まず脳の大脳辺縁系にある「海馬」にファイルされ、整理整頓されたのち、大脳皮質の「連合野」に長期間保存される。
つまり、新しい記憶は海馬にファイルされ、古い記憶は連合野にファイルされ、蓄積していくのである。
長期保存が可能な大脳皮質は、働きの異なる領域に分かれている。
たとえ、目にしたものの形についての記憶は側頭連合野に、家のなかのどこに何があるかといった記憶は前頭連合野という具合に、それぞれの内容に関係する機能を持つ領域に保存されていく。
こうして長期保存されれば、後になってもその記憶を引き出すことができるのである。
ところが、赤ちゃんの脳は場所によって発達時期が異なり、生後の早い段階でほぼ完成する領域もあれば、なかなか発達しない領域もある。
記憶、認識、判断に関わる連合野は発達が遅いため、生後まもないころの記憶は長期保存されていない。だから、幼いころの記憶は残っていないのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ちょっと前だが、古本屋に寄ったら さくらももこ著『おんぶにだっこ』があった。
内容は、テレビでやっている「ちびまる子ちゃん」と同じなのだが、不思議な本だ。
「あんた、いつまで飲む気だね」
人は、どれほど小さい頃のことを覚えているのだろうか。
ある有名な作家が小説の中で、「生まれた直後の記憶がある」とか書いている。
私にとって有名な作家はともかく、「ちびまる子ちゃん」は不思議な存在なのだ。