じじぃの「科学・芸術_67_著名な自閉症の人びと」

Secret Life of Isaac Newton (HD) - New Full Documentary 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YPRV1h3CGQk

人体解剖図

発達障害のグレーゾーンて何?個性豊かなちょっと変わった子供達 2016年07月06日 mamanoko
最近、発達障害ではないかと言われる子供達が急激に増えているそうです。その中でも、グレーゾーンという診断名がつかないケースが非常に多いのです。少し前までは「個性豊かでちょっと変わっている」ですまされていたグレーゾーンの子供達、その実態とは?
https://mamanoko.jp/articles/15561
数学ミステリー白熱教室 第4回「数学と物理学 驚異のつながり」 2015年12月4日 NHK Eテレ
【講師】エドワード・フレンケル(カリフォルニア大学バークレー校教授)
抽象的な数学を突き詰めれば、やがてこの宇宙の法則を次々と解明することに繋がるとも考えられるのだ。
それにしてもなぜ、抽象世界を描くはずの純粋数学が、現実を記述する物理学と深いつながりを持つのか。
今回、特に話をしたいのは、量子物理学とのつながりだ。
数学とは全く異なる、物理学の世界ともつながりがありうる。
      ・
最後に伝えたい言葉がある。
アイザック・ニュートンの言葉だ。
 私は浜辺で遊ぶ子どものようだった。
 浜辺ですべすべした小石や美しい貝殻を拾って喜んでいた。
 しかし、私の目の前には真理の大海原が発見されることなく広がっていたのだ。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/math/detail04.html
『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』 ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行
サヴァン:超天才? より
一発の銃弾が、Z氏が9歳のときに頭蓋を貫通した。医師たちに死ぬかと思われながら彼は死ななかったが、左脳に大きなダメージを受けて右半身が麻痺し、生涯耳が聞こえず口もきけなくなった。
一方、この銃弾は奇妙な副作用ももたらした。Z氏は、超人的な物作りの能力と並外れた記憶力を示したのだ。これは「サヴァン」によく見られる特徴だった。
      ・
最もよく知られたサヴァンといえば、故キム・ピークかもしれない。彼は、ダスティン・ホフマントム・クルーズが主演の映画『レインマン』で、主人公のモデルになった人物だ。キム・ピークは重度の精神障碍者だったが(ひとりでは暮らせず、靴ひもを結んだりシャツのボタンを留めたりするのもやっとだった)、およそ1万2000冊の本を暗記していて、そこからどのページでも一言一句間違わずにそらんじることができた。1ページを読むのにかかる時間は8秒ほどだ(1冊を30分ほどで暗記できたが、読み方もふつうでなかった。見開きの2ページを一度に眺め、左右の目で別々のページを同時に読むことができたのである)。おそろしく人見知りをしたが、彼はやがて、難題を指してくる興味津々の見物人の前で、途方もない数字の離れ業をやってのけるようになった。
もちろん科学者は、本物のサヴァンのスキルと、単なる暗記の芸当とを、注意深く区別しなければならない。サヴァンのスキルは、数学のものだけではない。音楽や芸術や物作りで、信じがたい能力を示すこともあった。自閉症サヴァンは自分の心理状態を言葉で示すことはなかなかできないので、代わりに、軽度の自閉症であるアスペルガー症候群の人を調査するという手がある。自閉症の人と同様、アスペルガー症候群の人も、他者となかなか交流できない。それでも、適切な訓練をすれば、彼らは社会的スキルをかなり身につけ、仕事に就いたり自分の心理を語ったりできるようになる。そして、彼らのなかにはほんの少しだが、驚くべきサヴァンのスキルを持つ者もいる。偉大な科学者の多くはアスペルガー症候群だったと考える科学者もいる。これで、アイザック・ニュートンポール・ディラック量子論創始者のひとり)のような物理学者の、風変りで引きこもりがちな性質も説明できるかもしれない。とくにニュートンは、病的なまでに雑談ができなかった。

                        • -

『コミュ障 動物性を失った人類 正しく理解し能力を引き出す』 正高信男/著 ブルーバックス 2015年発行
木を見て森を見ない――パーツにこだわる世界認識 より
レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年、当時のフィレンツェ共和国のヴィンチ村に出生している。名前はそのまま訳すと、「ヴィンチ村のレオナルド」となることから、近年では、簡略する際にはレオナルドのみ表記することが多くなっている。
周知のとおり世の中では彼をして、ルネサンスを代表する「万能の天才」と評している。だが、このレッテルは、ルネサンスが暗黒の中世からの脱皮であったとする一面的な理想化にもとづく曲解であり、彼はけっして万能ではなかったのだった。
それどころか彼は無口であったし、弁論術は大の苦手であったことが記録に残されているのだ。弁論術が、古代ギリシャの学問交流においてたいへんな重要な役割を果たしたことはあまりに有名である。ところが古典の復興を目指したはずのルネサンスにおいて、その立て役者であったレオナルドは弁論の術をわきまえなかったということになる。
さらに外国語の習得もついに行わなかった。レオナルドは生涯にわたって、生活する町を激しく移動している。ざっと記してもフィレンツェ→ミラノ→マントヴァヴェネツィア→再びフィレンツェ→再びミラノ→ローマ、といった具合で、最後のフランスのアンポワーズで死を迎えることとなる。

                        • -

『脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ』 大隅典子/著 ブルーバックス 2016年発行
ひとりの脳からわかること より
脳神経についてのこのような研究が進むにつれて、自分自身の脳を専門家に調べてもらってなるほど、私はここが違うのか」と納得した自閉症患者がいます。動物学者のテンプル・グランディンコロラド州立大学准教授)です。高機能自閉症でありながら学者として成功を収めたグランディンは、オリバー・サックスの著書『火星の人類学者』でとりあげられたことでも有名です。彼女の半生はアメリカのテレビ映画でも描かれ、その作品には多くの賞が与えられました。家畜の権利保護についても国際的な影響力をもっていて、彼女自身、虐待的ではない家畜施設の設計などをおこなっています。
そのグランディンの脳を画像解析したところ、脳の大きさが健常人の平均値よりも15%大きく、扁桃体は20%大きいことがわかりました。また、左側の側脳室が右側よりも長く、頭頂葉まで伸びていました。これは前述のように、左右の差が大きい脳といえます。
また、発話に関わる神経が乱れていて、視覚に関わる部分はしっかりしているように見えます。喋るのが苦手で、視覚が優れていると自負しているグランディンは、それを自著の中で紹介し、自分の症状はたしかに脳の中に根拠があるようだと書いています。