じじぃの「科学・芸術_59_思い込みの法則」

representativeness heuristic

Linda: Less is More PHIL 206: Logic and Scientific Reasoning
But the judgment about Linda goes like this: Let B = Linda is a bank teller, and F = Linda is active in the feminist movement. Then what people are saying is they believe the CONJUNCTION of two events is more probable than one of the individual events.
 P(B) < P(B and F)
http://phil206.weebly.com/linda-less-is-more.html
『すぐ役に立つ法則のすべて 頭がいい人は知っている!使っている!』 博学こだわり倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2016年発行
代表性ヒューリスティック (一部抜粋しています)
●「思い込み」はこうしてつくられていく
かつて外国人から見た日本の姿は「フジヤマ、ゲイシャ」であり、日本人の特徴は「背が低く出っ歯で、メガネをかけていて、首からカメラをぶら下げている」というものだった。
このように典型的な印象によって判断されたり、そうである確率が高いと思われることを「代表性ヒューリスティック」という。
たとえば、次のような質問を考えてみよう。
「大きな騒音をあげながら走っていったバイクに乗っていたのは?」
 A 高校生
 B 暴走族に入っている高校生
この場合、Bの「暴走族に入っている高校生」は、Aの「高校生」の中の限られた人たちなので、大きな騒音のバイクに乗っていたのもAの「高校生」である確率の方がはるかに高いはずだ。にもかかわらず、バイクに乗っていたのは「暴走族に入っている高校生」だと思ってしまう人が多い。「大きな騒音のバイク」=「暴走族」という典型的な印象が影響を与えているからだ。
もう1つ「リンダ問題」といわれる有名な質問がある。
「リンダは21歳の独身女性。非常に知的で、いつも自分の意見をはっきり言う。大学では哲学を専攻している。人種差別や社会問題に関心をもち、反核デモにも参加している。さて、リンダは将来、どんなことをしている可能性が高いだろう?」
 A 銀行員になっている。
 B 銀行員になり、女性解放活動もしている。
この問題でも、Bと答える人が多いのだ。確率的にはAの「銀行員」の方が高いはずなのに、人種差別や社会問題に関心を持っていたことが影響し、より限定的なBの「銀行員になり、女性解放活動もしている」可能性が、高いと思ってしまうのである。
この2つの例は、どちらもAの「高校生」「銀行員」だけの方が可能性が高い。ところが、Bのようにもう1つ言葉が加わることで、そちらの可能性の方を高いと勘違いしてしまうのだ。こうした確率的な錯覚を「連言錯誤」という。