じじぃの「科学・芸術_77_議会制民主主義(ジョン・ロック)」

池上彰のニュースそうだったのか!! 2015年10月10日 テレビ朝日
【ニュース解説】池上彰 【進行】宇賀なつみ 【ゲスト】岡江久美子北村晴男坂上忍小籔千豊、ビビる大木、遼河はるひ新井恵理那
多数決で決める民主主義と優秀なリーダーがひっぱる独裁、経済活動は自由だけど、格差が大きい資本主義とそんなに裕福ではないけれど、みんなが平等の社会主義、あなたはどの国が幸せだと思いますか?
様々な国の形を知ることで日本のあり方を改めて池上彰が考えます。独裁=悪ではない!?独裁的国家だけど、みんなが裕福で幸せな国!?税金はものすごく高いけど、老後の心配も貯金も一切いらない国!?いろいろな国を知りましょう!
英国のエコノミスト誌が発表した世界民主主義ランキングで、世界167ヵ国中、日本は20位だった。1位はノルウェー、2位はスウェーデンと北欧が続き、英国は16位、米国は19位、韓国は21位、フランスは23位で民主主義国とされ、独裁主義体制の国の中で中国は144位、北朝鮮は最下位の167位だった。
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『イギリスの歴史が2時間でわかる本』 歴史の謎を探る会/編 KAWADE夢文庫 2012年発行
ホッブスやロックが生み出した新政治思想とは より
近世のヨーロッパでは、絶対君主の支配を正当化するために「王権神授説」が唱えられた。君主の権力は紙から授けられたものであり、その王権は神以外の誰からも制約されないとする政治思想である。
しかし、合理的な考え方が主流をしめるようになると、この王権神授説は論理的ではないと非難する人々があらわれた。そして、イギリスの政治思想家ホッブスが提唱した社会契約説が登場する。
ホッブスは代表作『リヴァイアサン』のなかで、人は相互に契約を結んで、ひとつの意思に服従する必要があると説いた。人はそれぞれ平等に絶対不可侵の生存権をもつが、彼らが互いの自らの生存権を主張すれば、「万人の万人に対する闘い」は起こると、ホッブスは考えたのである。
そこでホッブスは、人が互いに争いを起こさないためには、その生存権を主権者に委譲すべきであり、主権者は絶対不可侵でなければならないとした。いわはホッブスの思想は、民主主義的な前提から出発しなから、結論は絶対主義的なものだったといえる。
このホッブスの思想を発展させたのが、やはりイギリスの政治思想家のジョン・ロックである。ロックは、ホッブスの社会契約説をもとにして人民主義、三権分立、法の支配、抵抗権といった諸原理を説いた。
なかでも、ロックが主張した抵抗権(革命権)は、市民革命を支える理論となり、フランス革命アメリカの独立に大きな影響を与えた。世界各地の政治にいまも生きつづけている民主主義の原則は、ロックが残した理論がもとになっているといえる。