じじぃの「人の生きざま_713_ウィリアム・フリードキン(映画監督・エクソシスト)」

Official Trailer | THE EXORCIST 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=5NH3ffAp9aA
「フレンチコネクション」「エクソシスト」の映画監督ウイリアム・フリードキンが薦める映画本 2013年06月03日 日刊ベリタ
映画監督のウイリアム・フリードキン(1935-)という名前を知っている人は多分40代以上かもしれない。
1971年に型破りな刑事ドラマ「フレンチコネクション」を、1973年にはホラー映画ブームを作った「エクソシスト」を監督してその名を馳せた。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201306030936001
『ワケありな映画』 沢辺有司/著 彩図社 2014年発行
撮影事故・俳優の死・少女の怪演は、映画の呪いか? 『エクソシスト (一部抜粋しています)
ホラー映画の不朽の名作といわれる『エクソシスト』。現代都市社会の平穏な家庭が悪魔によって破壊されつくすという意味では、『ローズマリーの赤ちゃん』と通じるものがあるが、悪魔の醜悪さ、おぞましさを、あらゆる映画的技術を駆使して視覚的に描き切っている点では大きく異なる。
内容は善(善良な市民、警部補、神父ら)と悪(悪霊)の対決がはっきりとした形であらわれている。
悪霊パズズが、12歳の少女リーガン(リンダ・ブレア)に取り憑き、彼女の形相や言動は奇怪なものとなるが、その原因は医者には見抜けない。母親のクリス(エレン・バースティン)は、悪霊が原因と悟ると、カラス神父(ジェイソン・ミラー)に助けを求める。
カラス神父は、かつて悪霊パズズとの死闘を経験したメリン神父(マックス・フォン・シドー)とともに、リーガンの悪魔祓いにのぞむ……。
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この映画を語るときいつも話題になるのが、オカルト映画につきものだが、呪われたような撮影中の事故や、関係者の死である。
照明係がセットで手(「足」という説も)の指を切断したり、製作コーディネーターが不可解な病気にかかったり、撮影休日にもかかわらず、舞台の屋敷が組まれたスタジオが原因不明の火事にみまわれたり、である。
極めつけは、劇中、悪魔の手で殺される監督バーク・デニングス役を演じたジャック・マッゴーランが、撮影終了直後の1973年1月30日に55歳の若さで亡くなってしまったことだ。それだけではなく、メリン神父役のマックス・フォン・シドーの兄、リンダ・ブレアの祖父など、何人かがこの時期に亡くなっている。
これらは本当に映画の呪いなのだろうか。
公開当時はあらゆる不吉なエピソードが龍冨し、映画そのものが怖れられていたが、これは製作サイド、とくに監督のフリードキンが販売促進もかねて吹聴していたものとみられている。フリードキンは、「映像や音声に、記録した覚えのない奇怪な映像や悪魔祓いの音声が混じっている」とまで証言して、映画に特別な魔力を与えようとしていたのだ。
フリードキンの策略は功を奏し、マスコミはこぞって映画のことを書き立てた。とくに話題になったのが、当時13歳のリンダ・ブレアの悪魔憑き状態の演技だ。濁声で卑猥な言葉を発し、十字架による自慰までする。あれは演技ではなく、ほんとに彼女の精神がおかしくなってしまった結果ではないか、と騒がれた。
これも監督の「リンダには代役がいない」という発言に端を発したものだが、実際にはアイリーン・ディーツとメルセデス・マッケンブリッジが、それぞれ悪魔憑き状態の演技や声を代行していた。